パリの地下鉄は観光客が使うものではありません。私の経験と旅で見聞きしたことをお伝えします。
各駅の切符売り場から標的を物色し、切符の買い方を教えるといって、財布の場所を確認し、改札の後ろにくっつくようにしてポケットを探ります。ホームにも少年少女がたむろし、後ろから押し込むように乗り込み、一人が大声で話しかけるなどして注意を引き付け、別の女がポケットを探り、バッグのファスナーを開け、閉まりかけのドアをこじ開けて逃げます。私たちには想定できない大胆で巧妙なプロによる手口です。少年少女の小遣い欲しさ程度のものではなく、組織的に彼らに訓練をする犯罪者集団が背後にいると感じました。
フランスでは、カード決済が進んでいて、現金を持ち歩く人が少なく、お金を持ち歩く日本人観光客が格好の餌食になっているようです。ホテルのフロントも、真っ先に、「地下鉄には注意するように」と言っていました。
どうしても地下鉄を利用するなら、貴重品はポケットやバッグに入れず、衣服の下に隠しておくことが必須です。パリでは、コーヒー一杯でも水一本でもカードが普通で、そもそも日本から大金のユーロ、円を持っていく必要がありません。地下鉄より少し高くつきますが、流しのタクシーはいくらでも拾え、目的の場所まで直行でき、中心部ならせいぜい15ユーロまででした。
気持ちのいい旅をしていただきたいとの思いで投稿しました。
