レポート

南伊カラブリア州を旅して来ました

公開日 : 2018年09月02日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

どこそれ?知らん・・と言われそうな場所ですので、興味のある方に読んでいただければ幸いです。
イタリア半島最南端の靴底3州(たいがいな呼び方だ・・)の爪先部分にあたるカラブリア州を2週間でざっと一周してきました。もしかして行ってみたいと思っておられる方もいらっしゃるかも知れませんので、何らかの参考になればと思い、これから思いついたことを書いていきます。

出入りした場所:ローマから空路でラメツィア・テルメLamezia Termeから入って出た(陸路は時間がかかりすぎるため)

旅程(宿泊地):ラメツィア・テルメ→ロッサーノRossano→クロトーネCrotone→スティーロStilo→レッジョ・カラブリアReggio Calabria→トロペアTropea (それぞれ2泊)

旅の着想源:ギッシングの旅行記『南イタリア周遊記』(岩波文庫)と、カルミネ・アバーテの小説『ふたつの海のあいだ』『風の丘』(新潮社)、あと建築・美術の本色々。

宿泊地以外の訪問地:ニカストロNicastro、アマンテアAmantea、コゼンツァCosenza、カタンザーロCatanzaro、サン・デメトリオ・コローネSan Demetrio Corone、サンタ・セヴェリーナSanta Severina、ビヴォンジBivongi、ジェラーチェGerace、シッラScilla、ピッツォPizzo、ヴィーボ・ヴァレンツィアVibo Valentia、それからエオリエ諸島Isole Eolie(これだけシチリア州)

カラブリア州というと、イタリアでも最貧州であり、あちらでも報道されるのは犯罪関係の事件ばかり。私自身も今までここを意図的に避けていました。持っているイメージとしては匪賊の反乱、ンドランゲタというマイナス面だけ。今から思えば何という偏見だったろうと思います。同じようなイメージを持っている方がもしおられたら、少しでもそれを訂正したいので、罪滅ぼしも兼ねて書いて以下書いていきます。

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17件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    18/11/14 22:26

    歩き方ガイドブック南イタリア編を見て

    今年の版が出たので本屋でぱらぱらめくってみたら、大きな改訂でした。
    今までは南イタリアとマルタだったのが、マルタが抜けて、南イタリアとシチリアになっていた。
    まあこれは妥当かな。マルタがイタリアだと思いこんでいた勘違いさんが減るし、マルタの公用語がイタリア語なんて妙なことを言う人もなくなるだろうし、それは良かった。
    シチリアのページ数が増えましたね。今まで乗っていなかったモーディカも載ったし、プーリアだとロコロトンドやガッリーポリも載った。他にも色々増えた。ランペドゥーサとか。
    が・・、カラブリアがほとんどなくなった。これはひどいんじゃありませんかー?レ・グラツィエのスタッフ様。レッジョだけ-?せめて1頁でもトロペア載せて下さいよと言いたくなりました。載らなくなったらますます日本人行かないよ・・。残念。相変わらず偏った情報だなあ。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/11/11 22:24

    アレクサンドル・デュマのカラブリア旅行記(お暇で興味のある方だけご覧下さい)

    カルミネ・アバーテというカラブリア出身の小説家がいまして、この人の小説の中にデュマのエピソードが出てきます。小説内の創作なのかなと思っていたのですが、実話でした。
    先日デュマの旅行記のイタリア語訳Viaggio in Calabriaを入手しました。たった5ユーロ95セントでした。原題はOeuvres completes.Impressions de voyage:Le Capitaine Arena です。現地で探そうとしたのですが、本屋が見当たらなくて買えませんでした(本屋だらけのシチリアの都市とは大違い)。
    もちろんかの文豪デュマ(父)の方です。この人、ナポリが好きでよく滞在していたそうで、そのついでに南イタリア探検旅をしており、その際の旅行記なのだとか。
    拾い読みしてみたら、カラブリア各地の描写(シッラとかピッツォとかコセンツァとか)がユーモアを交えてなされているし、地震で破壊された小村の記述などもあったりします。この当時はまだ匪賊もいた頃なので、安全な旅行ではなさそうですが、そこは剛胆な人らしく恐れず旅をしています。
    イタリア語学習者には、遠過去がばんばん出てくるのでいいかも。
    本当は原語のフランス語で読めればいいのですが、私の能力では全く駄目なのです。この掲示板にはイタリア語が読める方よりもフランス語が読める方が多そうなので、興味のある方はどうぞ。
    脱線ですが、デュマのお父さんはカリブ海出身の黒人系の方で、ナポレオンの下で将軍も務めた英雄だそうで、日本語訳の伝記もあります。これも読んだことがありまして、アラミスよりもアトスよりもかっこいい、と思ってしまいました。

    プーリア関係の小説では、ロラン・ゴデというフランス人作家(奥さんがプーリア人)が書いた「スコルタの太陽」というものがとても気に入ってます(河出書房)。

    いまだにカラブリアネタで引っ張ってますが、それほど余韻が残る旅でした。

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    偉大なる時のモザイク

    Maledettaさん、こんにちは。
    面白そうな本のご紹介、楽しく拝見しましたー。
    大デュマがカラブリアの旅行記を書いてたなんて、面白そうです。しかーし、フランス語にイタリア語では読むすべがない。ないったらない。
    和訳ってなさそうですよね。
    大過去は、その性格から三人称の使用が多いはずだからそれだけ分かればいい、自分が使うことはほぼないわけだしとハードルを下げまくってます。
    「赤毛のアン」の地の文に多用されてるので当面はそちらで(苦笑)。
    子供の頃読み込んだので分からない単語が多くても雰囲気で読めますの。

