レポート

おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録

公開日 : 2005年12月13日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

 みなさん,こんにちは。
又々,懲りずにイタリアへ行ってきました。
 今回は出発間際に新たな情報が入り,ミラノとマントヴァを
強引に予定に繰り入れたため,いつも以上に慌ただしい
弾丸ツアーもどきの旅程になりました。

 報告が私事で遅くなり,賞味期限切れのものもあり,
毎度ながらの長文,駄文ですがご参考になれば幸いです。
  

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15件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/12/13 02:55

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 おしまい

    Roma --> 出国 11/14

     今日でイタリアも終わり。
    空港へ向かうのみなのでゆっくりしていたら荷物のパッキングに手間取り,
    列車に乗り遅れ,一本後を待つ。

     ローマ・テルミニから空港へは料金一等のみ。しかも他路線に比べ割高で車輌も一等とは名ばかり。
    しかも今回は来た列車を見れば,側面表示は『二等』!
     ここから向かうには選択余地が無いので文句も言わず皆,乗車。

     遅くなったの空港でもらったラウンジ利用券も使わず,搭乗口へと向かう。
    香港まで A340-300 エアバス機。
     隔壁後席を頼んだのに何故か違う席。混んでもいないので横にもなれるように2席占領。
    香港へは明朝着。しかし寝つけなく夜食にゴソゴソ起きだし,カップラーメンを頼む。
     
     取りあえず,今回のイタリア旅行も大過なく終了。
     
     どうも今回は(も?)無計画か,日程からかかなり消化不良。
    小銭も使い切ろうと調べてみたら,英国の2ペニーが。
    どこかでユーロ通貨の5セントと混同してくれたか?英国へは行く用がないのにどうしたらいいのか。

    ーイタリア 番外編ー

    ●イタリアの鉄道は欧州では珍しく,日本と同じ左側通行。私鉄も同様。
    国々を横切る国際列車もあるのに不思議。国境で線路切り替えはどうしているのやら。

     メトロもナポリはイタリア鉄道の延長なのでこれも左側通行。
    ローマのメトロも左側通行。
    新型車両も今夏ごろからデビューしたミラノはなぜか右側通行。

     さすがに地上を走るトラムは車と同じ左側通行。

    ●イタリア鉄道,切符の自販機。新型も登場。
     新型は小型になったが C/C が旧型のように差し込むだけの形式でなく,一度,吸い込まれるので
    何かトラブルの時,回収に困るかも。
      
    ●フィレンツェートラムが出きる。現在,駅前から北方向へ工事中。
    ●ローマのメトロ,A線に新型車。A線でも新型は扉開閉,ボタン式に。
    ●ローマ無料案内地図。日本語版が出た。
    ●最近,観光に力を入れているナポリ。他の地でも眼にする有名な場所での紹介看板。
    ナポリでは六カ国語,写真入りでそこかしこに。そのうちの一カ国語は何と日本語。
     隣国ならいざ知らず,世界言語人口比率ではわずか2パーセントの日本語での表記とは・・・。

     金を落としてくれるお得意様か,何年も勉強しているはずなのに
    英語もわからない人向けなのか?????(オレか(笑)
        

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    ムフ~

    CosiCosiさん、あらためておかえりなさい^^

    消化不良??!!
    消化不足というより、詰め込みすぎのほうでは???
    それにしても、食べもののことしか書かないワタシのレポートに比べ
    なんという知性あふれたレポート。。。

    せめて、チョコレートはここで買いました、とか、、、サ^^

    おまけの番外編は満へぇ、ですね!!

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    05/12/13 02:50

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その11

    Roma 11/13
     実質,イタリア滞在最終日。

     まず,朝のジュリア通りからファルネーゼ広場近くの日曜,午前一時間のみ開いている教会,
    S.Girolamo della Carita へと。

     ここはボッロミーニの手がけたスパダ礼拝堂があるところ。日曜ミサ前で信者も集まりつつある。
    彼の初期の作品からか,後の楕円や円,幾何学的な雰囲気はあまり感じられない物。
    ミサ前に撮影諸々を終え,迷惑にならないよう退出。

     スパダつながりということで近くのスパダ宮へも。スタッコ一杯の正面壁面に飾られた建物の中庭に
    入るとボッロミーニの錯覚を利用した「遠近法の間」がある。実際に奥行きの無さと
    奥に行くに従ってヴォールトが小さくなっているのを係がひとり説明してくれる。

     屋外だが写真撮影は禁止なので,後に外のガラス越しに皆,撮影をしていた。
    上の絵画館もイタリア作家を中心にした展示。ラ・トゥールやティッツアーノに影響を受けたらしい
    作品も眼にする。無論,ティッツアーノ作品もある。
      
     ローマへ来るといつも寄る書店へ行けば定休日でもないのになぜか閉まっている。
    翌日,出発前も閉まっていて今回は寄れず。

     いつも最終日に訪れる S.Carlo Quattro Fontana 教会へも時間的に閉館なので諦め,宿へ戻り休む。

     宿で疲れからか寝入ってしまい,慌ててバス停へ向かえばバスが予定通り来ない。
    時間より三十分近く遅れてきたが,運転手は関係なく,同僚と発車もせず,降りて雑談に熱中・・・。

     結局,コンサート開始十分前に会場へ滑り込み。
    今晩は昨日の隣の会場。Salla Giuseppe Sinopoli 。二階までの定員 1100 人ほどと三分の一位の大きさ。
    2階は木貼りでなく,バーントシェナ色のピアノ氏いわく,ローマ風レンガの壁。

     ボッチェリーニのシンフォニー 41 やコップランドの室内楽。さらにイタリア作家のリゲッティの
    現代クラシックー日本音階も取り入れているようだが,わたしには合わない。難しい。
     演奏はローマ・ラッツィオ・オーケストラ・コンチェルト。
    指揮者が急遽,変更になったが滞りなく演奏が進められる。
      

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    05/12/13 02:49

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その10-2

    Roma 11/12 の2

     ポポロ広場のオリベスクは改修中。それをプリントした養生幕で覆われている。

     S.M del Popolo 教会でカラヴァッジォの二作品にも再会。
    某作家の『天使と悪魔』の影響か,キージ家の礼拝堂はすごい人だかり。
     だけど彼の作品中で示されるベルニーニの『予言者ハバスク』の
    天使の指先,これが物語の行方を示すのだが,実は指が欠けていてドコを示しているのか分からない。

     ホントにリサーチしているのか?後作の『ダ・ヴィンチ・コード』でも
    『最後の晩餐』をフレスコ画なんて間違えたことを書いている。ダ・ヴィンチのそれはテンペラ画です!
      
      
     宿へ戻ってから出直すつもりが時間が無くなり,着替えもせず,トラムで再度,Auditrrium へ向かう。

     今晩は一番大きなホール,Sala Cecilia でヴェルディの『レクイエム』。
    上演間近には,ほぼ満席。シートも広く肘掛けも広いので約 90 分連続の長いこの曲も楽。
     但し,疲れから途中で眠らなければいいが・・・。

     シェル型の会場。天井の音響吸収装置もかなり大型の木造ポッド。外壁などもすべて肉厚の
    木造。すべてアメリカン・チェリー材。定員約2700人。
     Piano 氏は音響効果も考え,むやみに定員の多いホールでないものをと造ったそうだが,
    ちと残響が日本のホールより長い気が。

     Antonio Pappano 指揮,ソロボーカリスト四人と合唱団。ここの付属国立楽団。
    第二楽章などは感動物。さすが,地元の楽団。
    月間,10日ほど同一指揮者と楽団でさまざまな演目が組まれている。日本では考えられない
    スケジュールとそれを支える観客・・・うらやましいかぎり。

     演奏後は十分近くも拍手,最後は手拍子。合唱団まで最後は一緒に手拍子も。
    明日は隣のホールでも鑑賞予定。会場内外の案内係は容姿も含め,すぐれた応対。
      

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    05/12/13 02:48

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その10

    Roma 11/12 の1

     エトルリア時代の遺跡や墳墓のあるトゥスカニアに向かう算段を考えたが交通手段や時間を含め,
    非常に難しく残念ながら断念。タルクィニアへ行くより不便・・・。

     そこで市内散策に切り替え,バロック建築のベルニーニと並ぶボッロミーニの作品の一つ,
    Oratorio dei Filippini へとバスで。
    一日乗車券を打刻しようとしたら新型打刻機のみで出来ず,運転手に手書きを頼む。
    新・旧乗車券が出回り,検札も頻繁なので運転手に頼むのが一番。

