05/12/07 19:24

Re: 画面上部にアンケートあります 【このトピックは旅のQ&Aではない】

今、私はアンケートを依頼している方と同じ境遇にあります。
イギリス南部の町の大学の院で観光学を専攻していて
(特に観光経営論及び観光計画論)、
修士論文を書くのに悪戦苦闘しています。

修士論文ではアンケートやインタビューといったプライマリーリサーチ
(自分で収集したデータで分析すること)が不可欠なんです。
データに偏りがあるのは、分析上危険なので、いかにして普遍的なデータを
得られるかは至上命題です。
こうして皆さんが回答してくださるのは、研究者にとっては非常にありがたいものです。

立教大学といえば、日本における観光学研究のパイオニアです。
しかし、観光学で大学院を持っている大学はここ以外には見当たらず、
観光学の研究成果をまとめた学会誌も、団体がいくつかに分かれてしまっていて、
統合されたものがない、と某大学(日本国内)の観光学の先生はおっしゃっていました。

観光学はまだ新しい学問で、日本でも近年急速に大学の学科として
取り上げられるようになってきましたが、
残念ながらまだまだレベルは低いのが現状です。
日本語での文献は限られています。(私も基本的には英語の文献で研究している)
この点ではタイや中国、台湾の方がはるかに進んでいて、
正直言って危機感を持っています。
うちの大学の修士課程も中国とタイで7割近くを占め、
他もトルコやギリシャといった観光国の学生が目立ちます。
そんな中、同期生の中で1人だけの日本人として学んでいるところです。

さて調査結果の公表ですが、このアンケートはおそらく修士論文か
博士論文のために行われていると思うので、ネット上での発表はないでしょう。
(仮に発表しても、全文の掲載は難しいでしょう・・・通常100ページくらいの分量になるので)
もし、個人的にご希望でしたら、直接当該研究室にコンタクトをとって
お願いするのも1つの手です。
また、こういった論文はその大学の図書館に収蔵されますので、
それを見るという手もありますが、いずれにせよ日の目を見るのは
早くて数ヶ月先になります。

こうして皆さんが関心を持ってくださるのは、
同じ立場にある人間として、本当にうれしいです。

  • いいね! 0
  • コメント 3件

3件のコメント

  • 観光学が、あるんですか

    Be-Boy さん、はじめまして。
    どら(^о^) です。

    観光学を専攻していらっしゃるそうで、
    端からみたら、楽しそうな学問です。
    研究のために、あちこちに行かれるのでしょうか?

    さて、調査結果の公表についてですが、
    私の以下↓の発言を受けてのことかと思われます。

    >今度はぜひ、旅仲間募集の成果を調査してみてください!
    >その際、調査結果の公表もお願いします。

    ご存じかもしれませんが、
    旅仲間募集トピックには胡散臭いものもあり、
    また掲示板上でケンカ沙汰が起きたりもします。

    “慎重・安全・冷静”を人生のテーマとしている私は、
    旅仲間募集関係は、野次馬として傍観しています。

    ただ、興味があるのは、
    見ず知らずの他人とず~っと一緒に旅程をこなし、
    その上、同室で寝泊まりするのは、いかがなものなのか?
    そんなに都合良く相性の良い相手に巡り合えるのか?

    旅仲間募集は、通年、絶えることなく新規トピックが作成される中、
    その成功率と満足度はどうなのか?

    なぜか、当掲示板上でも、旅仲間募集後の喜びの声を聞くことがあまりなく、
    ほとんどが失敗例ばかりなのです。

    なのに、旅仲間募集は盛況なので、疑問を抱いています。

    Be-Boy さんには、機会がありましたら、
    ネット上での旅仲間募集について、研究していただけたらと思います。

    そういえば、今回のアンケートなんですが、ひとりで何回も回答できるんですよね。
    これは問題があるように思います。
    それこそ、よほど暇な人しか何度も回答しないでしょうが。

    • いいね! 0
    • コメント 2件
    05/12/08 18:53

    どちらかというと・・・

    どら(^о^)さん、こちらこそはじめまして。

    > ご存じかもしれませんが、
    > 旅仲間募集トピックには胡散臭いものもあり、
    > また掲示板上でケンカ沙汰が起きたりもします。

    まったくそのとおりですね。

    では、なぜそういうことが起きるか、ということですけど、
    これはむしろ観光学というよりは、社会学的なアプローチに
    なりそうな気がします。
    (もちろん観光学でもビヘイビア(行動形態)という意味で
    注目することができますが)
    もし、私がこの内容を研究する場合、日本人の旅行行動の一部として
    考えるか、「旅行とインターネットとの関わり」というテーマで
    オンライン予約や各種旅行関連サイトと合わせて考えることになるでしょう。