    かルミネ・アバーテ、先日「モザイク」で本を検索していた時にタイトルの本が出てきまして興味をひかれてまずは欲しいリストに入れてます。Maledettaさん、前にこの方の「ふたつの海のあいだで」をご紹介されてましたよね。
    デュマが出てくるのは「ふたつの…」方でしょうか。どちらかを買っておいて、自分のカラブリア行きが見えてきたら読もうと思います。どちらもkindleで出してくれるとありがたいのですが(「スコルタの太陽」もね)。

    先日知人からカラブリアのお土産にベルガモットのエッセンス(食用)をいただきました。どう使おうか楽しく考え中です。

  • 退会ユーザ @*******
    18/09/06 22:36

    最後の補足

    もう見る人もほとんどいないと思いますが、書き忘れたことを少しだけ。

    ・カラブリアの物価はとても安いです。特にホテル代が安かった。4つ星ホテルなのに1泊80ユーロとか2泊で150ユーロとか、北中部では考えられない値段。高かったのはリゾート地のトロペアだけ。B&Bで1泊120ユーロでした。でもそれに見合う位置と部屋だった。
    食費も安い。フルで食べても40ユーロ、前菜を抜くと30ユーロぐらい。お味に期待できないので釣り合ってはいますが・・。繰り返すけどぼられないしチップをねだる人もいない。かえって上乗せして払いたくなる、そんなところです。

    ・無人駅がとても多いので困る。切符が買えない。変更もできない。閉まっているので当然ながらトイレも駄目。今後旅行する人はご注意を。
    トロペアみたいな観光地の駅ですら切符が買えないので、乗る際に必ず乗務員つかまえて一言言って乗った。これなら乗ってから買っても上乗せ料金とられないので。

    ・治安は心配していたほど悪くなかったです。しかし慢心は良くないでしょう。クロトーネのB&Bのお兄さんは車の窓を割られてタブレットをとられたと言っていた。「ここはカラブリアだからね」・・はい、気を付けます。
    と、私もこれを恐れて換金性が高いiPadもiPhoneも持って行かなかったら不便した。アンドロイドではtrenitaliaアプリが見られなくなった-!

    ・おまけの話。カラブリア旅行を思い立って、この掲示板の過去トピを見ていたら、カラブリア人と結婚した家族がいる回答者の方が以前おられたことに気がついた。しかし多少難のある人で、家族にイタリア人もいないくせに回答するななんていって、ぐら姐さんに食ってかかっていたので驚いた・・あのー、ここ旅行の掲示板なんですけど。私とここにいる時期が重なっていなかったから良かった。もし重なっていたらガチで大喧嘩していたかも。

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    18/09/07 00:36

    多岐に渡る‥

    こんばんは。 その折にはご助言ありがとうございました。

    歴史や民族・文化、交通、食、等々多岐に渡る体験を、さもなくば恐らくカラブリアという地方のことなど一生知ることもなかったであろう私には、さすがというか羨ましいとても詳しいお話を楽しく読ませていただきました。相当程度の知識或いはイメージも抱くことができました。このこと感謝です。

    しかしイタリア歴の長いMaledettさんにして瞠目したり意外だったりすることがままあるのですね。それだけイタリアは複雑で、奥が深い?ということなんでしょうか。


    少し前にスイスに行ってきました。天気に恵まれて素晴らしい景色やハイキングなどを楽しんできましたが、ただどうにもスイスの物価高には参りました。それと食事。旅行の後半の夕食などはもっぱらイタリア料理を食べていましたがそれでもパスタ一品でCHF30位はしますから。その点前に行った南イタリアは全くよかったですからねえ。


    書き込みを読ませていただいて、シチリアもパレルモ周辺だけだったしシラク―サから長靴の先端、足裏の辺りを是非行きたいと思いました。またよろしくお願いします。

  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 22:31

    付け足し:帰国前にオスティア・リドに泊まったが・・

    国際線と国内線を別切りで予約したので、最終日はローマ近辺で泊まりにしましたが、中心まででるのがもう面倒になって、空港から近いところにしようと思い、海に近いオスティア・リド(海岸)にしました。
    これが大外れでした。あーあ。空港内ホテルかフィウミチーノ海岸にしておけば良かったです。

    その日の昼までトロペアのエメラルドグリーンというかターコイズブルーというか、紺碧の透明の海を見ていた目には、オスティアの海は最悪でした。しかも海岸縁のホテルだから海に面しているのだろうと思っていたら、前が道路でそれを越えないと海に行けないし、オスティアの街はごちゃごちゃしていて全然きれいじゃないし。
    しかもレストランも色々あるけどどれもこれもおいしくなさそう。実際にまずかった。

    なお悪いことに、フィウミチーノに降り立ってオスティア・リドまでタクシーで行こうとしたら、みんな「道が狭いし入り組んでるし」といって、まさかの乗車拒否!(昔の伊丹空港みたい)
    固定料金制になって安心していたら今度はその手で来るか-?!
    結局、同じく乗車拒否されて困っていたイタリア人のお姉ちゃんと相乗りを条件にやっと引き受けてもらえました。相乗り割引一切なしの一人40ユーロ。がめつい。
    後でホテルの人に聞いたら、一応は理由があったようです。フィウミチーノからオスティアへ行く唯一の橋が、点検と補修のため通行規制(数日前まで完全通行止め)なのでした。ジェノヴァの事故の影響です。翌朝もフィウミチーノまでタクシーで行きましたが、45分かかりました。
    今はオスティア地区に泊まるのは止めた方が良いでしょう。ここに泊まるならフィウミチーノにおとなしく泊まることですね。

    もう一つ付け足し:

    フィウミチーノ空港内売店でこの季節なのにおいしそうなパネットーネを見つけました。Saronnoという都市のメーカーので、リモンチェッロが入ったものと、プロセッコのレーズンが入ったものの二種類です。早速食べていますが、おいしい!これから行かれる方、探してみて下さい。第1ターミナルにも第3ターミナルにもありました。イタリア食材が色々売られている大きな店です。

    フィウミチーノじゃないけど南部土産の定番、タラッリをラメツィア空港売店でしこたま買いました。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 22:12

    ちょっと暗部の話も

    カラブリアが気に入ってしまいましたが、いいことばかり書くのも何なので、ダークサイドもついでに。

    南部には犯罪組織が色々あります。シチリアのマフィアとナポリのカモッラは有名ですが、カラブリアのンドランゲタは現在これらを凌ぐ勢力と言われています。しかも残忍とも。これで私もこの州に偏見を持ってしまった次第です。

    それは別として、幹線道路だけはまともだけど、一筋そこからそれるとガタガタの道路とか、崩壊しそうな旧市街とか、貧弱な鉄道路線とか、旅行者としては不便な面も見てきました。

    スティーロからジェラーチェに連れて行っていただいた日のこと。ロークリというイオニア海の海岸沿いの都市を通っていたとき、連れて行って下さった方が、この都市は場所はいいが人間が最悪で醜い、とひどい悪口をおっしゃるので、商売に汚いとかその類かなと軽く考えて理由を聞きました。すると、一言「街全体がンドランゲタだ」という答えが・・。一瞬固まりました。
    北中部の人たちがいう「南部人はみんなマフィア」とか「カラブリア人はみんなンドランゲタ」とは違う、地元の人の言葉だけに重みがあります。やっぱりそういうこともあるんです。
    あとで思わずBookingでロークリの宿を検索してしまいましたが、事情を知らない外国人などもたくさんホテルに泊まってます。
    別にここに行ったからと言って危害を加えられる訳ではありませんが、あなたの払ったお金がそのままンドランゲタに流れ込んでしまうかも知れません。止めろという権限も資格もありませんが、そういうことだという事情は一応お伝えしておきます。

    でも似たようなところはシチリアにもカンパーニアにも多いので、私も知らずにお金を落としてしまっているとも思いますが・・。

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    退会ユーザ @*******
    18/09/05 02:07

     ↑ Locri

    検索する方がおられると思いますが、上で書いたロークリという地名は、Locriというカラブリアの都市です、念のため。地元の方はロークリと発音されていました。

    サルデーニャにLoculiという都市があるのを知りました。こことは無関係です。話題が話題だけに、これは明確に区別しておかないと・・。くれぐれもお間違いなきよう。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 21:59

    エオリエ諸島へ渡るのはトロペアからが断然便利(夏期)

    番外編ですが、エオリエ諸島にも渡りました。
    何年も前、シチリアのミラッツォからリーパリ島にだけ行ったことがあります。ミラッツォからのバスもフェリー乗り場も凄い行列で、長時間待ってうんざりした記憶が残っています。

    で、今回は他の島にも行ってみようと思って、トロペアから行ってみました。こちらは夏だけ船が色々でています。各種クルーズ船や渡るだけの船(要予約)が色々。旅行会社がたくさんあるので、トロペアに行ってから申し込んでも間に合うと思います(未確認)。私は念のため事前予約しましたが。

    ミラッツォやメッシーナからよりも、断然トロペアからの方が便利で楽、ということを知りました。だって中心部から港まで徒歩10分で簡単に乗れるし、行列もほとんどないし、いいですよ。皆様もこっちのルートを使ってエオリエ諸島に行きましょう。

    今回はリーパリの他にヴルカーノとストロンボリに行きました。トロペアに5日以上宿泊していればストロンボリの夜間クルーズにも行けたのですが、残念です。次回絶対行くぞ。

    船でちょっと渡ったらこれらの島はシチリア州なので、バールのメニューががらっと変わってシチリアになります。早速カンノーロを昼食代わりに食べ、レモンの生搾りジュースを飲み、カッサータも食べようか悩んだけれどカロリー取り過ぎなので止めました。

    トロペアからは肉眼でも海に浮かぶストロンボリがはっきり見えます♪シチリアより近いです。
    くどいけど、「神々の海岸」はいいですよ。次回はこの海岸を一駅ずつ降りて回る予定です。最もきれいな岬と言われるCapo Vaticanoに船で行ってみようと思います。

    ストロンボリ島で、登山者の皆さんをたくさん見かけました。ヘルメット付きの本格的装備です。噴火を近くで見たいけどあの装備は面倒くさそう・・。

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    18/09/05 00:24

    お帰りなさい!

    ヘルメットに反応して検索したら、落石と噴石対策で、技術的に難しい登山ではないようですね。
    でも噴火が怖いです。

    どこかにレポートを書かれないのですか?
    イタリア語が出来ないと行かれそうもない所のようで、拝読して楽して楽しもうという魂胆です。

  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 01:38

    振り返ってみるに

    カラブリアはいいところでした。
    海の景観が最高ですが、何よりも人が良かったです。イタリアで一番と断言させていただきます。こんな親切でホスピタリティ溢れる人たちに他の州で出会ったことがありません。(友人になれば別ですが。)
    ぼらないし欺して儲けることもないし(トロペアみたいな一大観光地でも客引きがいない)、ガツガツしない人たちで、ひょっとしたらこの州が最貧州なのはこれが原因なのかも知れません。

    景色や文化などはシチリアやプーリアの方が好きなのですけど、人にやられました。また行きます。
    そして、かつての偏見だらけの自分を反省しています。百聞は一見にしかずというのは本当です。ぜひ皆様もカラブリアへ行ってみて下さい。
    この掲示板で、イタリアには何度も行ったのでもういい、と書いている方々がおられるのを存じています。ピエモンテには行かれたの?マルケには?とまずお尋ねしたいのですが、その次にカラブリアは?もしまだなら是非とお伝えしたいです。

