レポート

ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その1

公開日 : 2018年09月15日
最終更新 :

歩き方の上海編の最新号、さすがに現代中国において、両替方法何がある・・・などという悠長なことが言えなくなったのを分ったのか、微信支付使用体験記が載っている。私も前に微信支付を開けようとするための中国銀行口座再開失敗記を載せたが、あの時の中国銀行のお姉さんは口座が再開できない私を見て本当に心配そうな顔をしていた。が、最近になってようやくあの顔の意味が分ってきた。・・・都市部では支付宝、微信支付が使えないと、決済がほとんど出来なくなる。そして、銀行口座がないと、実質的にはこの二つの支払い方法は使えないのである。

とは言いつつ、少なくても微信支付の方はクレカがあれば口座のアクティベイトが可能(ウィーチャットの「ペイ」の部分を使えるようにすることが可能)である。で、上海に行く前に練習してみる(?)ことにした。

ウィーチャットペイ自体はダウンロードはすぐに出来て、IDを取るところまでも簡単である。一応、日本語に対応している。問題は「マネー」の部分を使えるようにするために、クレカをテコにできるという。(歩き方には出来なくなったとあるが、再開した模様)ネットで見ればやり方が色々でているが、これもそんなに難しくなく出来る。(ただし、クレジットカードの情報がどのように使われているか分らないので、「いざと言うときどうなってもいいクレカ」(?)を登録することをお勧めする。)ということで、微信支付が使える環境は整った。

以下、知っている人にはばかみたいな話だが、微信支付の支払い方法には大きく二つあり、
1.コンビニみたいなところで「○○円」と会計が出る。そこで自分のスマホでQRコードを提示すると(この操作はすぐできる)コードを読み取り、自動的に自分の口座(これも種類があるが後述する)からその金額が引き去られる。
2.お店に貼っているバーコードを読み取る。(よく露店でも何でも決済可能、というのはこちらのやり方)すると、そのお店の口座に振り込む状態に自動的になるので、そこで金額を打ち込み、お店の人に金額の確認をしてもらってから6桁の暗証番号を打ち込む(中国のATMや銀聯端末のように6桁というのがミソのような気がする)すると、自分の口座から、相手のお店の口座にお金が移動して支払いが完了する。

自分の口座は2種類あり
1.クレカ源泉のもの。選ぶと支払いがクレジットカードにチャージされる。(=クレカ払いになる。)
2.微信支付自体の口座・・・微信自体にお金をチャージすることができて、そこから支払う。
1,2,は選んで設定することができるのだが、1で国内の加盟店(ドンキ等)で挑戦したブログはたくさんあるがことごとく失敗している。エラーは中国語で表示されるのでいまいちなのだが、外国では本人確認ができないとか何とか表示されるとのこと。

ところが2の微信の口座にチャージする方法は、日本国内では
1.中国の自分の銀行口座からチャージする。
2.他人から送金してもらう。
3.ポケットチェンジを使う。
くらいなのだが、埼京線に掃いて捨てるほど乗っている(?)中国人に声をかけて、手に100元札を握らせて送金してくれ(微信を使ってない中国人はまずいないだろう。)と頼むほど根性も無く、3の手段を使うことにした。

ポケットチェンジ自体は、空港に機械を置いたときに話題として聞いていたのだけど、
https://www.pocket-change.jp/ja/

この仕組みのミソは「出力側」を全て電子マネーにしたことから、キャッシュの用意をする必要が無い。これはアイデアだなあと思ってはいたが、こんな「外国の電子マネーにチャージする方法」として使うことは考えたことがなかった。渋谷のドンキの機械に行ったのだが、驚いたのは対象となる電子マネーの多さで、10カ国以上、数十種類あるのではないだろうか?外国のあの電子マネーにチャージしておきたい、というのがあれば、空港のこの機械をのぞくのもいいかもしれない。(成田、関空等にある。)

