レポート

台湾(台北以外?)のお金事情 その1

公開日 : 2019年05月12日
最終更新 :

先日、初めて訪台したのでお金事情について書いてみたい。台北には足を踏み入れなかったので、括弧書きにしている。・・・

1.桃園機場
入国すると台湾銀行の両替窓口がある。これがかの台湾銀行か・・・。台湾には日本の植民地銀行の後継がいくつも残っているが、やはり親玉だし・・・台湾では旧日本系(台湾銀行)、旧大陸系(兆豐國際商業銀行)、台湾系(中国信託銀行)、外資(HSBC台湾)等、マニア(?)好みのラインアップの各銀行を見てみたい、というのがあったが、そんなものを見ているヒマはなかった。(都会にいかなかったのもあるが。)

到着ロピーの台湾銀行のATMで両替。すぐ横には3社の合同SIMカード売場と至れり尽くせりである。台中に直行するつもりだったが、悠遊卡を手にしてから行きたい、と思っていたら、1階のバス乗り場に行く手前に悠遊卡を販売する怪しいブースがある。値段を聞くと100元と定価なのでゲットして、1000元チャージ。台中行きのバスチケットはクレジットカードで購入、とまあ、スムーズな空港である。

余談だが、ちょっぴり意外だったのが、空港内の台湾銀行でZARの交換が出来ない(さらに桃園空港内ではどこでもできない、と明言された。)、と言われたこと。

そもそも今回台湾に行く気になったのは、ケープタウンのボーア人の遺跡を見て、そう言えば平戸も長崎も見ているけど、台湾のオランダ人遺跡を見ていない・・・ということから始まっているが、南アフリカは台湾人の観光客も多いし、第一、最後まで台湾と国交を保った唯一の「大国」ではないか・・・ということから、余っている手元のZARを替えるにはいいところだ、と勝手に思っていたのだが・・・。

2.ATM
ATMのキャッシングレートがいい事については、改めてレート比較はしないが、まずは空港内の台湾銀行のATMではビックカメラVIEW・JCBを利用。東急カードもATM手数料無料なので、変な話だが、日本国内と異なり、目にするATMはどれを何回利用しようが手数料無料(どこの国でも同じ・・・はずである)・・・ということで、都合4回も使ってしまった。
(台湾、ファミマ台新、セブン中国信託、台北富邦)コンビニに行けば必ずATMがあるというのは心強い。ちなみにセブンではなぜか東急マスターカードが使えず、操作が違っていたのか・・・JCBはOKだった。

台湾のATMはVISAとかマスターカードのマークが付いてない場合が多い(ファミマの台新銀行、セブンの中国信託銀行のどちらも付いてない。)ので、取りあえず、適当に選んだATMを使うことになる。。ちなみにJCBの二回が3.59だったのに対して、東急カードMastercard二回が3.63。日付は違うのだが、為替レートが1%も違ってないはずなので、やや、JCBの方がいいのでは・・・という今までの経験論を裏付ける(?)結果となった。(利息を含めないレート)もちろん利息の問題はあるが、キャッシングしたお金を悠遊カードにチャージして使うのが一番いいのではないかという結論。

3.悠遊卡
なるほど、これは確かに便利である。私が一番感心したのは台鐵と全てのバス(霧社行きや台南市内のマイクロバスも)もこのカードで決済出来て、キャッシュが要らないことで、これは徹底していて日本も見習うべきと思う。台鐵は区間電車5回、自強号1回乗ったがこれも悠遊卡で乗った。ここの板でも時々話があるが、台南→高雄はホームで、無座なら自強号にも乗っていいか?と念のため駅員に確認して、デッキに立ったまま行った。(乗り物については別途語り(?)たい)香港と異なりチャージは「請加銭」と言うとのことで、この國語はコンビニで通じた。(ただ、自動機は「加値」とのことで、どっちでもいいんだろうか?)

