ユーレイルパスはかつてヨーロッパ周遊に人気のパスであったようですが、LCCの台頭など他の手段にその主役の座を奪われてしまった感があります。実際、地球の歩き方掲示板(ヨーロッパ)でユーレイルに関するスレッド数は7パーセント以下。
むろん鉄道マニアにとってのパスの魅力は他に代えがたいのでしょう。しかし、一般トラベラーにとってはどうなのでしょう?そんなユーレイルの利用価値を客観的に掘り下げてみようというのが本スレッドの主旨です。
さて、そもそも長時間の列車旅は一般トラベラーにとっては多くの場合、苦痛でしかなく、エコノミーで目的地にひょいと飛べてしまうLCCの利便性はユーレイルのそれを圧倒しています。
列車で片道数時間で往復できてしまうとか、1時間もあれば観光できるとかいうアドバイスも見かけますが、一般トラベラーには参考になりにくいでしょう。できるだけ短時間で疲労せずに目的地に到着し、現地での滞在を最大限に楽しみたいというのが一般トラベラーのニーズ。
エアポート往復と待ち時間を加えると列車のほうが現地到着が早い場合もありますが、エアーと列車では疲れが全然違います。時差の影響を受ける海外トラベルではできるだけ疲労の少ない移動手段が望ましいのです。
ユーレイルのもう一つの弱点はパスを使い切れずに旅が終わってしまう可能性が高いことでしょうか。とくにスペインのように交通費が安価な国ではなおさらです。
とユーレイルの短所をいくつか挙げてみましたが、ユーレイルには短所を上回る長所がLCC時代でも厳としてあるという反論がありましたら主観ではなく客観的にお願いいたします。
念のために客観的とは「ググればたくさん出てくる」だの「無数にある」だの、あるいは「でなければ私がこんなに忙しいはずがない」などと主観的、あるいは自己中な反論ではなく、私が上記に7%と示したように具体的な数値で反論するという意味です。