    (多分、まだ続きます・・)

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    Re: 振り返ってみるに

    Maledettaさん、こんにちは。

    面白かったです。やはりこの辺に行った人の話はなかなかないです。最近、イタリア、スペインを極めないと・・・と思っているのですが、このような「テキスト旅行記(?)」がとても参考になります。(フォトジェニック、インスタ映え系だと、想像力が失われるんですよね。・・・・)

    交通のところのアルバニア系会社というのは、ちょっとびっくりです。それなりの勢力を持っているんですね。勢力という意味ではンドランゲタもへえという感じですが・・・。南部イタリアは北イタリアと違い「純イタリア人(と書くと、定義が何か、となりますが。)」の世界のように思っていたら、Wikiを見るだけでも、案外、入り乱れた(?)文化背景があるんですね。・・・

    と評論家みたいな話で無く、いつか行ってみたいです。ありがとうございました。

  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 01:29

    カラブリアの食

    私はシチリア料理とプーリア料理とカンパーニア料理はとても好きですが、カラブリア料理の知識はンドゥイヤという辛いサラミ以外はほぼなしでした。興味を持っていたのですが・・。
    うーーん・・正直言って口に合わなかったです。何でも唐辛子。辛い料理は大好きで食べ慣れているので、それは気にならないのですが、味付けが単調で・・。唐辛子とオリーブオイルがぎとぎとのものばかりなのです。あとは豆料理やミートボールみたいなものでした。魚のグリルも味付けは唐辛子とオリーブ・・他に工夫はないのだろうか。
    パスタはフィレイヤfilejaというねじったものが良く出ました(fileja alla ndujaを何度か食べた)。それからstruncatura(なかなか覚えられなかった)という細い固いフェットチーネのようなもの。
    内陸は肉料理が中心で、海岸は勿論魚。クロトーネやトロペアなどは魚レストランがとても多いです。魚介のフリットのおつまみを買って食べ歩きもしました。
    デザートは、ピッツォのものが有名だそうで、「ピスタッキオのトリュフ」なるものを私ははじめはスナックかと思っていたのですが、食べてみたらトリュフチョコにピスタチオをまぶしたものでした。ジェラートもここのものが有名です。
    カンパーニアはレモン、シチリアは赤オレンジですが、カラブリアはベルガモット栽培が盛んだそうで、ベルガモットのジュースやジェラートやグラニータが目に付きました。お土産にベルガモットのジャムはどうでしょうか?私は買いました。
    果物はスイカと瓜類とイチジクとフィーキディンディアの実(サボテンの一種)です。熟れたサボテンの実、おいしいんですよ(シチリアでも良く売られてます)。

    それから酒類です。残念ながら、ワインはイマイチです。日本でも簡単に買える「チロ」が有名でどこでも出されます。それほど好きではないので、近年のイタリア旅行の楽しみの一つである地ビール探索をしました。カラブリアの地ビールもおいしかったです!Alchemiaだったかというレッドエールが最高でした。他に白も黒も飲みました。
    スティーロではFederico IIなるビールを見つけ、飲まずにはいられなかったのですが、なぜかウンブリア州のでした。問題は昼間っから750の瓶しかなかったので飲んでしまい、カロリーオーバーなので、その後休憩してから山の頂上の城砦まで登りました(簡単に書いてるけど凄い険しい山道だったんですよー)。

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    トローペアと淡路島

    再びお邪魔します。

    カラブリアのお料理はあまり好みではなかったようで、それは残念でしたね。
    読んでいる私も残念です。
    前にも書いた「シラスの唐辛子入り塩辛」や、クレアトラベラーのお料理写真からかなり期待できるのかと思ってたのです。
    まぁクレアトラベラーはちょっと特殊ですよね。

    ベルガモット、好みが分かれるようですが私はあの香りは好きです。アールグレイ紅茶も好きです。
    でもジャムにはびっくりです。ベルガモットって香りだけというイメージなので「食べるの??」って。果肉も使ってるんでしょうか。
    次回イータリーで探してみようと思います(私のイータリー愛はかなり深い)、あるといいな。
    サボテンの実、私はプーリアのファームステイのお宅でたくさん食べました。本当に甘い。あの実にたくさんついている産毛のようなトゲは刺さると厄介だとかでゴツいグローブをつけてもいだり皮をむいたりしてました。
    イチジクも緑色で小ぶりなイタリアのものは美味しいですよねぇ・・日本では高くってねぇと所帯染みたことを言ってみました。

    ところでトローペアといえば私は海より赤たまねぎが浮かびます。
    これもプーリアのお宅で料理を習った時、この料理にはトローペアの玉ねぎでなくてはと日本人奥様と市場をさまよった思い出があるもので。
    あの赤玉ねぎはイタリアでは有名だと感じてるのですが、その玉ねぎを使った美味しいお料理はなかったのでしょうか。

    先日淡路島に行ったのですが、かの地は玉ねぎが名産品とのことでお土産も旅館の食事もハンバーガーも玉ねぎ推し推しでした。
    関西在住の方から聞いてはいましたが、UFOキャッチャーならぬたまねぎキャッチャーを見た時の感動たるや。
    というわけでオニオンスープや玉ねぎスナック、玉ねぎ入り花林糖、玉ねぎイラストのTシャツ、そして玉ねぎそのものもお土産に買ってきました(^^)

    トローペアはそこまで商魂たくましくない土地柄?

