Re: 「旅なれた人物」とみなされるための態度・服装・持ち物など 「旅なれた人物」とみなされることに何か利点があるのでしょうか。私は18年前に タイのバンコクに仕事で5ヶ月間程滞在し、以後毎年タイを訪問し、2年ほど前から 妻の実家に在住しています。バンコク都内で王宮から30分以内の地ではありますが、 観光地とは異なり、地元で日本人には会ったことがありません。近所に唯一あるコン ドミニアムに住むらしい欧米人家族は、地元のスーパーでよく見かけますが。 外出に当たってはTシャツ(タイ製、日本製)、ジーンズで、荷物は持たずに手ぶら であることが多いです。VISAの更新で入管に行く場合、何らかの手続きで日本の 大使館に行く場合だけ、ショルダーバッグ(パスポート保管)を持参しています。 今でもパンティップ・プラザ(IT専門ショッピング・ビル)に行けば、ポルノDVD の勧誘に会いますし、昼間のパッポン通り(夜の土産物通り、かつ風俗営業街)でも マッサージ・パーラー(日本で言うソープ・ランド)の勧誘に会います。かと言えば、 道でタイ人に道を訊かれたり、バスの中でタイ人に話しかけられたりして閉口したり しています。 スーパーで買物の際、タイ語で話されて「タイ語が解りません」と答えれば、そのよう に対応される(有る意味で無視)か、外国人客の多い地域では「SORRY」と言って 英語で言い直してくれます。 >必要なときに「旅なれた人物」を装えたら、非常に快適に旅行ができるはずだと思うのです。 装うということが相手に伝わることによって、逆に相手に違和感や実態が見えてしまう のでは無いでしょうか。私も過去にそのような事を考えなかった訳ではありませんが、 住んでしまった以上何も考えていません。自然体(自分ではそのつもり)で対応する ことが、相手に対しても好感(場合によって嫌悪感も)を与えているような気がして います。他者に対する優越感を期待したり、自慢の種を求めるのは失敗の素です。 また、訪問国の国民性も理解(納得ではなく、考え方自体)する必要があります。タイ のような上座部仏教が敷衍した国では、日本人には理解し難い、持てる者が持てない者 に施しを行う、といったものがあります。仕事もせずに寝てばかりいる者に、何故施し をする必要があるのかと思いますが、海外旅行に来るような金持ち日本人には、施しを するのが当たり前というのが、彼らの論理にあります(完全な詭弁ですが)。 詐欺、ボッタクリを目的とする輩は、誰にでも寄って来ます。確かに一時的な旅行者と 異なり、在住者は後の対応に苦労するために、避けようとする可能性は否めませんが。 コミュニケーション(言語)能力、旅程などに左右されることは否定しませんが、 リスク管理に大きな差異は無いのではないでしょうか。
自然体は「究極の旅なれ」~しかし施し文化は難しい~ Zo3changさん こんばんは 丁寧なご回答ありがとうございます。 >装うということが相手に伝わることによって、逆に相手に違和感や実態が見えてしまうのでは無いでしょうか。 納得しました。 小手先の偽装では逆効果ってことですね。 その地の初心者は初心者なりにレスポンス43番「旅の心得」のような常識的な注意をしつつ、人に対する好奇心は閉じないでおくしかない。 >自然体(自分ではそのつもり)で対応することが、相手に対しても好感(場合によって嫌悪感も)を与えているような気がしています。 その土地の事情をよく理解し、危機回避の自信がついたあたりで、自然体に到達できるものなのだと理解しました。 「究極の旅なれ」が自然体ですね。 最初から身につけることを期待してはいけない。 >タイのような上座部仏教が敷衍した国では、日本人には理解し難い、持てる者が持てない者に施しを行う、といったものがあります。 これから青海省や四川省のチベット自治区に行こうとしております。 同じ仏教圏です。 施し文化に適応するのは、とても難しいと感じます。 優越感と優越感をもつ自分への嫌悪の間で行ったりきたりで、なかなか自然体にはなれません。 またよろしくお願いします! イノウエ拝