11月20日から8泊10日でマルケ州のアスコリ・ピチェーノ、アンコーナ、アンコーナからレカナーティ、ロレート、ミラノからパヴィア、ピアチェンツァと旅行して来ました。
Sabinaさん、旅行前は色々とありがとうございました。
Sabinaさんが時々おすすめしてらっしゃいますが、マルケ州は本当によかったです。私もこれからオススメ隊の一員になろうと思います!
山あり海あり、変化に富んだ美しい景色が楽しめますし、食事も美味しくて高くない。
これから行く人がどのくらいいるかは心許ないですが、とりとめのない感想に何かお役に立つことがあれば嬉しいです。
ローマからアスコリ・ピチェーノへ
ティブルティーナ駅前のバスターミナルからstart社のバスで3時間半ほど。アペニン山脈を越えて行く道中、山頂は冠雪麓は黄葉と美しい景色が楽しめました。
トイレ休憩はありませんでした。
Sabinaさんが書いてらした通りで、このバスは直通のような顔をして実は直通ではなく、サン・ジョバンニというところで乗り換えが必要でした。
廃業したガソリンスタンドといったところでアスコリ・ピチェーノに行く人は降りるよう指示され、心細く待っていると8人乗りほどの車(バスとは言い難い)がやって来て、アスコリ・ピチェーノ駅に到着。
駅から旧市街は近く、歩くにつれ中世の塔が見えたりしてワクワクしました。
川に囲まれた旧市街からは遠くに雪をかぶった山が見え、お天気に恵まれたこともあって鄙には稀な洗練された美女といった街だなぁと。
アスコリ・ピチェーノといえば美しい中世の街並みに広場にそしてクリヴェッリ!
ドゥオーモで美しい祭壇画を独り占めで見て、市立美術館で悲しいほど傷んだ祭壇画を見て、
しかしお目当の司教美術館は開いてませんでした!
Sabinaさんも調べてくださったし、扉には「火曜〜日曜、10:00-13:00」と張り紙がしてあるのに開いてない。そんなご無体なと扉を押したり引いたり叩いたり〜無駄でした。
(私はイタリアにあっては閉じている扉は押す引く叩くを習慣にしています)
諦めきれずにインフォメーションでいつ開いてるか尋ねると「もう1年以上閉まってる。いつ開くかは”のんろそ”(わからない)」
だそうです。
市立美術館は私しか来館者がいなくて、私のために明かりをつけドアを開け・・としていただいて恐縮でした。こんな時って早すぎず遅すぎず適度な滞在時間はどのくらいなんだろうと落ち着きません。
この街名物のオリーヴェ・アスコラーネ(大粒のオリーブの種を抜いてそこにひき肉の詰め物をしてフライにしてある)は美味しかったです〜。飲む人にはたまらないんじゃないでしょうか。
水曜日と土曜日には広場で市がたちます。その中のローマ広場に出るマッテオのポルケッタ(豚の丸焼き)とそのパニーノはとても気に入りました。お客さんが引きも切らずで、その中のおばさんに「おいしそうね」と言うと「違う、とってもおいしい!」。ローマの某有名ポルケッタ屋より美味しいと思いました。曜日ごとに店を出す町が決まっているので予定表を思わず写真に記録してしまいました。
泊まったB&Bは快適でしたし、ご主人が「司教美術館が開いたらまたアスコリ・ピチェーノへおいで」とメッセージをくださったし、また行きたいところになりました。