念押し---ラオカイ・河口のイミグレでは出国航空券の提示は一切必要なし

私はつい最近の旅行をふくめてこの4年間でラオカイと河口の国境を計8回ほど出入りしていますがベトナムに入る際に出国航空券の提示は一度も求められていませんし所持の有無も訊かれていません。そのなかの2回はカビバラさんの考えているように15日間のビザなしを更新 するためだけ2回中国側からベトナムのラオカイに1-2時間ほど短時間入ってまた中国側に戻っています。

でも最近のことで頭に入れておいたほうがいいと思うことがあります。

それはごく最近の南シナ海の南沙諸島でのベトナムと中国とのあいだの領有権の争いと衝突です。今回の領有権争いではベトナム政府がふだん絶対許可しないはずの市民による中国大使館へのデモを黙認(=許可)していますし、昨日はあえて南シナ海で軍事訓練までやっています。両国が2国間のより大きな争いにまで持っていくことはたぶんないと思いますがいまは緊張状態なわけですから成りゆきだいでは一時的に2国間の国境が閉鎖となることもありえますしその可能性は100%でないのとおなじで0%でもありません。そのばあい我々はまったく単なる旅行者にすぎませんからあおりを喰います。


それはともかく、現在ベトナムと中国とのあいだの陸路の国境(International Border Crossings)は3ヶ所、ラオスとのあいだは7ヶ所、ラオスと中国とのあいだは1ヶ所開いていますが、ふだんは全部ビザなしであとは何の苦労もなしに通過できます。以前一部のべトナムの国境ではこれに出国航空券の所持の有無も絡んで場所によっては面倒でした。

私は1994年にラオス北部のサムヌアトというところからベトナムに陸路で入ろうとしましたが、持っていた帰国用の航空券がベトナムからでなくBKKから成田までだったためどうしても入れてもらえなかったことがあります。そのときはその国境がまだ外国人に開かれたばかりでイミグレの職員もまだ新米ばかりで規則一点張りで日本との間のビザなし協定の文書まで見せながらどうしても入国させられないと言いました。みなまだ若くまじめで袖の下(お金)もだめでした。それに彼らを指導するため政治局員も張りついていましたから。

私はベトナム語が得意だったのですがいくら丁寧に説明してもだめなうえ文書まで見せつけられとうとうあきらめてはるばる元きたビエンチャンまでバスで戻り別の国境から出国航空券なしのままベトナムに入りなおしました。がいまは陸路にかぎってはそんな心配はまったくありません。むかしばなしです。陸路での入国ではそれがかぎりなくゆるいということです。


PS)--なおラオカイ・河口の国境ゲートはベトナム時間では朝7時から夜10時まで開いています。ベトナムと中国は1時間の時差がありますからベトナム時間の<朝7時から夜10時>までは中国時間では<朝8時から夜11時まで>となります。ラオカイの鉄道駅から国境ゲートまでは約3km、バイクタクシーで私の場合10,000~15,000VNDといったところですが15,000~20000VNDで交渉すればまあ苦労せずバイタクを掴まえられとおもいます。それ以上は完全なボッタクリですから要注意です。また最近ゴルフ場で使っているカートが何台もベトナムのイミグレの前に停まっていますがこれは中国からの団体観光客用でドライバーはあばずれでやくざみたいなのが多く外国人旅行者には非情に態度が悪いので絶対乗らないことです。






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