     しかし,Oratorio dei Filippini はお休み。裏の Orologia も全面改修で,ここも入れず,
    外観のみで辛抱。ここからバスで San Clemente 教会に。
    後陣を飾るモザイクを観てから,地下のローマ時代の列柱を利用した四世紀代の古い教会部分。
    所々に残るフレスコなど観賞。
     更にこの下には中東あたりを起源とするミトラ神の儀式神域,それに関する学院?
    地下水脈まで存在する。地上部分以外は撮影不可・・・。
      
     バスとメトロで中央駅に戻り,Renzo Piano 設計の Auditorium へ向かう。

     まるで近未来かアニメ,ナウシカのオウムのような建物,Sala Santa Cecilia,Sala Sinopoli,そして
    Sala Petrassi と目的・大きさの異なる三棟が並ぶ Parco della Musica 内の Auditorium 。

     その間には建設途中で出た来たローマ遺跡も破壊されることなく遺構が保存され,
    出土品の博物館も併設。
    裏手には子供用遊具も置かれ,親子で楽しんでいる。

     建物外壁はピアノ氏いわくローマ風レンガで葺き,それを屋根から覆うように,巨大な木集成材の
    骨組みを梁として壁面からの鉄骨で保持し,板木張り。その上にステンレス板。さらに着色加工のアルミ曲げ加工貼り合わせの外皮と手の込んだ職人仕事がされている。

     入場はローマ時代の3000人収容の屋外競技場スタンドを模した下から入る。建物横に見える階段は
    全て非常用階段。ここで今晩,コンサート予約をしているが時間もあるのでトラムでポポロ広場へ行く。
      

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    05/12/13 02:47

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その9

    Napoli --> Roma 11/11

     やっとカラヴァッジォの作品『慈悲の七つの行い』に昨年のカポディモンティでの
    特別展以来,再会。

     ドゥオモ近くの混沌とした路地に建つ Pio Monte della Misericordia 教会の
    主祭壇に大きなその絵が掲げてある。去年の特別展では照明が強く明暗が飛んでいたが,
    ここでは上の聖母子,天使から降ろされた布の流れが陰影も併せて落ち着いていて劇的な
    雰囲気を出す。

     階上の絵画館ではフランチェスコ・ムーラを主に聖書からの絵画等を展示。
    ゆっくりとしてもいられないので地下鉄でポッツオーリへと移動。

     ポッツオーリへ到着。カンピ・フレグレィ突端のMiseno 岬へ移動のため,金~日に運行の
    アルケオ・バスを待つが,時間になっても来ない。一時間後のも待つがそれも来ない。

     さすがに諦め,観光案内所で代替交通機関を聞けば間違った路線を教えてくれる。
     やむを得ず,クマーナ鉄道で途中まで行き,アルケオ・バスをそこでも待つが,逆方向へのは
    通れど全く来ないので諦め,目的地を Solfatara へと変更。

     ポッツオーリまで戻り,路線バスでそこへと。
    二万年前の噴火口のそこかしこからは噴煙と硫黄の臭い。イタリアも火山国。
    日本の温泉地とどこか似た風景。

     だけど,やっぱり突端とそれに Bacoli に行きたかった。いつも予定通りには行かない土地だが
    予定していた地,全てに行けなかったのは残念。
     後から考えればフェリ,イスキア航路の途中で下船するか,ctp のバスでも行けたのにと後悔。
    その場で考えられなかったのは疲れからか年か。(泣)
     今回のアルテ・カードは,乗車券の代わりとしてしか活用できなかった。

     ナポリ最後は海鮮料理。海の幸いっぱいサラダ,ボンゴレ。締めは Spigola スズキの
    アクアパッツア!

     宿へ戻り,最期の地,ローマまでユーロスターで向かい,暗くなった中で宿を探し,投宿。
    ローマでは何故か決まった宿が決められず,今回も初めての宿。
     実質,後二日の行程を残すのみ。
      

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    05/12/13 02:41

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その8-2

    Napoli 11/10の2

     昨日,休みで入れなかった教会へ行けば,時間切れで閉館。
    仕方がないのでカポデモンティ博物館へとバスで移動。
     ここは 19:30 まで開館なので安心。しかし,ここへは交通が不便。

     ほぼ一年ぶりの館内。全てを観るには気力・体力が必要なのでティッツアーノ,カラッチ
    それにストンナーとカラヴァッジォ等を目当てに。他は流してみるのみ。

     ティッツアーノの「ダナエ」それと彼が表現を自粛した後期の「マグダラのマリア」。
    アルテカードの宣伝にも使われているカラッチの「エルコールとビヴィオ」さらに
    「サテロス」など。

     カラヴァッジォと同じキアロスクーロ画家としてのストンナーを観たけどカラヴァッジォが
    無い! 「キリストのむち打ち」はどこだ!

