帰国したあとの反動は怖いですね 旅が長ければ長いほど反動が大きく跳ね返ってきます。そうですね、一ヶ月その国にいて帰国したとします。 空港の外へ出たとたん、まるで見知らぬ異国に来てしまったかのような錯覚をおぼえます。 車は道路に整然とならび、青信号とともに静かに動き出す、クラクションも鳴らさずに。 電車はいつ動き出したか分からないほどスムーズに発車し加速してゆき、車窓から流れる風景も異質なもののよう。 街を歩いている人たちはこれもまた整然として、みんな行き先があって急いでいる様子。 ようやく家に戻って旅の荷を解きはなち、洗濯物は洗濯機に、持っていった物を元あった場所に戻す。 …またあの日常生活にまみれていくのだと思ったら、ひどく気分が落ちこんでウツになります。 けれど訪れた国に住んでみたいとは思いません。 なぜなら、心地よい居場所にいられるのはほんのつかの間だから。 あまりに日本と違いすぎるその国を旅している間は、日本のことなどまったく考えません。 たくさんの同胞たちが長期滞在している宿はあえて避けます。日本語の活字すら目にしたくない気持ちです。 けれど、心安らぐ地ではないことは分かっています。だから日本に戻ってきます。 自分にとってほんとうに心安らぐ居場所はこの世にあるのかしらんと思いながら、 繰り返し、その国を訪ねているのです。
Re: 帰国したあとの反動は怖いですね まず最初に、自宅のPC'95では世界と通信できても、地球の歩き方にはログインできなかったため、返信が遅れたことをお詫びします。みなさんのご意見には慰められました。 10年前、初めて海外旅行をして帰国したとき、全員の頭が黒い事に妙な違和感を覚えたことを今でも強烈に覚えています。特定の国に惚れ込んだ場合は、移住してしまえば解決なのですが、行く先々で「なぜこの国が自分の国じゃないんだろう」って感じてしまうのが辛いです。 自分の性格は決して良いとは言えないので、出会った相手には恵まれてきたと言えますね。 例えば、ドイツで自宅に泊めてくれた元軍人さんに対して「鈎十字のついた土産品を買って帰りたい」と言ってみたり、ドイツ語が少しできるようになった頃に出会ったオランダ人に対して「ドイツ語は話せないの?」と言ってみたり、とてつもない失言の数々があります。日本に戻って、改めてドイツ史・オランダ史を読んで落ち込みました。 それなのに、そのドイツ人は自宅に保管してあった鈎十字物を分けて下さいましたし、そのオランダ人も「ドイツ語より英語が好き。でも、あなたの方が英語が上手」と、限りなく温かい言葉をかけてくれたのです。最近、そのオランダ人からのお誘いが頻繁なので、次回は未だ見ぬオランダの自宅にお泊り予定です。悪循環ですね・・・。 ちなみに自分は女性ですが、危ない目に遭った事は一度もありません。いつも「この地で殺されてこの地で死んでも本望だなあ」と思うのですが、悪い相手に巡り会いません。 自分は一生、日本人だろうし、世界が統一される事もないのだと思います。それでも、ガリバーのように人間嫌いにはなりたくないですね。
ヨーロッパがお好きなんですね? >10年前、初めて海外旅行をして帰国したとき、全員の頭が黒い事に妙な違和感を覚えたことを今でも強烈に覚えています。 旅行先から日本へ帰らず、たとえば香港とか中国本土とか台湾とか韓国に寄っても、目の前に広がるのは同じ光景だったのでは? アジア系は髪の毛が黒いですから。 最近は都会だと日本と同じファッションをしているので、茶色い人も増えてますが。 >いつも「この地で殺されてこの地で死んでも本望だなあ」と思うのですが、 そのくらい腰が据わってるというか、捨て身でいるからかえっていいのかもしれない。 私は外国に短期旅行しか今のところ出来ないけど、行くと余計に「自分は日本人なんだなあ」と思います。 別に嫌ではありません。 あ~、まあ、白人の十代の女の子たちの顔立ちを見て、感心はしちゃいましたけど。 たしかに彫りが深くて顔が細くて、綺麗な子が多い、と。 それはちょっと嫌になったかも(笑) (いやいや、チャン・ツィイーやコンリーを思い出せ 笑) どこに行っても自分は自分なんだ(日本人だとか言うんでなくて、自分は自分だ)と思ってると、どこに行っても究極のところは同じなんだろうなと思ってます。 でも環境は違いますので、いつか外国に住んでみたいという気持ちは無くはないですけどね。 私の場合は「その国の人(人種)になりたい」という気持ちとは全然違うのですが。