05/12/03 08:09

お土産って漠然としていませんか

う~ん。漠然としすぎていて。
どのようなものを「お土産と」考えているのか。

(1)親しい人や家族など気の置けない人たちへのものと、(2)お
世話になった目上の人や上司、(3)職場や近所(黎明期のハワイで
もあるまいし、もうこれはないでしょうが、田舎に行くとあるのか
な?)への義理土産などでは性格が異なります。さらに、記念として
自分が所有するものがありますが、本来の意味からするとこれは記
念品でしょうね。

(2)に関しては思い浮かばないというか、シチリアと限定すると、
難しいでしょう。お土産で一番喜ばれるのは(1)で、ほとんどが
食べるものでしょう。検疫に関しては無視して書きます。該当す
る場合は調べてみてください。

乾燥トマト、Limoncello(本当はソレント周辺のものを言うそうで、
シチリア産のものは名称が少し異なります)、赤ワイン(暑い土地
なので、赤なんか飲むかと思われますが、美味しいワインはほとん
どが赤です)、パスタ(マフィアから土地を奪い返し、放火など様々
な妨害にもくじけず、地元産の小麦からパスタを作っている若いひと
たちのものなんかはまさにシチリア土産です。支援のためにも是非)
など。所謂、唐墨は受けるかもしれません。しかし、唐墨を知って
いる日本は少なく、長崎県出身者ですら、「経験がない」というのが
多いので、「何これ?」になるかも知れません。サルディーニャ産(と
は言え乱獲でボラが激減し、一部高級品以外は南米産だとか)ともの
とは異なり、マグロ(Tonno)です。日本的に焼いても良いですが、あ
ちらでは一種のふりかけで、パスタに絡めたり、リゾットに入れたり
して使います。丸ごともありますが、瓶や袋詰めもあるので、こちら
は問題なく持ち込めます。マグロの薫製とか、保存食もあるでしょう。
保存食の原料は、シチリアやサルディーニャだったりしても、消費す
るのは、新鮮な海の幸に限りのある、中部や北部の人たちなので、製
造はシチリアでない場合が多いでしょう。同じ意味でアンチョビ(カタ
クチ鰯)もあります。かなり重いですが、シチリア産赤オレンジのジュ
ース。これはシチリアでしか採れません。半島の都会でもたまに見か
けるのですが、100%でしかも濃縮還元法ではなく、絞ったままのもの
は貴重品です。日本で買うと1リットルで非濃縮還元品は1000円近く
しますが、地元なら2-3ユーロ(それでも高いですが)。しかし、持
てませんよね。お菓子でも美味しものがありますが、流石に生菓子は
無理です。アーモンドを使ったものや、フルーツの砂糖漬けのような
保存食に限られます。

と食材ばかりになってしまいましたが、実は現在のイタリアの食文化
は、エジプトやアラビア半島から、まず地中海交易の中心であったシ
チリアにもたらされ、半島に拡がったものが少なくありません。この
意味では食材はほとんどシチリアが原点と言っても過言ではないので
す。

長くなったので、食材以外に

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3件のコメント

  • ご意見ありがとうございます

    確かに質問としてアバウトでしたね。
    目的としたところは記念に我が家に残る物です。
    なかなかそういうものはなさそうですね。
    食材については出来るだけ現地で賞味し良いものを買ってきたいと
    思います。
    それにしてもマグロが特産とはしりませんでした。
    また、ボラのカラスミがあるとは知りませんでした。
    ぜひ賞味してみたいと思います。
    最近日本ではギリシャ産のトマトジュースなどが出回っています。
    ぜひ飲んでみたいと思います。
    特にワインはシチリア特産を手に入れたいと思います。
    いろいろと有益なお話ありがとうございます。

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    退会ユーザ @*******
    05/12/04 17:47

    出尽くした感がありますが

    皆さんいろいろと挙げてくださって出尽くした感がありますが、
    私が、自分で買ってきて気に入っているものを書きます。

    ワインは、トベロラカシさんが書かれているDonna Fugata社のMille e Una Notte
    そしてCorvo社のDuca Enricoが赤の双璧ではないでしょうか。
    どちらも値が張りますが、日本に持ち帰るならある程度のレベルのものでないと
    重たい思いをする甲斐がないと思います。
    安くて美味しいワインもたくさんありますから、現地で楽しんできてください。

    2年前にタオルミーナで魚の形の陶製の皿、大1枚、小6枚のセット
    と、
    下手うまという印象の丸皿1枚を買いました。(カルタジローネのものでした)
    今年の夏は、カルタジローネで丸皿2枚と、壁に飾る小さな天使を購入。
    高級感のあるものではありませんが、どれもすごく気に入っていて、
    よく使ったり、眺めたりしています。

    自宅用の食材としては、何と言ってもドライトマトとアンチョビ、そして塩漬けケッパー(Capperi)
    ドライトマトは、半ドライと言う感じのしっとりめの物が、そのまま料理に使えて便利です。
    また、自分で簡単に戻せるので、オリーブオイルに漬けて、ワインの友になります。
    チェリートマトのドライもあって、これは味が濃くて、料理に使ってもよし、
    そのままつまみにしてもよし、と言う感じです。