     係員に尋ねると内線電話で問い合わせ,ミラノの展示に行ってますとの答え。
    わたしがそんなはずはない,ミラノには出ていなかったと言えば,再確認後,
    スペインへ行っているとのこと。

     後から確認したら本来,展示してある部屋に小さく但し書きでスペイン・マドリードの
    カタルーニア国立博物館特別展" Caravaggio e il Realism Europeo " に
    出品とあった。ミラノと似たような題。

    ●カタルーニア国立博物館特別展 " Caravaggio i la pintura realista europea "
    来年1月15日まで開催。

    ○キリストの笞打ちーカポディモンテ国立美術館,ナポリ
    ○マルタ騎士団員の肖像ーピッティ美術館,フィレンツェ
    ○蜥蜴にかまれる少年ーロベルト・ロンギ財団,フィレンツェ
    が,イタリアからスペインに行って不在?

    ●シェナでも11月25日から来年3月6日まで展示があり,こちらにも出品がある。
    「女占い師」が出品されるようだが,ローマ・カピトリーニ蔵と表示。ルーブルの筈だが?
    " SIENA. e ROMA. Raffaello, Caravaggio e i protagonisti di un legame antico "
    http://www.sienaeroma.it/sienaeroma/home.html
    http://www.santamariadellascala.com/w2d3/v3/view/sms/esposizioni/incorso/byid--15/single_list_content.html

     困った。ナポリで一点も観られないのか。明日はカンピ・フレグレィまで行く予定で
    ローマへの移動もある。
     明日の朝,出発まで悩みそう。
     真っ暗になったカポデモンティ宮の足下も見えない庭を横切ってバス停に向かい,帰る
    がっかりの今日の午後。
      

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    退会ユーザ @*******
    05/12/17 10:55

    えっ!

    >○キリストの笞打ちーカポディモンテ国立美術館,ナポリ
     ○マルタ騎士団員の肖像ーピッティ美術館,フィレンツェ
     ○蜥蜴にかまれる少年ーロベルト・ロンギ財団,フィレンツェ
     が,イタリアからスペインに行って不在?

    ショ~ック!フィレンツェでマルタ騎士団員の肖像を観るのを楽しみにしていたのに…
    でも事前に分かっていると、ショックも和らぎます。
    情報有難うございました。

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    05/12/13 02:37

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その7-1

    Napoli 11/10の1

     昨夜遅くに予定を変更し,今朝は久しぶりにイタリア鉄道で Paestum へと向かう。

     Paestum 駅からジレーナ門へと行くと,傍らの畑では十人ぐらいが人力作戦で肥料やり。
    少し話をしてから城内へと。

     紀元前6世紀のアテナ神殿,遙か彼方には紀元前1世紀のネプチューン,紀元前550~560年頃の
    ヘラ神殿。ギリシア神殿群とその後のローマ遺跡が壮観な様を見せている。
     最も残りがいいネプチューン神殿は内部補強工事で設けてあった仮説足場も今回は取り払われ,
    中の列柱と祭壇部分が見やすくなっていた。

     石畳にはローマ時代の轍の跡も残り,ギリシア植民地時代とその後のローマ時代の
    フォロや競技場が混在した遺跡。それにしても今日は一番の暑さ。半袖姿の人もちらほら。

     3時間ほど過ごしてから,しばらく鉄道の便もないので,バスで Salerno まで乗車し。
    そこから鉄道でナポリに帰る。
     行きは一時間で着くはずが30分も遅れ,帰りは何と Salerno 始発の電車,定刻前に
    もう発車。さすがトレンイタリア・・・。

     この電車,中央駅ではなく,地下駅に着きそのまま地下鉄として運行。
    ナポリ地下鉄はイタリア鉄道の経営。
    地下鉄新線も掘っているけど,掘れば掘るほど遺跡が出てきて計画も進まないよう。
      
    その7-2に続く
      

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    退会ユーザ @*******
    05/12/13 02:40

    訂正

    標題

    × おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その7-1 

    ○ おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その8-1 

    最下段

    × その7-2に続く

    ○ その8-2に続く
      

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  • 退会ユーザ @*******
    05/12/13 02:36

