この時期にいつも私が書いている中国人観光客ネタなのだけど・・・。
現在、東京国立博物館で「顔真卿―王羲之を超えた名筆―」という展覧会をやっている。私は世界史を取った関係で、顔真卿と王羲之くらいは一応名前も知っていて、顔真卿というと、「唐の時代の字のうまい政治家」くらいのイメージだが、それでも本物が来るなら見てみたい、と思っていた。
ここから先はネット話が多くなるのでご容赦いただきたいが、その中に「祭姪文稿」という台湾でも国宝に指定されている書物がある。これは台北の故宮博物館所有のものだが、実物が傷むということで、台湾でも10年以上公開されてないとのこと。(ここまでは事実)それをよりにもよって外国に貸し出すとは何事か、という話で盛り上がっている、という話は聞いていた。
https://news.nifty.com/article/world/china/12181-679185/
(ご参照)
どっちかというと大陸の人たちがけしからん派が多いとのことだが、台北の故宮博物館は「通関後即没収」を恐れて、大陸には収蔵物を貸し出さない、というのは有名な話なので(まあ、なぜ台湾にあるか経緯を考えれば、仕方ないとは思うが。)その延長上の話と思っていた。
ところがこの「中華民族史上の至宝(らしい。・・・)」がとにかく東京に行けば見られる、と言うことになって、台湾人は元より、大陸の中国人も大挙押しかけているらしい。外国での公開も1997年以来とのことで、多分、もう二度と外国に出ることはないのでは・・・そもそも台湾でも公開してないものだし。
https://diamond.jp/articles/-/192728
(ご参照)
確かに混雑を示すツイッターを見ると、平日でも30分待ちとかなっている。
https://twitter.com/ganshinkei2019
であれば、月曜日は休館、などと言わずに、明日の春節を前にした大晦日の今日も中国、台湾、香港人向けだけでも公開してあげればいいのに・・・・・というのが、本題である。
フェルメールやムンクの影に隠れて目立たないが、思わぬものが来ている。連休に行きたかったが、まだ、春節を引きずっていそうなので、もっと後半に行くべきか・・・ちなみにこの「祭姪文稿」は素人目で見ても「きれいな字」ではないのだけど、なぜそんな字になってしまったのか・・・・のところが、「至宝」になる理由なのだろう。正直、中国でこういうのを見ても私の知識ではよく分らないことが多いので、思いっ切りホーム試合でゆっくり見てみたい。中国人観光客の少ないところで。・・・・・