ただ、レートが悪い、と言うことだったが、最初は1000円入れると55元分のQRコードが出てきた。このQRコードをなくさなければ、あとでゆっくりスキャンできる。家で「入金スキャン」したのだが、確かに55元が口座に入った。そのときはレートの比較はしなかったのだが、幸いにも手元に赤い毛沢東が数枚ある。次の日、二枚ほど入れてみることにした・・・176元のQRコードになって返ってきたので、これだけで10%以上の手数料が取られている。まあ実験用でなければこんなディールは絶対(?)しないが・・・。

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4件のコメント

  • Re: ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その1

    高島たいらさん、こんにちは

    ドンキでチャレンジですか!
    wechatpayレポート、楽しく拝見しました。

    日本のクレジットカードと日本の電話番号によるアクティベーションは、時期によってできたりできなかったりですね。
    今年の3月ぐらいまではできて、4月5月6月はできなくなり、また7月からできるようになったようです。私も出来る時期にアクティベートして、使ってますよ。現地での支払は何ら問題はないのですが、日本国内で使えないのと、入金手段が(実質的に)ポケットチェンジしかないことにイラつくなあ。

    なぜ、こんな中途半端なことになるのか?
    何ら証拠はありませんが、日本側の法規制だろうと思ってます。
    つまり、金銭のやり取りの清算の部分が許認可事業で、金融庁の認可が下りないため、日本の金融機関との間の金銭のやり取りや、日本の商店での金銭のやり取りができないんじゃないかなと。
    アクティベーションの部分は、法が整備されておらず、グレーゾーン状態なのではなかろうか。
    そして、観光客向けサービスであるポケットチェンジは、そもそも日本居住者の使用を想定しておらず、日本居住者排除するシステムが組み込まれていなかったため、抜け道として使われるようになった、……のかな。
    (真相を知っている方、ぜひ教えてください)

    真相はどうあれ、ウィーチャットはまだしもアリペイがそのまま使えるようになれば、みな当座の金はアリペイに移動してしまいますよね。消費者からみれば高率のインタレストが、小売業者からみれば手数料の安さが、商品開発にとってはビッグデータが魅力。国内のこれまでのクレジットカード経由の”キャッシュレス”とは全然ちがいます。

    日本国内も、QR決済関連の新事業立ち上げのニュースが増えてきました。
    どういう方向に落ち着くのだろうか。
    国内業者が乱立し、しかもさまざま中間業者がからんでいらない機能が付加され、さらに過当競争で国内業者が疲弊したころで、海外の巨人がやってきて、全部持っていく……。
    見慣れたパターンにはまらず、堅牢でシンプルなシステムを構築してほしいものです。

    ところで、上海で銀行口座の開設にトライされるのですか?
    ぜひ、こちらもレポートをお願いします。
    私は来月の終わりに上海に用事があり、半日くらい時間をつくれるかなあというところなのですが、非居住者でもまだ口座を開けるのならやっておきたいんですよ。

    旅行者の利便性の問題(大陸から日本への旅行者も日本から大陸への旅行者も)が、一国の金融システムの再編成へつながるわけで、我々はとても面白い現象を体験中なんですよね。

    では!

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    Re: Re: ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その1

    夏草やさん、こんにちは。

    中国では使えるんですね。・・・この二つの支払い方法はいろんな「武勇伝」(日本では普及してないので)が語られてもいいと思うのですけど、この板を見ていてもあまり出てこないので、みんなどうしているのかとよく思います。ただ、この支払い方法はアリババや微信はもちろんのこと、中国政府にも全ての支出が把握されてしまうとのことで、多分、日本の銀行とかは、この部分でアウトになりそうですね。

    中国銀行の口座は既に持っているのですが、異動が無かったのと制度が変わったため凍結されていて、定期預金は先日解除できたものの、普通預金の解除は二つ前のパスポートが必要と言われて断念しました。非居住者預金でも、昔は外国から送金された元と、なぜかわいて出てきた国内のキャッシュの元で区別があったのですが(前者は決済に使えず定期預金するくらいしかなかった。)最近はどうなのか・・・送金出来ればさらに利便性が高まるのですけどね。

  • Re: ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その1

    高島たいらさん

    ウィーチャットの開設ができたようですね。
    おめでとうございます。
    努力、奮闘ぶりがよくわかりました。
    あとはアリペイですね。

    私はどちらも使っているので、
    仕様については多少なり知っていると思っています。
    この掲示板でもときどきトピックに上がるので、
    何らかのアドバイスができそうなものですけど、
    細かなところでアドバイスができないのではないかと思います。