悠遊卡の柄バージョンはスイカやシンガポールのezカードと異なり「裏側がオリジナル図柄」ということで、こちらの方が分りやすい。(その代わりに注意書きの紙をもらうが・・・)文章を読まずに選んだら「チャイルドアビューズを防ごう」という深刻な(!)内容であった。

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6件のコメント

  • 台湾(台北以外?)のお金事情 おまけ

    7.easy wallet
    ご存じ悠遊卡用のアプリだが、滞在のだいぶ後半になって使い出したので、最初から使っていればよかったかな・・・と後悔。中文しかないが直感的に操作できるので、とりあえず登録して履歴を見るまではそんなに難しくない。スイカと異なり、日本のQRコード支払いアプリ並みの詳しさで履歴が分るので、これは便利がよい。ただ、ファミマは「全家」と出るのにセブンは「統一超商」の表記なのは、単純に運営方法の違いだからか・・・

    お得コーナーを見ていると、せいぜい日本のラインのクーポンくらいで大したものはなさそうだが、これは台北でないと力を発揮しないのか・・・電子発票のところは、「(アプリを入れてるスマホに)カードをかざしてください」と出るのだが、うまく動かない。別にくじ引きに参加しようというのではないが、コンビニの中ではレシートをどうしてもくれないところがあって、何かそれと関係があるのかと思っていた。私のスマホはNFC対応なのに、別のソフトが必要なのか・・・研究が必要である。

    8.バニラの機内販売
    最後になるかも知れない香草(最初、香菜と間違えて「その名前が消滅の原因だろう。」と思ったが、違った。)航空で高雄から帰ったが、飲み物の機内販売がある。余った台湾ドルの小銭は、LCCの機内販売で使えばいいではないか!我ながらいいアイデアと思った。コーヒー一杯300円(日本円表示)ならJRの車内販売並みなので、まあ許容範囲である。(これが一杯500円だったら、例え二度と行かなさそうな国の通貨が使えても絶対買わない。・・・今後の利用者に悪影響(?)を与えるためである。・・・)

    美しいCAが通りがかったので、「台湾ドルの硬貨は使えますか?」「紙幣のみです。お釣りは日本円になります。」「・・・」とは言え、孫文先生もそこそこ持っていたので、一枚出した。為替レート的にもベストのお札である。「で、100ドル出すと、何円のお釣りなんですか」「すみません、端末に実際に入力して、決済してみないと分らないです。」「・・・」

    結果として、60円戻ってきた。1TWDは3.6いくつかで計算するみたいなのだが、一円単位は四捨五入しているらしい。(バニラのウエブサイトにはルールは載ってないようだが・・・)このレートなら、まあ良心的である。ドトールのコーヒーなので、新宿駅構内とかだと、同じような紙コップでサービスされるので、似たようなもの。コーヒーに限って言えば、まあまあというところではないだろうか。

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  • 台湾コンビニATM

    ファミマかセブンどちらか忘れましたがマスターカードは使えませんでした。

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    Re: 台湾コンビニATM

    ケケッチョさん、こんにちは。

    私の操作の間違いではなさそうだったので良かった(?)です。セブンの中国信託のATMが使えなかったです。ファミマの台新銀行は使えました。いずれにしろ(街中もそうですが)カード会社のステッカーが貼ってないことが多くて、香港や中国みたいに「そんなに貼らなくても分る!」みたいな貼り方をしてなかったので、若干、分りにくいですね。

    台中でシティバンクを見たので、台北ではきっとシティバンクやHSBCが山ほどあるのではと想像しています。私の世代は外国で困ったときは、このどっちかのATMが確実、という教育をうけて(?)いますが、最近の人は別にそんなこだわりはないのですかね。

    ATMで言うと、最近香港でよく見る「富邦銀行」が台湾の銀行だったのね。と言うのと、台中でシンガポールのDBSも見たので、この辺は相互に乗り入れてやっているのね、と思いましたが、日本へは東京之星銀行以来、外資の進出は途絶えていますしね。・・・横道にそれました。この辺で。

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  • 退会ユーザ @*******
    19/05/13 23:53

    どちらを回られたのですか?