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 01:06

    「神々の海岸」la Costa degli Dei

    日本ではほとんど知られていませんが、それはそれは美しい海岸がティレニア海沿いにあります。まさに「絶景路線」です。ラメツィアから少し下ったあたりからロザルノRosarnoの手前までの海岸で、イタリアでは「神々の海岸」と呼ばれています。その名の通りだと思いました。

    イオニア海沿いも勿論海は美しいのですが、海岸線があまり整備されていなかったり、建物がごちゃごちゃしていてせっかくの景観を駄目にしているようなところもありますが、この神々の海岸は素晴らしい。これまでイタリアの海岸ではプーリアのガルガーノ半島とサレント半島をずっとプッシュしてきましたが、これに神々の海岸を加えることに決めました。

    鉄道路線は、フレッチェやIC用の線路はロザルノからラメツィアまで内陸を通るお急ぎ路線ですが、普通列車は海岸沿いを通る景観路線です。これ絶対お勧めです。誰かさんではないですが、車窓に張り付いて「絶景かな絶景かな」と紺碧の海と緑の陸の景色を堪能していました。
    この海岸に、トロペアやピッツォやシッラなどのリゾート小都市があります。私はトロペアに泊まって他のところに繰り出しました。トロペア旧市街の海際の崖に立つおしゃれなB&Bで、立地は最高だしスタッフの人もここもまた親切でした。
    トロペアはいいですよ。勿論シッラもピッツォも。見るものもそれなりにあるし、旧市街を散策するのも楽しいです。シッラのキアナレーア地区は「美しい村」の一つです。ただし観光客数はものすごく多いです。アマルフィ海岸並み。
    ちょっと前にここで揉めたヴィーボ・ヴァレンツィア行き、どうしようか悩んだのですが、ピッツォの観光案内所でタクシーを問い合わせてみようと思ってまずピッツォに行ったところ、駅を降り立ったところに何とタクシーが客待ちしていました(珍しい!)。待ってましたとばかりにヴィーボに連れて行ってもらい(シュタウフェンの城砦があるのだ)、それからピッツォの郊外にあるピエーディグロッタPiedigrotta(ナポリじゃないよ)の教会という観光名所(実はカラブリアで観光客が二番目に行く場所)に行ってもらって、ピッツォの旧市街に戻りました。何だか運が良い・・。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/04 00:49

    スティーロ、ジェラーチェ

    個人的にはここに一番行きたかったのです。10世紀頃の古いビザンツ様式の教会「ラ・カットーリカ」la Cattolicaで有名なところです。不便ながら行った甲斐がありました。
    鉄道駅のモナステラーチェMonasteraceからは15キロぐらい離れているので、ここもまた宿泊ホテルに送迎をお願いしたところ、即引き受けて下さいました。
    上述のサンタ・セヴェリーナもここも下記のジェラーチェも、「イタリアの最も美しい村」協会加盟の村で、その名に値する美しい旧市街です。岩山や丘の上にそびえる小都市、というのがこの州の都市のパターンです。日本人に人気のトスカーナやウンブリアの山上都市よりもダイナミックな景観です。

    ラ・カットーリカは、中にフレスコ画がかなり残っていて良かったです。写真が撮れました。その他にも隠者の岩窟教会や、頂上にそびえるノルマン時代の城砦もあります。
    近くのビヴォンジという村にギリシャ正教修道院があるのを知り、行きたくなりました。事前にホテルに車手配を相談していたのですが、何とホテルの支配人氏が直々に案内して下さるとのこと。おまけに近くの山の上にある洞窟の聖所にも案内していただいて、ここでもまた感動でした。やはりこの州の人たちのホスピタリティは特別なようです。あとで100ユーロお渡ししました。

    翌日、少し離れたジェラーチェという小都市にも車手配をお願いしていたところ、支配人氏のご友人が連れて行って下さいまして、ますます感激しました。ジェラーチェも山上都市できれいな教会が多く、ここもまたお勧めです。困ったことに、案内料をお渡ししたいと何度も申し出たのに受け取ろうとされません・・こういうとき、どうしたら良いのでしょう。結局感謝を述べるだけになってしまいました。
    ホテルの支配人氏はその他のことについても色々配慮して下さり、何と親切な方だろうと思いました。ここまで出会った人たちは親切な方々ばかりで、他の州ではこんな良い扱い受けたことがないので驚きました。この時点でカラブリア州がとても好きになっていました。

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  • Re: 南伊カラブリア州を旅して来ました

    Maledettaさん、こんにちは。

    まだ読み切れてないので、じっくり読ませていただきたいです。いつか、イタリア食べ物とワインのツアーをやりたいと思っているのですが、「つま先」の方に行った人の話はあまり聞いたことがないので、つまる話もつまらない話(?)も引き続き色々とお聞かせください。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/03 22:29

    クロトーネとその周辺

    前からなぜか一度行ってみたかったところです。
    街の中心部は駅からかなり離れているので、ここもまたB&Bの人に相談したら、気軽に迎えに来て下さって感激です。とても親切なお兄さんでした。宿泊は旧市街のど真ん中にしました。

    でも旧市街はちょっと予想外・・。もっときれいなところを想像していたのですが、ごちゃごちゃしているし、町並みが統一されてないし、プーリアやシチリアの海辺の街の方がよっぽどきれいだぞと。
    このあたりの観光名所は、数キロ離れた「カーポ・コロンナ」という古代神殿の柱が一本ぽつっと立っている岬と、「レ・カステッラ」という海際の城砦がある観光地で、同じく行きたかったところです。
    少し離れた村の、サンタ・セヴェリーナにも行きたかったので、どうしようか考えて、タクシーを呼ぶことにしました。バスだと本数が少なすぎて時間の無駄になりそうなので。
    クロトーネの中心部にはタクシーがおらず、乗り場もないので、観光案内所でもらったパンフに書いてあったタクシー電話番号に電話して来てもらいました。これが正解。勤勉で時間厳守でせっかちな、あなた本当にイタリア人?という運転手さんで、しかもとても親切な人でした。
    サンタ・セヴェリーナは良かったです!これから近くに行く人には是非お勧めしたいところです。岩山の上にそそり立つ小さな村という感じで、旧市街がきれいに整備されているし、ノルマン・シュタウフェン時代の城砦がとにかく良い。
    カーポ・コロンナもカステッラも良かったし。結局運転手さんに300ユーロ支払いました。いくらでもいいよ、好きな額を払ってねと言われたけど困る・・。次の日の朝も駅まで送ってくれました。ここまで来てカラブリアの人の親切さが個人の特性ではなくむしろ地域的特性ではないかと思い始めました。

