ここで話題になってないのが不思議だが、騒ぎ自体はご存じのはず。
第五問で高校生のヨシエさんが、コペンハーゲンin→ベルゲン→オスロ→ストックホルム→ヘルシンキoutと旅行(個人的にはどこの航空会社のチケットだろう?というのも疑問だが)し、旅行したノルウェー、スウェーデン、フィンランド(デンマークは経由地だそうだ)について、体験したことが設問の基本になっている。
問題は問4で、彼女は3つの国で言葉の違いに気づいたそうで、そこで過去に「三カ国の童話をモチーフにした」アニメが放映されたことを知り、色々と調べた。例として「ニルスのふしぎな旅」とスウェーデン語の「いくらですか?」あたる文章が有り、設問は「ムーミン」、「小さなバイキングビッケ」とノルウェー語とフィンランド語の「いくらですか?」という言葉が書いてあり、正しく組み合わせよ、というものである。
ノルウェー語もフィンランド語も知らないが、スウェーデン語を見れば、どちらがノルウェー語かは区別できる。が、問題はどっちがどっちかで、ムーミンがフィンランドの文学作品と知らない受験生が案外多かったらしく、間違った受験生から文句が出たらしい。
フィンランド大使館が「作者のトーベ・ヤンソンは母語がスウェーデン語でした。」と何のフォローにもならないツィートをしたそうだが、一番の問題はネットでも話題になっているように、問題文では「ノルウェーとフィンランドを舞台とした」とあるが、ムーミンはフィンランドが舞台でなく、ムーミン谷が舞台である、というもので、確かにフィンランドではないと私も思う。
ニルスがスウェーデン人であの物語がスウェーデンを舞台にしていることは分かるが、ビッケはノルウェー人なのだろうか?倭寇はすべて日本人である、みたいな気もするのだけど・・・大体あの話は文字通り「世界」を舞台にしていて、ノルウェー人がノルウェーを舞台にした(これもスウェーデン語で書かれたとのこと)物語とは、私は見ていた当時思っていなかった。同様にムーミンはフィンランドかばなんだろうか。ミーはフィンランド人?
問題作成者が同世代だなあ(!)とは思ったけど、問題にかなり無理がある。しばらくはもめるのではなかろうか・・・。