    その理由として、
    何年も前から使っていて(以前は開設が緩かった)、
    アプリも中国大陸からインストールして、
    中国の銀行、中国の携帯番号を使ってますから。
    ID認証がパスポートとはいえ中国人が使うそれらとまったく同じ使い勝手です。
    (日本でウイーチャットで支払いを試みようとしたことはまだありません)

    さらなるチャレンジがんばってください。
    レポート楽しく読みました。

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    Re: Re: ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その1

    香港一番さん、こんにちは。

    歩き方を見ていると、日本で作った(というか非居住者微信支付口座とでもいいましょうか。)微信支付口座で、上海では使えているみたいなので、それなりに意味はあるみたいですが、そもそも口座への入金方法がないなら、かつ、日本で使えないなら、なぜこんなものを非居住者に「開放」しているのかが、不思議ですね。

    歩き方にも載っていますが、例えば滴滴出行が普及した結果、流しのタクシーが拾えなくなった(前に日経の記事でも読んだことがあります。)とか、部分的には深刻な影響(?)が出ているみたいなので、外国人はどうすればいいのか、となると支付宝か微信支付が使えないとだめなような気がしますが・・・・。

    今日は埼京線内のCMで微信支付か支付宝か(唖然としてしまって忘れてしまいました。)の完全な中国語だけのキャンペーンが流れていました。外国語のCMは珍しい・・・もうすぐ国慶節ですね。

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  • たいらちゃん申し訳ないが

    長文で疲れる
    結局なにが言いたいのかわからない。

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  • ウィーチャットペイ(微信支付)日本口座開設記・・・・その2

    さて、実験である。ブログを見ているとクレカ源泉だとうまくいかないみたいなので、当然231元入っている微信口座に切り替える。(ちなみに元建てなのだけど、他通貨建てには出来るのだろうか。)歩いていると、サンドラッグがあった。(なぜドンキでやらなかったかというと、あそこは中国人客が多く、「初心者」は気後れしたためである。)

    たまたま洗剤が切れていたので、洗剤を買ってレジに並び「ウィーチャットペイで」と言うと、店員も慣れたものである、すぐに切り替えてくれた。ここは私の口座を読み取る式なのでスマホを出した。スキャンは成功したのだが、レジにエラーが出たという。まもなく自分のスマホにも中国語のエラーが出た。例の「実名確認が出来ないので外国では使えない、云々・・・」もう一度スキャンしたもらったがやはりだめで、双方同じエラーが出る。ということで、スイカに切り替えて支払った。結局、「キャッシュ」が入っていても、外国ではやはりだめなのか・・・・もういくつか挑戦したいとは思うが。

    今回の実験(成功していないが)で思ったのは、フェリカチップ(NFC規格も同じだけど)だと、スマホの電源が切れていてもそのまま使うことができるが、ウィーチャットペイの場合、アプリが起動出来ないとどうしようも無い上、起動されていても、さらにQRコードを提示したり、こっちでスキャンしたり、アクションが必要である。これはかなり致命的な欠陥(?)のように思えるが、それを言う人はいないので、NFC端末を設置するより、お店のQRコードを紙一枚貼っとく方のメリットが大きいのだろう。

    また、この手の仕組みを国内外通しで使おうとすると、自分のスマホのSIMを変えるとSMSでさえ受けられなくなり、その他のアプリとの連動も考えると、世界中どこに行っても自分のスマホを使い続ける方がいいのでは、と思うようになった。そうなるとSimフリーのWiFIルーターを持って歩いて、現地Simを買うか、グローバルSimみたいなのを買って、それを入れるか・・・

    と、色々と考えさせられる「決済方法」であった。でもまずは上海で口座を再開してから、もう一度IDを取り直して・・・。ちなみに「支付宝」も開設できるそうだが、こちらは入金手段がもっと無く、中国に行けばどうにかなるのか・・中国銀行のお姉さんはアリペイも外国人は使えない、と言ってたが、こちらも研究してみたい。

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