    詳しいことはここでは避けますが、旅仲間募集が盛況なのは、
    ネット上における出会いサイトが人気を集めるのと
    根が同じような気もします。
    ネット上は匿名空間であることが多いので、自由気ままに発言できる反面、
    どれだけその人に信頼性があるのか、ということを測ることが
    すごくむずかしいと思うのです。
    だから、旅仲間募集に限らず、情報の正確さをどこで判断するか、
    ということも難しくなってくるような気がします。

    > そういえば、今回のアンケートなんですが、ひとりで何回も回答できるんですよね。
    > これは問題があるように思います。
    > それこそ、よほど暇な人しか何度も回答しないでしょうが。

    確かにこれは問題ですね。
    クラスメートでネットを使ったアンケートをとっている人は
    たくさんいますが、私は信頼度の点から使う気になれません。
    ただ、人気投票とは違うので、今回のアンケートに何回も投稿するような
    物好きはあまりいないような気がします。
    「しか~し、質問事項が多過ぎて、途中で息切れしました。」
    と書かれているのは、質問者が心理的に「2度と回答してやるもんか」と
    思わせる効果を持たせたことが成功しているような感じもします。
    ひょっとして、ネット上でのアンケートの信頼性を少しでも上げる工夫なのかも。

    ちなみに私もこのアンケートを回答するのに息切れしました。

  • 退会ユーザ @*******
    05/12/07 21:04

    Re^2: 画面上部にアンケートあります 【このトピックは旅のQ&Aではない】

    こんな話をBe-Boy に言ってもしょうがないのですが、成果を提示しないいいかげんな態度でいれば他の研究者にも良い影響をあたえかねません。調査協力者が減ってしまいます。M論なら50~100ページくらいでしょうがD論だとそんな枚数では足りません。前編投稿開示しろと言ってるのではなく、公開場所を提示できないのだろうか?という疑問があるだけなんですがね。

    • いいね! 0
    • コメント 2件

    アンケート結果は、この掲示版で公開すべき

    その程度の契約は、
    管理者がやっていると思いますが、
    やっていないのでしょうか?

    そうでないとすると、大きな問題ですよ。

    ところで、くつしたさん、
    医学博士論文の原稿料は
    400字詰め原稿用紙で20枚程度、
    少なければ少ない方が良い。
    10枚程度のヴォリュームのノーベル賞論文もあります。

    その一方で、文系の博士論文は
    長ければ長い方が良い、
    量で勝負、
    400字詰め原稿用紙で1000枚何ていうのも
    珍しくありません。

    習慣・パラダイムが違うんです。

  • ネットでのアンケートは、世論調査にはならない

    これを十分留意して、
    情報を収集すべきです。

    パソコンを利用している人たちは、
    母集団から、すでに相当偏っています。
    ある特殊な集団です。

    学位論文に、こうした偏った集団からの
    情報を、安易に利用すべきではない。
    この学位論文を通す大学を、
    私は信用しない。

    疫学調査(病気の統計学)が
    私の学位論文で、学会でも評価されました。
    学会賞も頂きました。今でもその結果は、
    学生向けの教科書に収載されています。

    だから、安易な、偏った情報収集には、
    あえて、異議をはさみます。

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    05/12/07 20:14

    Re: ネットでのアンケートは、世論調査にはならない

    岡山1さん、こんにちは。

    >パソコンを利用している人たちは、
    >母集団から、すでに相当偏っています。
    >ある特殊な集団です。

    その意見に賛同します。
    賛同した上で、このアンケートそのものが
    「地球の歩き方」の「オンライン旅行コミュニティ」に限定しての調査なので、
    私の解釈としては「特定の集団」に関しての調査、と解釈します。
    別の見方をすれば、パソコンを(この場合は特にインターネットを)
    利用しない人のことは、最初から考慮していないはずです。

    敢えて偏った集団を調べ、それについて研究するのも重要なことです。
    ただ、おっしゃるとおりこの調査で「一般的」な傾向をつかむことは
    不可能であるのは、言うまでもないでしょう。

    観光学の論文の場合、他の人文系の論文同様、文献研究が
    非常に大きなウェイトを占めています。
    ですから、十分な下調べをした上でのアンケートでないと、
    担当教官も実施を認めないと思います。

    さらに、これは想像の域を出ないのですが、異なった母集団の
    アンケートを、全く違う方法で実施している可能性がないともいえません。

    また、論文の内容も、私のいる大学の大学院の場合、
    一般的な内容をテーマにすると、担当教官の承認が得られません。
    特定の分野に絞ったテーマで書くことを求められます。
    この研究成果は、あくまでも「特定の分野」「特定の集団」に限って
    調べているので、その意味では妥当であると思うのですが、いかがでしょうか。

    先生の見解をお願い申し上げます。