先月から今月にかけて15日間、ボルネオ島北部を旅しました。目的は「ブルネイ」とサバ州「サンダカン」、ブルネイは初めて訪問した国になります。問題は「サンダカン」ここ数年で1~2回島しょ部で、イスラム系過激派「アブサヤフ」による誘拐事件が発生しています。サバ州政府観光局によれば、現在はマレーシア・フィリピン両軍の掃討作戦により過激派自体かなり弱体化しているとの事です。外務省通達では危険度3「渡航禁止」です。他の国はどうでしょう?CANからBKIの機内で香港在住の豪州人と同席になり、BKIからタワウに行きダイビングを楽しむそうです。私も10日前奄美大島でダイビング初体験、興味を持ち話を続けると年2回通っているとの事。
サンダカンに興味を持ったのは、山﨑朋子のノンフィクション作品と旧日本軍による戦争犯罪おまけでテングザル。BKIからはレンタカーを利用しました。右ハンドルに安価なガソリン(1L=¥62)。サンダカンの街には1番から9番までの娼館があったそうですが、戦災で焼け落ち今では見る事ができません。戦前まで多くの「からゆきさん」が送り込まれたようです。現在の豊かな日本人には想像すらできないでしょう。日本人墓地は山の中腹にあります、駐車場からさらに獣道を400~500m進んだ所にありますが、手入れはされてなく、赤文字で「日本人墓地」
の標識が草むらの中に立ってました。サンダカン空港の近くに「SANDAKAN MEMORIAL PARK」があります。旧日本軍の捕虜収容所跡です、空港建設に携わった豪・英のPOWは2500名。その後戦況悪化で260Km離れたラナウという町に移動させられますが、無事ラナウに到着したPOWも処刑され、戦後生存者は脱走に成功した6名のみまさに戦争に名をかりた犯罪です。サンダカン死の行軍については今年2月キャンベラの博物館で知りました、PARK内には立派な資料館があり、豪・英・米の観光客がひっきりなしに訪れていました。日の丸バッジ・ワッペンを付けた私を学芸員の方が見つけ記帳を求められ快く引き受けました。長くなりましたが日本の安全情報どう思われますか?