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    どこにつけたらいいか分からないのだ。

    Maledettaさん、こんばんは。
    レポートが増えている!これともう一つ書いたら続きを読ませていただきます。楽しみです。
    そして書きこまれているということは、台風の被害は大丈夫だったんですね?よかったです。

    どこにつけたら良いか分からなくなったので、話題が混ざってしまってます。
    クロトーネでいいタクシーの運転手さんに会えてよかったですね!
    彼とクロトーネ〜カーポ・コロンナ〜レ・カステッラ〜サンタ・セヴェリーナ〜クロトーネと回ったのですよね?
    グーグルマップで走行距離をざっと見たら短く見積もっても120kmくらい(って私は何を具体的にやっているんでしょうか?)
    それぞれ観光する間は待機してもらって、、と考えて、300ユーロはMaledettaさんの感謝もプラスしてという感じでしょうか。
    「いくらでもいいよ」なんて困ってしまいますねぇ。
    Maledettaさんもそうだと思いますが、私もこういう時に節約するのはあまり好きではなくて。私も300だろうなぁなんて、、だから私は一体何をしているんだ!?
    (ちなみに私は1km2ユーロ、待機は一時間10ユーロくらいを基準にしています)

    スティーロもジェラーチェも車で案内していただけてよかったですね。
    ここで私はふと思ったのですけど、親切な土地柄とMaledettaさんの人柄(別におべっかではない)や語学力に加えて、もしかして仕事があまりない土地柄というのもあるのかなと。
    私の場合は有料だったけれど「近所のお兄さんが送ってくれるよ」ということがありまして、でもフルタイムでサラリーマンだったりするとそういうことって難しいですよね?

    それにしても車運に恵まれた旅でしたね。
    こういうレポートを読んだときは「自分の時はこうは行かないかもよ」と己を戒めることから始めなくては。何と言ってもロレートで待つべきバス停をあべこべにしていた運の悪さですからね。

    スティーロのラ・カットリカは写真を撮ってもいいんですね。これは嬉しい。
    神々の海岸・・・よもやMaledettaさんから「絶景路線」というフレーズを聞くことになろうとは(@@)ジェノバの方はトンネルが多かったりして絶景の時間は少ないと聞きましたが、こちらは大丈夫な予感がします。とはいえ各停なんですよね。

    次回のプランも着々と浮かんできておられるようで羨ましいです。
    カラブリア州のことをお聞きしたり調べたりしてると次回行きたくなってしまうんですが、いやいや待て待て先にプーリアとマテーラをと自分に言い聞かせてます。




  • おかえりなさいませーー!

    Bentornata!
    Maledettaさんのカラブリア州レポートを心待ちにしてました。
    地図に印をつけつつ旅程を追いかけてみました(ストーカーみたい)。
    ラメツィア・テルメからまずロッサーノに行かれたんですね。
    コゼンツァではなくクロトーネで宿泊なんですね。
    私が実際に行くまでには、まだまだ調べることがありそうです。

    シュタウフェン城以外は目的のものは全部ご覧になれましたか?
    「仕方ないからまた行こう」と書かれているのでカラブリア州もなかなかよかったのだろうと想像しています。

    バス会社のサイトを複数ありがとうございます。
    結構ちゃんとしたサイトがあるんだとバス会社に失礼な感想を持ったりして。
    相当しっかり読みこなさないと現地で痛い目にあいそうです。
    フェデリーコ社のバスはレッジョ・ディ・カラブリアとスティーロを(遠回りながら)乗り換えなしで結んでいるので便利と、同じくこの夏カラブリア州に行った人からも聞きました。
    カラブリアに行くならスティーロは外せないので、このバス会社の健全な運営と継続を祈らずにいられません。

    鉄路が心細いこともタクシーが呼び出しも覚悟してましたけど、意外だったのはレストランが少なそうなこと。
    何より深刻に困りそうなのはバールが昼間閉めてしまうことです!
    イタリアに旅行中、それはもうバールに入りまくっている私には衝撃。カッフェも水も軽食もトイレも道を尋ねるのも、バール頼みですもん。
    旅行者も昼寝をしてろってことなのかしらん?
    レッジョ・ディ・カラブリアやトローペアでは食事処やバールは問題なかったですか?

    ロッサーノの郊外のパティーレ、、微妙ですか。床モザイクはライオンを入れて4種類だけなんですね。でもカラブリアまで行ったからには見たいかな。
    聖アドリアーノ聖堂は壁画も良かったんですね。ここ、管理人と約束しておく必要があることだけは知ってるのですが・・
    メールでアポイントを取りました?私、メールならなんとかなりますが、電話ではとても用が足せないのです。
    今考えているのは、コゼンツァに住む(コーディネートをしている)日本人の方に依頼して、聖堂の約束と車の手配をまる投げするです!

