フランスとベルギーの列車料金のシステム このあたりの列車料金は包括料金ともいうべきものです。 比較のために、日本のJRの料金を改めてみてみると、 乗車料金と特急料金に分かれていて、特急には自由席と座席指定とがあり、 特急座席指定を希望する場合は、特急自由席の料金に座席指定の料金が上乗せされる、と、ここまでは了解済みとして。 包括料金というのは、それらが分けられていなくて、1個の値段表示しかない、ということです。 列車別に書くと、 a)TGVやタリスは、全座席指定なのですが(自由席はない)、値段は包括的に80ユーロというような形です。 (パスホルダーの場合は後述) フランスの在来線は、特急の場合、少しの列車ですが全車指定席の在来線特急というものもあります。大部分の在来線特急は、座席を指定したいと申し込んだとき適宜座席を選んで指定してくれるので、座席を客が指定の希望をしないから自由席のまま残った自由座とがあり、一輌の客車の中で混在します。指定は車両毎ではない。 在来線普通列車や快速も運行いますが、座席指定はありません。(1等でもこの場合は座席指定なし。) これら、在来線列車は、特急で座席指定をしてもしなくても、さらに、座席指定のない普通や快速も、料金は、正規料金で買うなら全く同じです。 料金は特急料金とかに分かれていなくて、値段はどこからどこまでいくら、という包括の設定です。 (ただし、距離に対する値段はTGVやタリスは在来線より高い) b)早割について 変更払い戻しの出来ない早割と、割引率は少し悪いが変更払い戻し可能の早割もある。 TGV以外に、在来線特急にもこの設定があります。 例えば、パリからブロワ駅までは在来線特急になるので、5月7日だと早割又は正規料金の程度に応じて、10~25.6ユーロが表示されています。この値段だから、この区間でパスを使用する必然性はないです。(日にちが余ったから使う程度か。) c)それでは、パルホルダーについての料金はどうなっているかというと、 全車座席指定の列車に乗るには、予約手数料を払って列車の発車まで列車を予約しないといけません。 この時同時に、その列車の座席を決めてくれるということです。(座席指定料金という取扱ではありません。) TGVはフランス国内なら3ユーロ、ベルギーから乗る場合5ユーロ、タリスはかなり高いようです。 先のレスで、TGVでブリュッセルからパリCDG空港まで5ユーロと書いたのはそのことです。 ベネルックスとフランスのパスを保持している場合、在来線でLilleまで行き、LilleからTGVに乗れば、仏国内なので予約手数料は3ユーロで済むという意味です。 (Lilleのルートは、乗り継ぎがあまり良くないので、CDG空港に向かうより時間がかかる。手段がない場合の次善の方法。) 在来線は、座席を指定するかどうかは列車によるので、座席を指定しなくて乗れる列車は、予約料は要りません。(それでも座席を予約しないといけないほど混むかというと、始発駅から乗る場合は、たいてい早めに駅に行き乗るので、座れるのが普通でしょう。一般的に、フランスの特急列車はかなり長い。) フランスで列車に乗る場合は、必ず、切符を刻印しないと行けません。 (E-チケットなど、自分でA4の紙に印刷する切符を除く) 刻印というのは、駅のホームへ行く出口などにある黄色い機械に切符を差し込んで、切符に日付時刻などが刻印されるようにすることです。 ベルギーには刻印の仕組みはありません。車内検札のみです。従って、タリスの切符を単券で購入しても、刻印の必要はありません。 (オランダのことは分かりません) 参考までに