    それから、ブラッドオレンジのジュースは、最近日本でもよく売られていますが
    このオレンジのマーマレードがあって、美味しいです。
    これは、シチリアでしか見たことがありません。

    面白いのが、モディカで作られている、ペペロンチーノ(唐辛子)入りのチョコレート。
    甘くて辛い、不思議な味ですが、けっこういけます。

    鮪の塩漬けや燻製、現地で作られた缶詰(部位がいろいろあります)は美味しいですが、
    ボッタルガ(からすみ)は、トンノ(鮪)より、ムジーネ(ボラ)の方が私は好きです。
    ムジーネのボッタルガは、サルデーニャやトスカーナのオルベテッロのあたりで作られているので
    シチリア土産にはなりませんね。
    ローマの空港で売られています。

    以上思いつくままに書き連ねました。
    よいご旅行になりますように。

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  • 05/12/03 15:11

    食材ですが

    Torroneを忘れていました。
    今が旬(?)ですよね。
    あとは、レモンやミカンの皮を漬けた蜂蜜Mielaroでしょうか。
    書こうとして忘れていたのが、塩です。
    岩塩は採れないと日本で塩を扱っているかたが言っていたような
    気がしますが、海の塩です。これは島の主力製品のはずです。
    決して軽くはないが、これにアレッシー等のブランドの塩ミル(あ
    ったかな?)でも付ければ、高級なお土産に変身します。塩ミルは
    圧倒的にゲルマン民族の国での流通が多いですが。塩に関しては、
    うまいと思い込んでいるほうが良いそうです。うま味は所詮、不
    純物ですので。ちなみに我が家では、イタリアと石垣の塩を使って
    います。昔は伯方の塩だったのですが。

    どうしても食材になってしまいますね。

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  • 05/12/03 09:00

    JORGEさん、お世話になりました!&シチリアのお土産

    おはようございます。先月南イタリアに行ってきました。マルタを断念した者です。その節は色々教えていただきありがとうございました。
    中部より北と比べると素朴で明るい人が多く(一人歩きが多く一日に軽く10人くらいには声をかけられました!!男性ですが・・・)沢山の人と触れ合え、とても楽しい旅でした。海も入れました!!
    他の方のレスすが、この場をお借りして・・・。



    シチリアのお土産ですが、食材意外だと焼物なんかはどうかなと思います。もしかしたら男性にはあまり興味がない方もいるかもしれませんが、とても素敵です。パレルモにもお店はありましたが、カルタジローネという街には沢山お店が中では絵付けをしている風景も見ることが出来ました。

    他の街にもあるかもしれません。小さい壁にかけるお皿や置物等は邪魔にはならないかなと思います。







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    焼き物、ワイン、スィーツ

    みなさま、こんにちは。

    シチリアは二度、しかもタオルミーナしか訪れていないのですが、後ろ髪が引かれました。

    ち~さんお勧めの焼き物、いいですね。
    カルタジローネは日本の雑誌にも紹介されていました。それを見る限りゴージャスな感じがします。
    タオルミーナにも販売する店は一杯ありました。こちらは素朴な感じのものばかりで、値段も手ごろ。白地に青と黄色がかわいいです。

    JORGEさんが仰っているように、赤ワインが美味しいんですよ。
    くっそ暑いのに(すみません、ハシタナイ言葉遣いで)、魚介料理がおおいけど、赤がいいのです。
    飲みまくって自分の好みを探せればいいですが、導入編として私が良かったと思ったものをいくつか紹介します。お土産にするには重くなりますけど・・・

    Tancredi(Donna Fugata社)
    大手のものです。お手ごろ価格、5年前は数百円だったと思います。渋みも程ほどでした。

    同じ会社でMille e una Notteという高級ワインがあります。これは飲む機会がありませんでしたが、かなりよさそうです。

    Rosso del Conte(Tasca D'Almerita社)
    伯爵の赤という名前。150年以上続く名門のようです。98年のものを先日飲みましたが、まだ適度な酸味が残り、タンニンが円やかに溶け込んでいて、美味しかったあ~。値段は忘れましたが、そんなには高くなかったのでもっと一杯買っておけばよかったと後悔しました。

    あとBarocco(Avide社)というのも有名ですが、南のワイン特有のクセを感じ、私にはちょっと合いませんでした。ただ、上の二つに比べると、イタリア!南!という感じです。

    白でもTasca D'Almerita社のNozze d'Oroは良かったです。


    現地で消費するしかありませんが、シチリアのスィーツも忘れられません。

    「カッサータ」、見た目は色が派手で、イギリスの超不味いアイシングばりばりのケーキと同一視していましたが、なんのなんの、ふんわり軽くて、甘さも適度で、一度目の訪問時から食べておけばよかったと後悔するくらい、美味しかったです。

    揚げたパスタ生地に甘いリコッタチーズを挟んだ「カンノーロ」。毎日のように食べていました。
    これはお土産に出来そうな箱入りのものもありますが、食感・味どちらも生のものに比べると・・・

    あと、「グラニータ」。フランスで言うとソルベかな。日本のシャーベットより濃厚です。ブリオッシュに挟んで食べるのも面白かったし、それだけでもすばらしく美味しい。

    また行きたいです。