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その7

    Napoli 11/09

     駅の案内所へ寄ってからカラヴァッジォ作品がある教会を目指すが,残念ながら今日は閉鎖。
    明日は開いているそうで約一年ぶりの対面はお預け。

     いつ来ても雑然・混沌としているスパッカ・ナポリ地区。
    毒されたか疲れの蓄積からか目眩まで・・・。

     さすが,ナポリは昨日までの北と違い暖かい。中央駅そばのマンシーニ広場界隈の青空市で
    衣類を購入,宿へ戻って睡眠不足も補いつつ休む。起床後,バスで王宮近辺まで行き,ブラブラ散歩。

     暗くなりつつある街を宿まで帰り,本日は特に見る物もなかったダラケた一日。
    疲れが日々,溜まってきている。早く休もう。
      

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    05/12/13 02:35

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その6

    Milano --> Napoli 11/08

     朝からお墓参り?ではなく,6000 以上もの故人への追悼で建てられた彫像の並ぶ
    ミラノの共同墓地へ。

     1866 年に造られた Cimitero Monumentale には現在に至るまで銅像や石像,それも職人による
    優れたものが林立している。
     敷地の中には見取り図やその写真看板が立ち,ブックショップまであり,今日もガイドに連れられた
    ツアーにも会う。古い物から前衛的な物まで 25 万平方メートルの敷地におびただしい数のそれらが
    並ぶ。
      
     次は 17 世紀創設の Santuario di SanBernardino の礼拝堂 Cappella Ossari 。
    頭蓋骨と大腿骨で飾られた十字架とまわりの壁面。
     死生観が異なるのか異様とも不気味とも取れる一室。さすがに長居は出来ず,早々に出る。
      
     スフォルフェスコ城奥のサンプローネ公園の一角に位置するトリエンナーレ・ミラノでは
    Collezione Permanente del Design Italiano として " Vespa in Viaggio " 展開催中。12月 18 日まで。
     " Vespa in Viaggio "の Viaggio は「旅」だが,社名の Piaggio とかけた言葉遊びか?

     1946 年からの Vespa を実物とともに時代の流れ,その時々の出来事も併せ,
    実写同様ユニークな展示。映像も透過パネルや床に引いた白砂に投影。
    モデル説明のカーペットも斬新。

     同館では「キース・ヘリング」や前衛イタリア造形家「ジョー・コロンボ」展も併催。
    ちなみにコロンボは,コロンブスと日本では誤表記されている
    あの大陸発見イタリア人と同じ綴り。
      
      
     時間が来たので荷物を引き取り,バスでミラノ・リナーテ空港へと向かう。
    観光客らしからぬ日本女性に空港内で会う。聞けばバーリ近くにお住みとのこと。
    ヴォラーレ航空 A320-200 でナポリまで。
     再建後も機内販売は今まで通りで,CA が売り子がわりに客席を廻る。

     携帯電話普及が昨年には人口以上になったそうで,到着後のナポリ空港から駅へ向かう
    ALI バス車内では,ほとんどの客が電話を競い合うように掛け,ただでさえうるさいイタリアンの
    うるさいったらありゃしない。

     ここまでのフィレンツェからミラノまでは無精をしてガイドブックも持たず,現地案内所での
    情報とそこで貰った地図のみの旅。
     明日からのナポリ,ローマ分は持参しているので少しは楽になるかな?
      

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  • 退会ユーザ @*******
    05/12/13 02:34

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その5-2

    Milano 11/07の2

     次は王宮での『ヨーロッパとカラヴァッジォ』Caravaggio e l'Europa 展。
    来年二月六日まで。9ユーロ。定休日無し。
    月:9:30~14:30
    木:9:30~22:30
    他の曜日:9:30~20:00

    http://www.caravaggioeleuropa.com/

     彼の作品は7点のみ。昨年のナポリのそれとは違い,他は彼の模作または彼の影響を受けた
    スペイン初め,無名作家を含む約100点を展示した題名通りの展示。

     彼のは次の7点。

    1) 羊飼いの礼拝ーイタリア・メッシーナ蔵
    2) ラザロの蘇生ー同メッシーナ
    3) 桂冠のキリストーオーストリア・ウィーン
    4) 洗礼者ヨハネーイタリア・ローマ
    5) ロレートの聖母ー同サンタ・アゴスティーニ教会
    6) 眠るアモールー同フィレンツェ
    7) キリストの捕縛ーアイルランド・オデッサ