    お金・銀行口座・カード利用の話が主体なので、聞くのはヤボかなと思いつつ、どこに行かれたのだろうということの方が気になりました。初回に台北飛ばしは珍しいです。

    私はここ5ヶ月内に中国、台湾、香港と華語圏めぐりみたいなことをやっているので、旅行用財布の中では毛沢東と蒋介石が国共内戦をしていて、更に獅子も加わって三つ巴になっています。また行くし、と思って使い切って帰らないからこうなります。
    最近発見したのですが、台湾のヨウヨウカード(漢字面倒くさいので)は残高マイナスになっても改札出られますね。ツケにしておいてくれるようです。昨年の残りを使おうとしたらマイナスになっていたことに気づきました。

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    コスト削減のためでしょう

    残高マイナスになっても改札出られるのは、システムのコストを削減するためだと思います。改札を通過する時間内に運賃計算を終わらせる必要がなければコンピューターの負荷がかなり減るはずです。

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  • 消されると思うが

    ごめん。
    結局何が言いたいのかわからない

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    Wたいらさん、こんにちは。

    確かに、お金に執着しているようですな。

    お金はある程度使って、旅行を楽しみましょう。

    たいらちゃん、管理者に泣きついて、消してもらいなはれ。

    よいご旅行を。

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  • 台湾(台北以外?)のお金事情 その3

    6.高雄捷運とコンタクトレスカード
    三井住友銀行のVISAのデビットカード兼コンタクトレスカードのコンタクトレスカードはセブンで使ったが、問題なく使える。店員もどこかの国のマックと違って、慣れているので問題なし。悠遊卡の代わりに十分使えるが、レートの問題等でなかなか悠遊卡には勝てそうにない。・・・

    問題は高雄捷運で使える(らしい)マスターカードのコンタクトレスカードだが、家中をひっくり返して香港HSBCのマスターカードクレカに付いている事が分った。(ちなみに香港HSBCのデビットカードは銀聯対応という暴挙に出ていて、このまま行くと次の更新では銀聯コンタクトレスカードが付いてきそうである。)円建てのクレカではないので、レートの確認は諦め、取りあえず使えるかどうかに徹することにした。

    HSBCのマスターコンタクトレスカードをファミマで使ってみて、きちんと生きている(?)ことを確認した。決済は可能である。で、高雄站の改札でタッチしてみた。「窓口に行ってください」と表示される。おかしい、そんなはずはない・・・と思いつつ、取りあえず悠遊卡に替えて、隣の美麗島站へ行く。ポスターを眺めても、特に外国カードが使えない、とは出ていない。もう一度タッチするとやはり窓口へという表示が出るので窓口に行ってみた。

    「これは香港の銀行のカードだが、外国カードは使えないのか?」「いや、そんなことはない。調べるので貸してくれ」端末に置いて何か調べてたのか、操作したのか分らないが「OK、使える」といって返してくれた。そして改札でタッチすると、何とドアが開いた。凱旋站まで乗って降り口改札もきちんとドアが開いた。(どうして使えるようになったか分らないが)
    https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29041/?page=3
    (2枚目、3枚目の写真)

    ということで、マスターカードコンタクトレスが改札で使えることが分った。・・・日本ではJAL Global WALLETにもついていることが分ったが、
    https://www.jal-globalwallet.com/
    こんなものにチャージするなら、悠遊卡を使う方がいい。ということで、日本の情勢が変わるまで(?)はお預けになりそうである。それよりもVISAも早く使えるようになって欲しいものである。

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    高雄捷運のコンタクトレスカード、結果

    結局、高雄→美麗島間だけ、HSBCのマスターカードコンタクトレスを使ったのだが、HSBCのステイトメントを眺めると、20TWD=5.17HKDで決済、引き落とされた。

    高雄捷運は初乗り20TWD、ICカード(一卡通、悠遊卡)は割引して17TWDなので、現金と同じ扱いである。これだと、やっぱり悠遊卡を使いたくなるが・・・ロンドンのようにオイスターカードと同等に使える、とならないと、高雄人の間でも普及しないような気がする。

