遊びたいのか、学びたいのか、それで決まりでは?

こんにちは、

オーストラリアの事情は知りませんが、イギリスとフランスの状況を眺めた感想ですが…

ワーキング・ホリデーというのは、ワーキングといいつつも、ホリデー(米語ではVacation、フランス語ではVacance、日本語ではヴァカンス)ですもんね。ある意味、目的ははっきりしています。働くことが目的なら必ずしも海外に出る必要はない、ということです。

というと、大多数のまじめなワーキング・ホリデー・メーカーに失礼かもしれませんし、勿論若い頃に視野狭窄にならず見聞を広めると言うことは決して悪いことではありません。が、就労ビザをとってノーリターンの覚悟の人や、就学ビザをとって語学以外にも何かを学びにきている人とは、いい悪いは別にして、やはり目的は違うと言わざるを得ないと思います。

イギリスは、片言の英語が喋れれば、いろんな出身の人がその国の言葉を使って生活できる寛大な国です。日本からワーホリで来ても同じです。給料もキャッシュでもらえば銀行に口座を開く苦労もしなくて済みますし、その国で生きていくのに必要な知識・ノウハウを得ることなく一、二年くらい生きていくことは可能でしょう。

日本人に人気のあるオーストラリアでも近いものがあると推測します。

先日パリのスーパーのレジで日本人の若い女性がレジ係と、お互いに拙い、英語で何やら言い合っていました。堪りかねてレジ係がちょっと後ろに並んでいた私に助けを求めてきたのでよく聞いてみると、レシートの裏に「何々バター0.3ユーロ引き」と書いてあるのを、彼女は「何々バター0.3ユーロ」と勘違いしていたようです。これではレジ係と意思疎通できません。彼女が単なる旅行者か、ワーホリ・メーカーなのか、語学留学生なのか、就業者なのか、駐在員の妻なのか、不法滞在者なのかわかりませんが、言葉ができないと言うのはそういうことです。

10年以上前、フランスに語学を学びに来たとき、最上級クラスを卒業すると大学の文学部への入学資格が得られると聞いた有名な学校に通いました。午前中の講座を取る人の中に、午後、レストランの見習いの仕事などがあるので、そそくさと帰って行きました。付き合い悪いなあ、と思っていたのですが、凄く真剣にこの国で生きていこうとしていた人たちだったわけです。確かに目つきが違いましたもの。

まあ、言葉ができないと人間的扱いの受けられないフランスと違って、言葉の面では英語圏は寛大だとは思いますが...

なんだか、自分自身では若いつもりでも、説教調になってしまいました。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント