レポート

カルフォルニア産シャンパン・・・パルマ三題ばなし

公開日 : 2017年08月13日
最終更新 :

 今回の連休はたまたま二度もイタリアンレストランで食事をすることになり、また、いつものように(?)食事はそっちのけでしこたまワインを飲むだけだったのだけど、そこで(ここにも書いたけど)ルーブルで見たモナリザの話になった。時代によって(?)ルーブルにおけるモナリザまでの距離はだいぶ違っていたことが分かり、また、ルーブルにはモナリザ以外にもダ・ヴィンチの作品があるから、そっちの方がいいのでは?という話も出た。で、その話の中で、ダ・ヴィンチだったら絶対にパルマに行くべきだ、と二人が口を合わせて言う。パルマと言うと私はパルマラート、チーズ、ハムくらいしか知らないが「ダ・ヴィンチってパルマの人なの?」というくらいで、その話題は終わった。

が、帰って調べてみても、特にダ・ヴィンチがパルマに関係あるようには見えない。それはパルマの美術館の「La Scapigliata」の事を言ってるのか・・・・・とも思ったが、もう一度真意を聞かないといけない。(酔っ払っていたし・・・)と、その時にたまたま読み始めた本が
https://www.amazon.co.jp/dp/4152096993
冒頭にパルミジャーノ・レッジャーノの作り方について、細かく話が出ている。これもたまたまなのだけど、先日のEUとのEPA交渉の原産地呼称の保護で「パルメザンチーズ」が使えなくなるかもしれない、という話がピンとこなかったのだが、このパルメザンというのはパルミジャーノの英語風の言い方、というのを知らなかった。(例えばバーガンディとブルゴーニュも実はしばらく私の中では一致しなかった。・・・)

その本からの受け売りだが、米国では、パルメザンは一般呼称として認められていて、パルミジャーノ・レッジャーノのみ原産地呼称として守られている、とのこと。同時にアメリカ人も粉チーズというとみんなあの(森永)クラフト社の緑の缶を思い出す、というのは笑ったけれども、EUでは(当たり前と思うが)英語のパルメザンもパルミジャーノ・レッジャーノも原産地呼称として守られているとのこと。

例えばシャンパーニュは日本でもかなり厳格にみんな使い分けていて、さすがにカルフォルニア産シャンパーニュと言うと、大笑いされるだけだと思うけど、カルフォルニア産シャンパンでもそれは同じ事である。そうなると、日本のそこそこレベルレストランくらいだったら必ずおいてあるあの緑色の缶(というか紙ケース?)と中身は今後どうなるのだろう。EPAが発効すれば、「粉チーズ」と名前を変えるのか、そうなると森永乳業はともかくクラフト社の母国政府はいろいろと言ってきそうな気もするし・・・。

なんて心配をする前に、これも現地で食べてみて「シャンパーニュとスパークリングワインは異なるものである。」くらいの認識を持たないと、実感として湧かないような気がする。(もちろん、本家は元々粉チーズでないことは存じています。)プロシュットとも合わせて・・・となると、また一つワイン目的地、いや、芸術鑑賞の目的地が増えました。

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6件のコメント

  • 〇〇のカルパッチョは偽物か・・・・

    もう好き勝手にレスが付いているので、私も好き勝手に(?)に書きますが、その最初の行きつけのイタリアンで最初に頼んだのが(というか、それとパンしか食べなかった。後は飲むだけ・・・)「エゾシカのカルパッチョ」でした。

    例えば、私は常々サイゼリヤは「イタリア風日本料理のお店」と言ってるのですが、あまり支持されたことがありません。「タラコソースシシリー風」なんて、みんなどう思って食べているのか知らないけど、同じように「カルパッチョ」というのはそもそも生の牛肉の料理なのだから、「何とかのカルパッチョ」というのは、変ではないか?という話で盛り上がりました。

     これには別の問題があって、エゾシカとニホンシカはどちらがおいしいか?(このエゾシカはちゃんと冷凍処理したおいしいものでしたが)とか、フランス料理では「ジビエ」というジャンルがあるのに、イタリア料理では野生の獣を食べる習慣はないのかとか、まあ、酔っ払うと話が飛びますね。・・・・でも、ベルリンで食べた「ジャーマンポテト」のように、そんな料理は本国にあるはずがない、と思っていたものに出会ってみたいというのはあります。そういうのは冬のヨーロッパ、なんですかね。