     7) は初めて観た作品。5) は何度も眼にしているが教会の高い位置にあり,
    今回,目の前で鑑賞でき又,違う感じがした。1) 6) はナポリでも出品されていた。

     ただ,照明位置と光量の強さから,1) など画面,上の方の暗さのなかに描かれた効果的な
    天井梁などの描写が飛んでしまい,人物など明るい部分のみが目立ち,観る場所を変えながらしたが,
    キアロスクーロ画家の彼の手法が捕らえきれず物足りなかった。

     他の画家の作は企画者の意図はうかがえるが,無名作家も混在し,いわば強烈な刺激の後,
    それも卓越した個性の後では物足りず,集中が後半から途切れ,印象も観る時間も薄くなった。
     後半からは展示内容もあまり記憶に残っていないが,なかでは
    Oranzio Gentileschi の「マグダラのマリア」, Giovan A Galli の「聖フランチェスコと天使」の
    天使の愛らしさなどが印象としては残った位で集中力も欠如。

     遅めすぎる昼食を済ませたら,疲れも含め虚脱状態。ふらふら移動も物騒なので,スカラ広場で
    若者相手に冗談をやりとりしながら一緒に休息を取ってからドゥオーモへ。正面は未だ改修中。
    足場と養生幕で見えない。

     内部へは相変わらず警官の持ち物検査後しか入場出来ない。フラッシュ禁止の表示を無視して
    撮影する観光客が絶えない。絵文字も理解できないのか。宿に戻り,遅めのシェスタ。

     スカラ座のコンサートも諦め,夕食に出てから夜の町を適当に散策。本屋にも立ち寄り,
    オペラの DVD など購入して本日,終了。
      

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    退会ユーザ @*******
    05/12/17 10:47

    ありゃりゃ

    >他の画家の作は企画者の意図はうかがえるが,無名作家も混在し,いわば強烈な刺激の後,
    それも卓越した個性の後では物足りず,集中が後半から途切れ,印象も観る時間も薄くなった。

    この展示を観ようと思って、今度の旅行の帰りはミラノで1泊することにしたのですが
    ちょっとちょっとぉ、かしら・・・
    ま、でもせっかくなので行ってみることにします。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/12/13 02:33

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その5-1

    Milano 11/07の1

     雨もやんだミラノ。メトロ48時間券を購入。好きな鉄道駅のひとつ,ミラノ中央駅の
    風景を撮影後,ドゥオーモへと向かう。

     カラヴァッジォを観るつもりが広場の仮設エアドームに行列。
    何かと思えば,13日までイタリア鉄道の新型車,ALSTOM のお披露目。地元の人ともに並ぶ。
    変わった観光客のわたし(笑)。

     現行ユーロスターイタリア ETR500 と同じジゥジアーロ Giugiaro デザイン。
    なかなか列が進まず諦める人もいたが30分ほどで入場。

     シート,洗面所や運転席など設置したモックアップ。きれいなお姉さんが案内。
    最後には記念品まで頂戴。エアドームの中,外には「新ペンドリーノ,広場に
    到着」のコピーをつけ,宣伝効果も。
     06 年には実用化。ボローニア近辺では新線もかなり出来ており,最高 300 Km。常用 250 Km。
    07 年には現在,現行より旧型の車輌しか走っていないナポリ以南やバーリにもデビュー予定。
      
    その5-2に続く
      

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    05/12/13 02:32

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その4-2

    Firenze --> Mantova --> Milano 11/06の2

     雨の中,広場向かえのバルで軽食を済ませ,荷物も引き取り,タクシー運転手の現れるのを待つが
    来ないので諦め,風雨も強く駅へ帰ることに変更。バス切符を購入。
    ドゥオーモで雨宿りして時間2本の日曜ダイアのバスを待ち,駅へと戻る。

     駅も本数が少なく夕方近くまで待つ。昨日までの陽気が嘘のような寒さ。
    皆,待合室か地下道で列車待ち。誰も外のホームには出ず,発車近くまで避難。

     各停の普通列車で Milano へと。これは中央駅ではなく,MIlano Porta Garbaldi 行き。
    乗った車両では席の上に天井から雨漏り!あわてて席を移る。相席のご婦人,「さすが,
    トレンイタリア」の皮肉も。


     終着からメトロで移動。風雨などで思ったように動けず,ぬれねずみと寒さにあった一日。
    神も仏も信じない無神論者のくせに宗教画や教会建築をみるわたしへのタタリか?
      

