レポート

世界最古の(?)旅行会社トーマス・クック破産

公開日 : 2019年09月23日
最終更新 :

アリタリア航空かアシアナ航空かと思っていたら、思わぬところからニュースがやってきた。
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=86592

凄いのは、15万人も同社の手配で外国に英国人がいた、ということで、W杯で来ている連合王国人もラグビーどころではなくなる人もいるのでは・・・とも思ったが、
https://www.thomascooksport.com › Rugby
というURLをクリックしても、下記サイトに誘導される。
https://thomascook.caa.co.uk/

記事にあるが、イギリスの保険制度は一人2.5ポンド上乗せするけど、破綻したら助けてあげる、とのことで、英国当局はチャーター便を出しても全員帰国させる、というのはすごい。日本も航空券に関しては、このくらいシンプルかつ安心できる制度にすればいいのに、思う。

傘下のコンドル航空は運航停止になってないようだけど
https://www.condor.com/us/index.jsp
「All Condor flights are operating as scheduled. +++ Information for customers with a Thomas Cook package tour」という動字は、切ない。・・・・ここは昔の資本関係から、LHのマイルズ&モアがマイレージと言うけれど・・・チャーター便がメインの会社なので、日本人が巻き込まれていることは可能性的には低そうな気がする。

同社は私が生まれて初めて海外通販を利用したところ、ということで、個人的には思い出深いが、大昔の「世界の三大?旅行業者」だったアメックス、トーマス・クック、JTBの一角が崩れ、アメックスは金融に専念して、JTBはまだまだ頑張っている、というのは、日本はやはりまだまだパッケージ旅行利用者が多いから、なのだろうか。

ちなみに最近倒産した日本の旅行会社で気になったのは、
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=86223
ビザの代行手数料で生きている会社はまだあるんだ・・・と思った。本日もeVISAに関するレポートが挙っているけど、行き先がビザ取得が必要な国で、その国に頼っている専門会社は、用心しといた方がいいかも。・・・

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2件のコメント

  • 19/09/24 08:15

    Monarch Airlinesの破綻

    のさいに英国政府が支払った6000万£は英国でも大きな問題となっている(た?)ようです。本来ATOL (Air Travel Organizer's License)で救済できるのは、負担金を払った会社の客だけのはずが、Monarch Airlinesときに問題となったのは代理店を通さず購入した客まで税金で救済したこと。その問題に決着が付かないうちに、今回は2年前を上回る規模での救済が必要。トーマス・クックなので、ここを通して航空券等を購入した客は補償の対象なのですが。

    日本では、てるみくらぶの破綻(個人的には詐欺事件だと思っています)をきっかけに、第1種旅行業者の弁済業務保証金引き上げや申込金収受額の制限等をしましたが、はたしてどこまで効果があるか。

    トーマス・クックは業績低迷で、規模縮小とかは随分前から報道されていました。時代の流れ(パッケージ主体から個人旅行、代理店を通さないオンライン予約・購入、LCCとFLIXBUSの欧州での成功)に加え、やはりBREXITとこの間の大混乱が決定打になったのでしょうね。

    香港の問題も、英国の混乱が一因であることは否定できないでしょうから、やはり病める英国なのでしょうか。まあ、我が国も明日は我が身でしょうが・・・。

    全然関係ないことですが、創業者はTemperance movementの熱心な推進者で、旅行会社を作ったのも、この運動の一環だったとか・・。

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    Re: Monarch Airlinesの破綻

    JORGEさん、こんにちは。

    外電を見てたら、Monarch Airlines破綻時は11万人だったそうで、今回はこれを上回る15万人ということは、もっとお金がかかる、のですかね。一人2.5ポンドくらいでは足りない、ですか。もっとも英国議会はそれどころでは無いでしょうけど・・・でも、こういうご時世でもきちんと政府機関が回っているのが、英国のいいところかも知れませんが。

    前にトーマス・クックの業績を書いた講談社かどこかの新書を読んだことがあって、Temperance movementの一環で、「酒を飲まずに代わりに旅行しよう。」というのが目的だったと言うのは読みました。でも、おとといの新宿ではロング缶を持って歩いているアイルランド・サポーターを何人も見ましたが、彼の目的はきっと達成されていない、と思います。また、あれは日本の習慣にも馴染まないですね。

    おまえが言っても説得力がない、といつも言われますが、たばこ、覚せい剤、麻薬にうるさいのに、酒に寛容という日本の「方針」というのは不思議です。今回のW杯の「ビールを切らすな」というおもてなし方針に違和感を持つのは、私だけでしょうかね。・・・

  • 創立 1841年 そんな思っていたほどに古くない

    https://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Cook_%26_Son

    もっと古いところありそうな気 がする。 まあ大手にはちがいないのだろうけど。


    バナナマン せっかくグルメ LAで やっているけど 2 週間 甲府でした!
    http://r.gnavi.co.jp/pr/p_25676/yamanashi/tv/

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    Cox & King のほうが 古そう 。 まあ英国だったらこんなもん(1758)だとおもう。

    The World’ First Travel Agency is Super Old

    http://ilikehistory.com/world-first-travel-agency-super-old/

    LAX で このThomas Cook 飛行機 最近 (夏の始め)はじめてみたとき アメリカ人の友人 は すごくかっこ悪い ロゴといっていた。

    It was thus that Cox and Kings, the oldest "arrangers" and the world's first travel agency, was sold to private interests. This year, Cox and Kings is celebrating its 250th anniversary.
    https://www.travelweekly.com/Richard-Turen/The-world-s-oldest-travel-company

    この会社 もうない?
    https://en.m.wikipedia.org/wiki/Cox_%26_Kings


    中国とかにもっと古いのがありそう。