ユングフラウヨッホでの高山病対策

はっくちゃん殿

ツアーでの行程が不明ですが、グリンデルワルドに前泊している場合は、ここの高度が既にかなりありますので身体的な高度順化がかなり出来ております。

高山病といってもまず初めは高い場所ではその空気が薄くなりますので、通常の呼吸では体内に取り込む酸素が少なくなります。その分せっせと呼吸をするようになりますが、最初の段階では気がつきません。血液中の酸素濃度が減少すると頭がぼうっとするとか軽い頭痛を覚える程度でこの程度ならその分肺の機能が追いつけば(普通の人ならその程度の機能強化能力は持っています)普通に動けるようになります。

体内に取り入れた酸素が不足気味の場合はまず身体維持能力が使い、不足気味だよ・・という信号が脳から発信されるということです。この状態が進むと、体温低下から肺炎症状を起し、生命にかかわる状態に進展しますが、それには通常1-2日かかります。それまでに低地・・空気中にある程度の酸素濃度が確保できている高度・・・に戻して安静にしていればすぐ快復するとされています。

お出かけのユングフラウヨッホは富士山の高さとはいえグリンデルワルドとの高度さは2500メートル以下で、その間早いとは言え1時間半以上かけて上ります。乗換えも一度、さらにクライネシャイデックからヨッホまで途中でトンネル外を覗きに停車するという巧妙な仕掛け(単線運転のやり過ごしと身体を動かす高度順化が・・隠れた目的といわれています)が2度あります。

ですからついた時点で多少フラフラしても、その時点でなるべくユックリ、深い呼吸をしながら(これは吸うよりも強く吐きだす事を意識する呼吸法が効果的)歩くとじきおさまります。場合によっては立ち止まってこの呼吸を少しの間続ける・・。

もしこれでもおさまらずさらに悪化するようなら(そんなことはまずありませんが)次の電車で降りればいいだけです。これで問題は90%解決です。 これでダメなら原因は高山病というよりそれ以外の原因ですのでインタラーケンに戻って病院へ・・。グリンデルワルドにも診療所はありますが・・。

なお ツアーに組み込まれているハイキングは多分 メンリッヘン/クライネシャイデック間かアイガーグレッチャー/クライネシャイデック間のはず。 まあ ストックはあったほうがいいですが、問題はふだん使っていらっしゃるかどうかです。初めてのご使用ならかえってこの程度のルートならじゃまっけです。

グリンデルワルドでお泊りならホテル備え付け・・・多分あります、のツエを借りていく程度でよいとおもいますがまあ、いりません。 それより雨具・・折りたたみ傘?が便利です。晴れると日傘です。風はそよ風でも高山の陽射しは結構つよいので・・・。

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1件のコメント

  • ありがとうございます。

    本当に勉強になりました。
    このページを印刷して持っていくことにします。
    高山病に関して、ガイドブックもここまで詳しく掲載されているものは
    なかったので、助かりました。
    ありがとうございました。

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