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    退会ユーザ @*******
    05/12/17 10:41

    荒天

    何度も通ううちには、こんなひどい天気のこともあるのですね。
    私は、お天気には本当によく恵まれるのですが、
    昨年の冬は1日だけやはりひどい天気の日がありました。
    そんな日に移動ってつらいですね。

    >タクシー運転手の現れるのを待つが来ないので諦め

    私も、駅前でさえタクシーのいない田舎に行くことも結構あるので
    (ヴァカンスシーズンだとバールさえも締まっている・・・)
    この4、5年は携帯電話を持って行ってます。
    (今年から海外と日本で使えるものにしました)

    携帯電話って、日本にいてもあまり必要間をかんじないのですが
    イタリアの田舎に行くと本当に便利だと実感します。
    タクシーの運転手って、たいてい名刺を持っているし、
    駅前のバールや公衆電話にはタクシーの番号が貼ってあるし。

    列車の雨漏りはさすがに経験がありません。
    でも、真夏に冷房の故障したESには2回も遭遇しました。
    やはりイタリア人は、「こんなの普通のことよ。」と言っていましたが。


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    05/12/13 02:30

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その4-1

    Firenze --> Mantova --> Milano 11/06の1

     Firenze の宿をチェックアウト。電話料金はネット接続も併せ,自己申告制(笑)。

     朝から Mantova へと列車移動。日曜ダイアなので最適列車が無く,3本を乗り継ぎ。

     しかも2本目までがすべて遅れ,3本目のみ定刻発車と,余裕を持っての乗り継ぎの筈が
    3本目の列車時刻にギリギリ。最終乗り継ぎ駅の Modena 駅地下道階段を,重い荷物を引きずり降りて
    別のホームへ登ってと発車間際の列車に飛び乗る。

     Mantova は風雨が激しく傘も役立たないほど。更に駅に荷物預かり施設がない。
    近隣でも断られ,仕方がないのでタクシーで荷物とともに移動。

     ドゥカーレ宮のクロークに荷物を預け,宮殿ガイドを受ける。
    長時間連れ回され,更にはイタリア語のみなので最後の方でだらけていたら
    名指しで叱られた(笑)
    2時間近くのガイドの後,一人のみグループから離れ,『ルーベンス メディチ・ゴンザーガの
    エレオノーラ』展会場へ。

     公開は最初で最後と言われるルーベンス26歳の作品「キリスト降架」Deposizione dalla croce 。
    ゴンザーガ家に嫁いだエレオノーラ・デ・メディチが自分の礼拝堂用に描かせた作品。
    現在は独人コレクタのもので里帰り。
     縦 203 ,横 257 cm の大画面,キリストを中心に十字架から降ろす
    左にヨゼフ( Giuseppe )と用人セルヴィトーレ。
    右にはヨハネ( Giovanni ),ニコデーモ。キリストの足に手を伸ばすマグダラのマリアとマリア・サロメ。
    奥に悲しみの聖母マリアとエゼフの母。特にマグダラのマリアの瞳と表情には感嘆。
     女性の表情,特に瞳の訴えを描かせたら秀逸な彼の若き作品。
    横にやや小さいキャンバスに模作したフランチェスコ・メルコレオーニのも並べてあるが差は歴然。

     右にもルーベンスの翌年の作品があり,ここではマグダラのマリアが,また別の表情を
    呈しており,頭髪の形・色も含め彼の変化と解釈が表れている。
    上の作品のマグダラのマリアはラファエロのを参考にしたとか。

     残念ながら今月11日に展示終了。

     ここだけですっかり時間を取られたが,テ宮へ行く時間はあるので表へ出れば,風雨が
    更に激しくタクシーも居るのだが,運転手は行方不明(自宅で昼寝?)。

    その4-2に続く
      
      

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    05/12/13 02:28

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その3

    Firenze 11/5
     何度と無く来ていながらタイミングが悪く,見ることが出来なかったオーニサンティ教会の
    「最後の晩餐」を見に向かう。

     開場時間になり,教会はミサを始めているが隣のキオストロへ通じる扉は開いて無く,
    しばし待つ。

     やっと通され,ギルランダイオ作の実物を眼にする。わたし以外,誰もいなく独り占め・・・・・。
     教会へ戻り,ラファエロ作の「聖ジローラモ」「聖アゴスティーノ」にも再会。
    彼の眠る礼拝堂にも行く。
      
