レポート

「えきねっと」リニューアル・・・ドイツ鉄道にちょっとは追いつくか

公開日 : 2021年04月16日
最終更新 :

私はJR東日本の支配下に住んでいる関係で、JRの切符を買うと言うとJR東のネット販売システム「えきねっと」(東海道新幹線はEXを使うが)しか使わないが、久しぶりに大規模なリニューアルが発表された。
https://www.eki-net.com/top/oshirase/renewal/202104/

人によって色々と注目点(?)があるだろうが、私的に最大の改善ポイントは「発駅と着駅を入れれば、自動的に列車がでてきて、そこから予約画面に移れること」である。ヤフーの「乗換案内」とかと同様、発着駅名を入れれば、乗る列車が出てくるのが普通、と思うのだが、今のえきねっとだと「路線名か列車名」ごとに検索をかける必要がある。目的の駅が何線の駅なのか、「あずさ」とか「あさま」がどこを走っている列車か、とかは知らないJR東支配下の人も多い、と思うのだが・・・ちなみにドイツ鉄道(DB)のネット予約システムは何年も前から、こんなことは当たり前、である。(中国、フランス・・・と挙げていくといくらでも挙がるが。)

加えて乗車券について、発着駅を入れれば、何とかフリー切符の方が安ければ、単純な往復切符でなくそれが出てくるような仕組みにならないか、ということだが・・・アナウンスには書いてないので、そこまでの進歩はないのだろう。いちいち「地名+お得な切符」でグーグル先生に聞くのも面倒なのだが・・・。

ドイツは州単位、街単位でそれぞれのフリー切符が数多くあるせいもあるが、DBアプリで目的駅までの検索をかけるとフリー切符の方が安い、というのも表示される。(最初これを見た時は、本当に驚いた。・・・)もちろんそのままフリー切符も買えるし、目的地の街の一日乗車券も合わせて買えるので、これも便利が良い。(余談だが、ネットで買ってスマホに格納できる一日乗車券はカウントダウンが表示される西鉄の24時間券が今のところ一番良かった。)

次に良さそうに思ったのが、多人数分買った時に、各人に個別に切符(を買うためのQRコード)を飛ばすことが出来る、ということだろうか。それでももらった人はそのQRコードを使って券売機で発券する、という行為が必要だが・・・。例えば「トクだ値」は紙で発券されるので(チケットレスがない)、近い席を6人分まとめて買って、6人が最寄りの駅から新宿まで行って、新宿からあずさに乗る、ということができなかった。これが各自最寄りの駅で発券可能になるのは大きい。(これを可能にするためにクレカの決済タイミングが変更されている。)

1人の時でも、そのままQRコードで改札を出入りするようにしたら?(JR東は今でも検札はしないルールなので、車内ではどんな切符でも関係ないのだが、念のため用に車掌にQRコード検札機を持たせるのは難しくない。)と思うのだが、どうしても券売機で「紙切符」を発券させたいのは改札機がQRコードに対応してないから、なのだろう。

私も近距離はスイカ(QRコードはスマホに頻繁に表示させるのが面倒なので)、遠距離はQRコードにするのがいいのでは、と考えているが、QRコードは航空会社の搭乗券のように、紙でもスマホでもタブレットでも、その人に応じた「切符」になるのは魅力的である。DBに限らず欧州の鉄道は全てこの整理で「発券紙切符」がなくなってきているが、ようやくその第一歩に踏み出したか、というところである。

あずさ、ひたちに導入されている欧州式の座席指定方式も、私も最初は日本ではどうだろうか、と思っていたのだけど、自由席(座席未指定券)と指定席の値段を同じにしたのがミソで、かつ、えきねっとの普及が追い風になったのだろう、すっかり定着したと思うし、JR東の新幹線も全てそうすれば、と最近は思う。(東海道新幹線はEXで予約すれば自由席より安いので、ヘビーユーザーは実態としては高い自由席で行くことはない、とは思っているが。)

6月に実際に変わったら、また色々な注文が付くだろうが、果たしてどんな評判になるか・・・私はその前に今のスマホはメモリが一杯で新アプリが入れられず、既存アプリもたびたび落ちる(!)ようになったので、そちらをどうにかしないといけないのだが・・・。

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