このパリの鴨とフォアグラの専門レストランは日本人の旅行者にも有名ですからおいでになった方も多いでしょう。
しかし残念ながら去年の4月に閉業されたことを最近知りました。
2、3年前だったでしょうか、3大珍味とか言われているフォアグラを本場パリで一度しっかり食べてみたかったのでこの店に行きました。日常でも鶏や豚、牛のレバーは生を含めて食しておりますので、フォアグラと言えども所詮は鳥の肝臓、それらの延長の代物だろうと高を括くっておりましたが、その店で初めて生のフォアグラを食べてみてそれが全くの別物であることを初めて知りました。そのデリケートで複雑な味に正に驚嘆したことを覚えております。
そのうちに又行くつもりでしたがついその機会に至らず、閉業を知ったわけでとてもとても惜しい思いです。もう一度あの店の独特の、テーブルの上のトーストで焼いたパンの上にのせてスライスした新鮮なフォアグラを食べたいと、切に願っております。そんな店を日本でもフランスでもいいのでご存知なら教えていただければありがたいものです。