    >山と山を繋ぎ谷を渡る高速道路
    >高い高い長い橋の上の道路とトンネルばかりなのです。
    シチリアにもありますよね。この景色はゾワッとしつつ好きなのですが、ジェノヴァの橋の崩落事故の直後では別のまじな怖さがありますね。
    何事もなくて良かったです。


    ところでトローペアぱピッツォはいかがでしたか?
    クレアトラベラーの夏号に優雅で素敵な様子が掲載されてましたね。カラブリア州にもそんな一面があると感じられたでしょうか?
    美味しい食べ物があったかなども気になってます。
    お忙しいでしょうけれど、旅行記などもぜひぜひお願いいたします!
    それではまたー。




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    退会ユーザ @*******
    18/09/03 22:20

    まずはありがとうございます!

    cokemomoさま、こんばんはー。

    そうなのです、他の州とは色々と勝手が違って戸惑うこともありましたが、気に入りましたのでまた行きます。州の一番北には行けなかったのです。カストロヴィッラリとかその周辺のアルトモンテ、チヴィタ、ルングロなど気になるし、カンパーニア州と接する海岸線のディアマンテとかも行きたいし、バジリカータとの境界のシーバリからメタポントまで抜けて・・と早くも次の旅程が頭に浮かんでいます。

    スティーロは街自体もとても気に入りました。宿泊する価値があると思います。ここやトロペアなどについてはこれから改めて書きます。

    バールの少なさには本当に困りました。昼1時過ぎに閉めるってどういうことよ?確かにトイレも困りますね・・。私は昼過ぎにホテルに一度戻っていました。

    聖アドリアーノ聖堂ですが、メールアドレスや電話は知りませんでした。ホテルの人やタクシーの運転手さんは、行けば何とかなるって~、と言っていたので、地元の人たちの言うことを信用して行ったら閉まってるし。幸い運転手さんが通行人や警官に色々聞いてくれて管理人を呼び出してくれたので見ることができたという次第です。

    確かぐら姐さんもカラブリアに行かれたのではないでしょうか?現地ではアジア人に一度も会わなかったので、時期が異なったのでしょうね。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/03 01:42

    ロッサーノ、パティリオン修道院、サン・デメトリオ・コローネ

    州北部にある丘の上の小都市で、鉄道駅からは数キロ離れている(徒歩不可能)ので、本数の少ない市バスに乗るかホテルに頼んで迎えに来てもらうかの手段で行くしかありません。私は後者にしました。(あらかじめ連絡しておけば送迎してくれます。)

    ビザンツ文化の都市という叩き文句なので(イコノクラスム時代にビザンツからの亡命者が多くやってきて教会や修道院を建てた)かなり期待して行ったのですが、ここもまた微妙でした。勿論教会などは良いのですが、旧市街の建物の保存状態が・・・。道路もガタガタ。
    ここでも同じくレストランが少ないわ、バールは昼過ぎに閉まるわと、食事難民寸前でした。バールで軽く昼食をとるという習慣がないようです。パニーノすら置いていない。昼はさっさと家に帰って食事をして長い昼休みをとるという習慣のようです。

    街から何キロも離れた山中にあるパティーレ(パティリオン)修道院というところに行きたくて、ホテルに車手配をお願いしました。70ユーロということだったのですが、山超え谷越えのくねくね道路を見て納得。(キプロスのトロードス山中みたい。)
    目当ての修道院は、床モザイクが有名です。確かにいいんですが、残っているのが4枚の絵だけなので、それだけのためにわざわざ行く価値があるかどうかはかなり微妙なところだと思いました。ロッサーノと合わせて行くならいいんですけどね。

    翌日もまた車手配をお願いして(100ユーロ)、少し離れたサン・デメトリオ・コローネという村に行きました。ここはアルバレシュ(アルバニア)系住民の村で、カラブリア州北部には多いです。オスマントルコ時代に迫害を逃れるために移住してきた人たちの子孫で、今もなおアルバニアの風俗習慣と言語を維持しています。
    私は見なかったのですが、数ヶ月前に日本のテレビでも放映されたそうです。
    で、行った目的はというと、Sant'Adriano聖堂という教会を見ることでした。床モザイクと壁画が見たかったのです。これは期待通りで、行って良かったです。
    しかし、村自体はなーーんにもないただの住宅地で、アルバニア系の何かを期待してはいけません。聖堂も、管理人を呼んで鍵を開けてもらわないと入れないので、一人で行ったら運が悪いと見られないおそれがあります。地元をよく知る人に連れて行ってもらうのが最善です。バス便はコゼンツァのバスターミナルから出ているのを見ました。

    (ということなのですよ、cokemomoさん、sachi33さん。)

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/03 01:25

    コゼンツァとカタンザーロ

    そんなところ興味ない、長々書くなというご批判もあるかも知れませんが、しばしご辛抱下さい。かつては歩き方ガイドブック南伊編に載っていたこともあったのです。

    コゼンツァ(コセンツァ)は鉄道でもバスでも容易に行けますが、鉄道駅は市中心部からかなり北の方にあるので不便です。中心へはタクシーで移動しました。そう考えるとバスで入るのが良いかも。
    大都市で県都だし大学もあるし、ということで期待して行ったのですが、旧市街を歩いてびっくりしました。申し訳ないけどボロボロなのです。崩れかけた建物ばかりで、保存状態が非常に悪いです。中心となる通り沿いの建物も、かつては店舗があったと思われるが今は閉まっているものばかりでした。でも旧市街に住んでいる人たちは多いわけで・・住環境悪そうです。変な臭いもしていたし、ネズミも見てしまいました。思い描いていたこの州のイメージ通りで、この時点ではああやっぱりと思ってしまいました。ついでに言えば旧市街にはレストランも1軒しかないし少ないバールも昼過ぎには閉め始めていて、ここでも食事難民になりかけました。
    ここにはシュタウフェンの城目当てに行ったのに、最新情報チェックを怠っていて月曜休館だった・・。仕方ないからまた行こう。

