暴動の原因? トベロラカシさん、こんにちわ。 パリに押すまいとの事で、お教え願えれば・・、旅行の予定があると言うわけではありません。 もう少し詳しく判れば・・・というだけですので、お時間があればで結構です。 恥ずかしながらCNNでもニュースは放映されているのですが、断片的でキャスターが早口でまくし立てると、さっぱり判らず・・・です。 この暴動のニュースは日本語Webでしか読んでいないのですが、暴動のきっかけは不況による若者の失業者と言うのは正しいのでしょうか? それが全国に飛び火する・・勿論人種的問題など複雑な背景があるとは思いますが、一部の若者の暴動が外の町の若者まで飛び火すると言う事は・・同様に鬱積したものがあるのですよね。 あるいは、裏で(昔の労働争議のように)指導している連中がいるとか・・・。 外から見るだけではその国の実情を計り知る事は困難ですが、暴動がフランスで・・・と言うのが少々驚きでした。 残念ながら行ったことが無いので掲示板で読む限りですが、都会では引ったくりなど小さな犯罪は多い・・と頭では理解していましたが・・。 これ以上広がらない様、フランス政府に期待しるしかありませんが、他国へ広がることが心配です。 ドイツも不満を持つ若者が多いと聞きますし・・・。
オルネー・ス・ボワ 内蔵介さん、トベロラカシさん、こんにちは。 今回の暴動の主な舞台になっているオルネー・ス・ボワは、 工場見学などの関係で何回も訪ねている場所です。 この街がこんなことで有名になるとは夢にも思っていませんでした。 確かにオルネーを通るRERのB線の治安が悪いというのは あちこちで聞いていましたが、その要因に失業している移民系の若者が 関連していたのでは、と思うと悲しくなってきます。 不満がたまって、そういった犯罪行為を起こした末で、 感電事故をきっかけに暴動に発展してしまった、と考えると、 なぜRERの治安の問題が起きたときに背景を分析できなかったのか、 非常に残念な思いでいっぱいです。 私は移民してきた人たちにフランスで助けられたことがあります。 彼らは移民の苦労を知っているから、こうして援助の手をさしのべられるのです。 同じ移民の人たちが不満を持っていることは理解できますが、 他の手段で表現できなかったのでしょうか? 悲しくて涙が出そうでしょうがありません。
Re: オルネー・ス・ボワ こんばんは。 ネットで政治のお話はご法度かな。掲示板の趣旨からすると脱線100%ですね。ごめんなさい。 サルコジさんのやり方はいささか拙劣かなあ、って感じます。ヴィルパンさんもENAの人、なかなかどうして、庶民丸出しの移民出身の方達とは折り合いがつきそうもないのではないかしらん。フランス自身にとって自分の身の持ち方、まさに内政問題そのものなので、これからもとてもしんどい問題ではないか、と感じています。 FNみたいに、地元の極右はいても、彼らを代表する立場の人間が公式に政治の場(アサンブレーナショナル)に送り込まれるようにならないとなかなかうまく折り合いがつかないのではないかしらん。彼らも人間だもの、彼らの利益を代表する人間が出て行かないと。移民に労働力を求めたのかもしれませんが、来たのは人間だったということでしょうか。 p.s. それにしてもENAルキーって、今のお互いの経済の敷居が低い世の中では、国の中身をある程度のところで天井打ちさせてしまう、弊害面の方が結果としてでてしまうのかなあ、ってみています。日本で言うと、例えば、成田の貨物便の様をみてください。国が航空業界(JALANA)を守ったところまではいいけど、結局、貨物は粗方北米の業者にもっていかれてしまいました。そういった、あるところまではいけるけれど、やり方でブレークスルーできない(競争力の天井打ち)のは、親方に守られるとどこもそういった傾向がみられるような。 ENAの人達がひっぱる仕組みって、ある程度はいくけど、どうしても、限界打ちが来てしまうような。 私も彼らをむしろ力に出来るような、息の長い取り組みがフランスには必要なのかなあ、って感じています。そうでなくたってたった一度の試験で人生決められるのは、フランスの若者でなくたってたまらないと思いますよ。ENAるきーってみていて切ないです。 昔のローマの様には寛容にはいかないのかな。今のガリアの人達には無理なのかしら。
