どこそれ?知らん・・と言われそうな場所ですので、興味のある方に読んでいただければ幸いです。
イタリア半島最南端の靴底3州(たいがいな呼び方だ・・)の爪先部分にあたるカラブリア州を2週間でざっと一周してきました。もしかして行ってみたいと思っておられる方もいらっしゃるかも知れませんので、何らかの参考になればと思い、これから思いついたことを書いていきます。
出入りした場所:ローマから空路でラメツィア・テルメLamezia Termeから入って出た(陸路は時間がかかりすぎるため)
旅程(宿泊地):ラメツィア・テルメ→ロッサーノRossano→クロトーネCrotone→スティーロStilo→レッジョ・カラブリアReggio Calabria→トロペアTropea (それぞれ2泊)
旅の着想源:ギッシングの旅行記『南イタリア周遊記』(岩波文庫)と、カルミネ・アバーテの小説『ふたつの海のあいだ』『風の丘』(新潮社)、あと建築・美術の本色々。
宿泊地以外の訪問地:ニカストロNicastro、アマンテアAmantea、コゼンツァCosenza、カタンザーロCatanzaro、サン・デメトリオ・コローネSan Demetrio Corone、サンタ・セヴェリーナSanta Severina、ビヴォンジBivongi、ジェラーチェGerace、シッラScilla、ピッツォPizzo、ヴィーボ・ヴァレンツィアVibo Valentia、それからエオリエ諸島Isole Eolie(これだけシチリア州)
カラブリア州というと、イタリアでも最貧州であり、あちらでも報道されるのは犯罪関係の事件ばかり。私自身も今までここを意図的に避けていました。持っているイメージとしては匪賊の反乱、ンドランゲタというマイナス面だけ。今から思えば何という偏見だったろうと思います。同じようなイメージを持っている方がもしおられたら、少しでもそれを訂正したいので、罪滅ぼしも兼ねて書いて以下書いていきます。