スイスは連邦国家ですので・・・

germ09233さん

とえらそうに言うことも無いのですが、ドイツも連邦制ではありますがスイスの場合はいまだに各州(カントン)の独立意識が高く各地の祭日には決まって州の旗とスイス国旗を掲げるほどです。

その分鉄道も昔から私鉄、地方鉄道が入り乱れ、これに地方銀行(Kantonal Bank)がからんでいていわば第三セクター鉄道の元祖、草分けみたいな路線が昔から続いています。もちろんこのご時勢ですので合従連衡も激しく、それに連邦政府の肝いりもあってかなり統合が進んできてはいますがSBBがほとんど国中を網羅するといった形にはなっておりません。

また国策としてこのモータリゼーションの時代に、山国としての鉄道輸送重視を堅持してきた背景があります。 

ヨーロッパ各国の国有鉄道が斜陽化していった時代の巻き返しの手段として海外観光客用に整備したユーレールパスの場合でも、早くからこの動きに連動してスイス各地のリージョナルパスのシステムを売り出し、やがてその連合システムのようなスイス独自のスイストラベルシステムを作り上げました。

そのためユーレールパスに連動してスイス各地にあったリージョナルパスがいつの間にか一部を除いて消滅、その連合体のようなスイストラベルシステムが出来上がったようです。といってもまだまだ変化していますが。 

そのためスイス各地の登山電車、バス(ポストバスといっても実はかなりの地方部分では別組織)ロープウエー、ケーブルカー、市内電車などはヨーロッパ国鉄?連合の共同体?のパスにはややそっぽを向いていて、なぜか割引率などで差をつけています。

何度かここで書きましたがヨーロッパの他の国々と比較しての鉄道の運賃単価が高めで、そのため居住者用の半額カードのシステムが早くから一般化しており、これに連動してスイストラベルシステムの広範な割引があるのではと考えられます。 

スイス連邦内の協力はするけど、外の国までお呼びじゃない・・と入ってないのでしょうが・・。

こんなところでも欧州連合体に一線を画するお国柄が表れているような気もしますが、いかがでしょう。

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1件のコメント

  • 各料金を再チェック

    今回の旅行でゴンドラやロープーウェイに乗るのはグリンデルワルト1日のみなので、目星をつけて
    各乗り物のサイトで金額を調べたところ、スイスパスもユーレイルパスも同じ割引でした。

    そもそもスイスパスですら登山列車やケーブルカーに対して割引き程度しかならないのなら、後は市内での
    移動手段で差が出るくらいだと踏みました

    市内バスやトラムをどれくらい利用するか分かりませんが、恐らく主要駅からホテルまでの数駅程度なので
    40ユーロは高くつきそうです

    スイスパスの方が安心ではありますが、もし悪天候に見舞われたら・・と考えると、他にも出費が重なる
    スイスですから、ここは安いパスを手に廻れる範囲で楽しみたいと思います

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    Re: 各料金を再チェック

    germ09233 さん、こんにちは。

    もし、コストをかなり重要視するのであれば、旅行者向けの Halffare Card も検討されては如何でしょうか?

    期間が短い割に旅程が立て込んでいて、尚且つ、未だ固定されていない様なので、正確な数字は出せませんが、前のトピックで Bahnhof さんの2つ目(というか、ぼうふらおじさん)の案(Tirano ~ Lugano をバスで移動する案)をベースにざっと計算すると、Halffare Card と特別割引運賃をうまく利用すれば、スイスパス4日間とほぼ同程度のコストになる事が判ります。

    EUR1=1.23xCHF1 という換算率で計算して、ハーフフェアカード利用の場合が、EUR188弱です。

    残りの、グリンデルヴァルト周辺のケーブルカーやロープウェーは、こちらの方が割引率が高い場合が多いので、コスト重視であれば、こちらも試算する価値は有りそうです。


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