    余談だが、先日、ハチ公の交差点で「VISAのタッチ決済」について大々的宣伝をしていた、が
    https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/featured-technologies/contactless.html
    「非接触対応のVisaカード**をタッチする」=「黒い白線」みたいなもので、「非接触対応=コンタクトレス=タッチしない」、という意味ではないか?妙な和製英語を作ると、困るのは日本人、と思うのだけど。

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  • 台湾(台北以外?)のお金事情 その2

    4.QRコード決済
    台湾で安心(?)したのは、小さい飲食店でQRコード決済は全く普及しておらず、現金決済だったこと。あんなとろくて不便な決済方法は普及するのは、日台協力して阻止しよう。・・・と言いつつ、ラインペイが使えるという話があったので、2000円分くらいチャージして、密かに(?)持っていってた。

    ラインの普及率は多分日本並みだし、ラインペイもコンビニは使える。特典も付いている。で、ファミマとセブンでそれぞれやってみたのだが・・・日本のID、日本円では全く反応しない。ネットで見てると外国でも使えたように書いているのもあるが・・・これは調べてみようと思う。支付宝や微信支付は外国でも使えるんだし・・・が、微信支付を台湾で使うつもりは全くなく、これで終わりにした。

    5.中華民國統一證號基資表
    ここの板を見ていると、例えば香港より台湾に行く人の方が断然多い(統計でも二倍以上)し、リピーターも多い。ガイドブックも台湾についてはバブル気味なのだけど、不思議と台湾ドル口座を持ってどうとかしよう、という話は聞かない。(香港は時々ある。)

    私の最寄り駅の近くに東京之星銀行の支店があり、親会社の中国信託(商業)銀行というのはどんな銀行か前から興味があった。しかもこうなっているし。・・・
    https://www.tokyostarbank.co.jp/profile/press/pdf/171201.pdf
    また、私はアジア株は香港の証券会社を利用しているが、日本人の利用の多い台湾系証券会社にKGI証券というところがあり、そこも「チャイナトラスト」の100%子会社だという。と言うことで、今後台湾旅行を繰り返すかはともかく、親の活躍ぶり(?)は見たうえ(結局見れなかったが)で、開設の選択肢は持っておきたい。・・・

    ネットを見ていると、やはり世界的な潮流に台湾も逆らえず、旅行者の口座開設は難しくなってきていて、最低でも「中華民國統一證號基資表」(TAX ID、台湾版マイナンバー)を持ってないとだめとのこと。移民局で申請して30分以内に取得出来るという。

    本当かな?というのがあったが、この手の申請は後になるほど難しくなる。米国のITINも昔は六本木の大使館内のIRSに行けばすぐに取得できたが、今はIRSの外国駐在事務所自体が無くなり、取得が極めて難しくなっている。と言うことで、台湾を気に入るかどうかは別として、取りあえず取っておこうという気になった。

    時間の都合で台南での申請となり、府前路二段にある移民署台南第一服務站に行った。台南站側から行くと右手側に小さな妙にコロニアル風の建物がある。1階入口のすぐのところに「案内コーナー」があり、係員に「中華民國統一證號基資表」と書いた紙を見せるとA4一枚の申請用紙をくれた。なお、パスポート本体とそのコピーがいるが、コピーは移民署でもしてくれる。私はセブン(昔の日本のセブンみたいに店員を呼んでコピーする方式)で事前にコピーを用意しておいた。

    申請用紙は当然外国人向けなので、英語併記である。台湾の住所と電話番号番号を記載する欄があるが、ホテルの住所と購入したSimの電話番号でOK。念のため(?)すぐには分らないように、住所はローマ字で記載、電話番号は口座取引の電話番号(今後ずっと、SMSも飛んでくるし連絡も来る。)と異なり、移民署から確認電話がかかってくる訳でもないので、捨て番号でもいいのだろう。

    三分もかからず記入、番号札を取りに行くと次の番で、職員に提出すると五分もしないうちに発行してくれた。
    https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29041/?page=2
    (1枚目の写真)入口を入って、出てくるまで20分もかからなかった。

    もちろんこれがあれば旅行者でも口座開設できるかは別の話なので、果たして挑戦するか・・・台北と高雄うろうろしてないので、この二つは改めて行きたいと思うが。

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