    カタンザーロは州都です。レッジョ・カラブリアの方がふさわしいと思うのですが、なぜこうなったのかは知りません。
    イタリア鉄道の駅は都市中心部からとてもとても離れているので、利用は全く勧めません。グーグルマップの表示が間違っているので要注意です。カラブリア鉄道の駅と混同しています。中心を走っている(いた)のはこちらです。
    ここは州都なのでそれなりに大きな都市で、他のイタリアの都市と雰囲気が変わりませんでした。しかしなぜここもまた昼は軒並み店が閉まっているのか・・。普通はバールならノンストップで開いているというのが他州の習慣なのですが、この州はバールも閉まります。何が困るって、食事難民よりも飲料難民になるおそれが大きいのです。マジ困った。これから行かれる方はご注意を。

    コゼンツァからカタンザーロへはFdC社のバスで移動しました。この景観が凄い。州内陸は険しい山地ばかりなのですが(冬はスキーができるレベルの山)その山と山を繋ぎ谷を渡る高速道路を走ります。高い高い長い橋の上の道路とトンネルばかりなのです。こりゃ南部開発公社の公共事業で作られた道路だなということが推測できるので、恐らくはそれに群がるマフィア系建築業者が絡んでいるでしょう(シチリアのマフィアとカラブリアのンドランゲタは提携関係)。てことは安全性は・・。ジェノヴァの橋崩落事故の直後だったもので、正直言って怖かったです。おまけに通行時、凄い雷雨の豪雨で更に恐怖感が・・十字切って乗ってました(信者でもないのに)。
    カタンザーロも高い丘の上にある都市なので、入ってくるときは谷を越えて高い橋の道路を渡らないといけないので、これも怖いです。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/03 01:02

    州内移動の交通情報(これを先に書くべきだった)

    シチリア島内の移動が不便・・などというのとはレベルが違う不便さでした。少なくともシチリアはバス網が発達しており、主要都市間の移動は不便を感じませんでした。カラブリアの方が断然不便なので、これから行かれる方は以下を参考にして下さい。

    ・鉄道:海岸線に沿って一応はトレニタリアの路線があるが、レッジョ・カラブリアからティレニア海沿いに北上する路線ならばまだ本数はある(しかしそれゆえに遅れは必須)が、それ以外が極めて貧弱。イオニア海沿いに長々走る路線は単線で本数が少ない。逃すと数時間ない。内陸路線は更に貧弱、ラメツィアからカタンザーロ・リドの路線は単線ディーゼル。
    カラブリア鉄道という私鉄がかつて州内にいくつも路線を走らせていたが、今は一部区間を除いてほとんどが廃線。今回も利用せず。

    ・バス:州内にいくつか会社があり、全体を網羅するのではなくそれぞれテリトリーがある様子。以下URL記載。
    カラブリア鉄道社(FdC)=ラメツィア・テルメやカタンザーロやヴィーボ・ヴァレンツィア周辺に路線が多い。州内移動の場合、最も利用する確率が高い会社。サイトの一番下から時刻表が入手できます。例によって念入りな解読が絶対必要なので、利用の際にはご注意を。
    http://www.ferroviedellacalabria.it/fdc/
    IAS Autolinee 社=北カラブリアが拠点の会社。車体にアルバニアの双頭の鷲のマークがあることから、アルバレシュ系企業と思われる。コゼンツァのバスターミナルで多く見かけた。長距離路線も色々持っている。
    http://www.iasautolinee.com/
    Autolinee Federico社=レッジョ・カラブリアの会社。スティーロで見かけた。
    http://www.autolineefederico.it/portale/
    Autolinee Romano社=クロトーネだったかで見かけたが、どこが拠点かは分からない。今月からFlixbusと提携を始めたとのこと。
    http://www.autolineeromano.com/n/index.html
    その他ロッサーノ駅前でBusitaliaの長距離バスを見ました。

    ・タクシー:基本的に空港とラメツィア中央駅とレッジョ・カラブリア駅とコゼンツァ駅など限られた場所以外では拾えないと思った方が良い。あとは電話で呼び出し。クロトーネみたいな大きな都市ですらタクシー乗り場がないのには驚いた。ので呼び出した。全くぼりません。明朗会計の正直な運転手さんばかりでした。

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  • 退会ユーザ @*******
    18/09/02 23:10

    ラメツィア・テルメで困った

    旅のはじめから多少困りました。
    空港があるところだし、駅もLamezia Terme Centraleだから何でもあるところだろうと思ったのですが、何もないところでした。3つのコムーネが合併してできた都市だそうなのですが・・。
    初日からあわや食事難民になりそうでした。駅前はまともなレストランを含め何もないに等しいのです。だからといって歩き回ったところで何もないのは同じ。駅前通から離れるとただの住宅街で、ここに泊まったのは交通の便以外のメリットはなく、若干失敗だったかもと思いました。
    しかしこの州は、他州と比べて格段に交通手段が貧弱なので、動き回りたければここに泊まるしかありません。困ったなあ・・でした。

    初日からこのチェントラーレ駅で列車の電光掲示板を見ていたら、派手な遅れが目に付きました。レッジョ・カラブリアから来るだけのフレッチャビアンカが70分遅れって、この距離でなぜここまで遅れるんだか。テルミニ行きだそうなので、翌日着になるんじゃないか・・なんて思ってしまいました。おかげで自分の乗る予定のICがあおり食って45分遅れで参った。
    ラメツィアの隣町ニカストロも、城塞が目的で行ったのですが、ここも何もない・・真っ昼間は人が全くいない・・バールすら開いていない・・ゴーストタウンでした。カラブリア人は外食しないのかも知れません。
    食事計画や宿泊地計画は念入りに、という教訓です。

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