     ここから徒歩で考古学博物館へ。土曜日のみ時間指定で公開の庭を目指して。

     まだ,時間前なので展示を観ながら待つ。紀元前4世紀のブロンズ傑作,エトルリア時代の
    「キメイラ」にも又,再会。
      
     時間になったので近くの館員に聞けば「明日では?」と。まさか今日だけなのに。
    いろいろ聞いて回れば勘違い,とのこと。
     しかし,専門の説明係もよその展示室でのんびり。慌てて説明と案内に来てくれる。

     エトルリア時代のイタリア各地から移設した墳墓と遺物が庭に再現してある。
    墳墓内も当時のように復元してある。切石積みやマウンドを盛ったもの。四角や円形などと同じ
    エトルリヤ墳墓でも様々。愛嬌のあるネコも一緒について見学。(笑)
    ●入館料のみでガイド料は不要。

     考古博も手狭になり,新たに古い建物に覆い屋をかぶせる形で新展示室も増設。
    しかも外観は周りの旧建築とあわせ,屋根もバーミリオンの瓦を葺いて景観保持。


     ギルランダイオ,ラファエロがらみで近くの『捨て子養育院』美術館へも。
    ここまで全てがフラッシュ無しなら写真も可。フィレンツェは写真撮影に寛大。

     ここの前の広場では色々な出店が出て青空市。
    店をのぞいてからお茶を飲みに入ればお客が「コンニャート」を買ってきたと
    皆に見せていてお相手。見ず知らずのわたしも頂く。

     さすがに心身とも疲れ,宿で一休み。その間に雨模様になったようで外へ出れば
    道路は水浸し。
     ヴェッキオ宮も足場がはずされ,改修された壁面がきれい。ヴェッキオ橋からピッティ宮まで
    またもテクテク。さすがにここらは人で混雑。

     ピッティ宮での特別展は時間切れ。また,コムナーレ劇場でのコンサートも
    当日券があったようだが,これも疲れていて断念。

     もう一日欲しかったが予定変更のしわ寄せ,フィレンツェはここまで。
    ドゥオーモの足場も展望部以外は撤去され,スッキリ。
      

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    05/12/13 02:27

    おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その2

    Roma ---> Firenze 11/04

     ローマ・フィミチーノ空港へは朝方,ほぼ定刻通り着陸。
    しかし,機内で眠られず睡眠不足のまま,列車を乗り継ぎフィレンツェへ。

     まず,宿へ荷物を預け,中央市場のにぎわいと昼飯代わりのトリッパパニーノを求めに。
    青果はカルチョッフィが一杯。それにサボテンの実,おいしそうなブドウが出て来ている。
     日本人の店員がさらに増えている。

     お昼をすませ,S.M ノヴェラ広場から,バス37番で郊外の Galluzzo へと。

     途中の Ponte Bailey のバス停から目の前の丘の上にある Certosa 修道院へと坂道を登る。
    途中はオリーブの木がいっぱい。
     ここは 1341 年に出来た修道院。着いた時間が悪くあと2時間くらい昼休み。
    開くまでこちらもベンチでシェスタ。

     僧のガイドで院内と広大なキオストロを一時間ほど掛けて案内して貰う。
    修道僧の部屋も見せて貰う。修行用の質素で監視も行き届く室内。
     ガイドは 9:00~11:30
          15:00~16:30 案内無料。

     外に肝臓,または体力増強に効果のある特産リクォーリ『アマーロ酒』を売る売店。
    前者は27度。後者は43度と強い。他にも21度から90度まで12種類。
    売店内は薬草とアルコール臭充満。

     宿に戻り,一服後,夕食に定番のビステッカ 500 グラムを完食。
    サービスにとグラッパを出されるがありがたくも辞退。

     今回のイタリア第一日も終了。これから入浴等々。もう夜の十一時半近い。
      

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    退会ユーザ @*******
    05/12/13 05:11

    500g完食!

    私が寝ている間に一気にアップですね。

    すごいですね、500g完食ですか。
    骨はどのぐらいあったのでしょうか。
    グラッパを辞退なんてもったいない・・・

    続きは、仕事から帰ってからゆっくり読ませていただきますね。

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