Re: オルネー・ス・ボワ Be-Boyさん、早速のレスありがとうございます。 >感電事故をきっかけに暴動に発展してしまった、と考えると、 >なぜRERの治安の問題が起きたときに背景を分析できなかったのか、 >非常に残念な思いでいっぱいです。 問題・・・複雑そうですね。 どういきさつで移民を受け入れたのか、その人たちがどういう状況か・・想像できそうです。 落ち着いたら分析がなされるのでしょうから、状況をお聞きするだけにしておきます。 ありがとうございました。
暴動の原因 内蔵介さん、 Be-Boyさん、こんばんは。 暴動の原因、といっても一言では言えないと思います。 直接のきっかけは若者三人の感電死、ですが。 超社会主義国家のフランスでは、弱者救済のために強者は税金を納めているわけです(失業率が10%弱にもかかわらず、個人消費は堅調という日本が見習いたいような状況)が、「恐らく救済される弱者から漏れている人がいる」と思われます。 確かに失業すれば手厚い失業保険が給付されますが、就業の機会が始めから全くなかった人は失業という状態に当てはまらないでしょうから(<給付条件は未確認です)。 その強者からの搾取も一定上限を定めようとしています。 また、テロを計画していたという容疑で10人くらいが逮捕されたり、テロ防止の警戒が強く、「一部人種の人々に有形無形の圧力が強まっていた」と思われます。 更に、保守政権の常で、移民制限政策が実施されますので、「不法滞在者は非常に不安定な立場に置かれている」と見受けます。 実際、近時パリ市内でおきた火災による死亡者も不法滞在者と聞いたような気がします、そういった住居を一掃しようという発言もあったと記憶しています。 フランスでは身分証明携行義務がありますので、確かに、変電所に逃げ込んだ人たちは、胸を張って身分証明を提示できない後ろ暗さがあったはずです。 が、一方で、移民を制限すると言っても、もともと共和国の精神で移民を歓迎していた国(それにより中東・アフリカへの発言力を維持)だったのが、ミッテラン大統領下でパスクワだったかバールだったかが内相のとき国籍・移民関連の法令を厳しくしたため、不法滞在者が増えざるを得なくなったという不幸な状況が生まれました。(アメリカのように出生地主義だったのが大きく転換したわけです。) 職を奪われる、という名目で極右政党などは公然と移民排斥を主張し、スターであるはずのジダン等も槍玉に挙げていますが、汚い仕事を移民にさせてきたのも、また、フランスだと思います。仕事はきついが待遇の良い鉄道員などは明け渡さずに、失業保険でぬくぬくと…。 いろんな意味でフラストレーションが高まっているのでしょう。 とはいえ、今回の「暴動」は警察との衝突もあったようですが、実際には、夜間バイクに乗った者が投じる火炎瓶によるゲリラ的な放火が殆どで、大掛かりに組織されているものとの見方はされていないと思います。 もともと、地方大都市では、元旦や14.7(Quatorze Juillet)などにそれなりの規模の自動車放火というのがちょくちょくやられていて、さほど真新しい感じはしません。 ガス抜き程度にやらせているのか、それともフランス警察力はその程度のものなのか。 昔、米仏(NYとパリ)の警察の比較をした文書を読んだことがあります。具体的な数字は全く記憶にありませんが、警察国家フランスの首都パリの人口当たりの警官数、警官の給与はNYのそれを大幅に下回るそうです。その文書の論調は、NYの治安の改善を例に取り、警官の数と質を上げることにより治安維持に効果があるというものでした。 内蔵介さんはアメリカ在住でしたっけ。実際のところは如何でしょうか。 とりとめもなくなりましたが。