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    退会ユーザ @*******
    17/08/16 00:39

    イタリアにもジビエ料理あります

    フランス同様イタリアでも秋は野禽料理の季節です。
    基本的に肉食人種なので、あちこちで良く食べられていますよ。
    ウサギ、鹿、イノシシなどが多いです。ウサギも小さいものからかなり大きいものまであり、牛肉の代わりにミートソースにします。瓶詰めもあって、たまに買いました。
    イノシシ肉のサラミはサン・ジミニャーノあたりの名物で、おいしいです。
    それどころか、離乳食用のレトルトにも馬肉やウサギ肉のものがありました。

    そういえばカルパッチョは元々赤い肉でないとおかしいですね。由来を知らないシェフたちが、魚の白身にもこの言葉を使ってしまっていてそれが普及したようです。

  • Peter McCoy Clos Marianne 1998

    https://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree2.php/id/442239/-/parent_contribution_id/370116/

    きょうこれを1本空けた!
    うまい! もう20年ものですね。

    Peter McCoy さんは 亡くなったようなので、追悼。

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  • ポチがダビンチってすごいんだ、と思ったのは

    このようにうらおもてに書いた彼のノートを見たときです(どこで見たのか忘れた)。

    https://www.google.com/search?q=da+vinci+writing+backwards&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj6rcbpstfVAhVJ0WMKHVo7C4QQ_AUICigB&biw=1536&bih=867

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    ポチが見たのこれかな?

    今はビルゲイツの家にある?  このハマーのミュージアムがあいたとき見に行ったのは覚えているけど。

    http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2009/11/milans-big-showing-of-a-da-vinci-notebook-recalls-the-leonardo-manuscript-that-la-lost-.html

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  • Re:カルフォルニア産シャンパン・・・パルマ三題ばなし

    >ポチとミケさん
    本当に「champagne」と書いていますね。これって米国はOKなんですね。日本はchampagneという文言を入れることは、アウトですが・・・・。ただ、書いたように、なら、パルメザンはどうなの?という話にはなりますが・・・。トレイダーズジョーも好きなスーパーですが、ホールフーズみたいなことにはならずに頑張ってほしいです。

    >さすけねえさん
    Wagyuは最初香港で「オーストラリア産ワギュー」というのを見たのが初めてですが、あれはきちんと商標登録していると聞いたことがあります。(オーストラリアが、です。)なので、オーストラリア産のワギューはあんまり間違いはないはずです。日本の牛って、外国では「これは偽物ではない。」というマークみたいなのがあるんでしょうか?

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    それよりこのモモフクというの日本はどうにかしてくれませんかね。

    なにか安藤百福の名前をパックっているようで、いただけないと思うのですが。

    https://en.wikipedia.org/wiki/David_Chang

    日清は気にしてないのだろか?

    なにかこの店もLAに出てくるとのこと

    http://www.latimes.com/food/dailydish/la-fo-david-chang-momofuku-los-angeles-20170714-htmlstory.html

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  • ポチの今愛用の粉チーズはこれ

    https://www.traderjoes.com/fearless-flyer/article/678

    冷蔵庫に2,3年(?)おいてあったのが、からからに乾いて、そのままじゃ食べられないけど、ナイフで削ったらすごいにおいの粉チーズになって、 これを食べるとそこらの市販の粉チーズじゃ満足できない。 うちのほかの家族はくさいから敬遠してますが。

    カルフォルニア産シャンパーニュもシャンパーニュ産シャンパーニュもうちはあまり飲まないですね。
    この前テメキュラに行ったときもここが
    http://www.wilsoncreekwinery.com/

    シャンパンで有名と聞いたから

    https://ameblo.jp/laaroma/entry-11901639523.html

    行って試したけど、あまりたいしたことないと思った(?)から結局買わなかったです。

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    シャンパーニュ産シャンパーニュ とか 松坂産の松坂牛とか

    ブランドを作って得するのは結局は生産者でしょう。 わたしは安くておいしいがなんでも一番と思っている消費者なのですから、そのブランドに対するお金1ドルだってだすのいやですね。 これって大阪人?

  • 退会ユーザ @*******
    17/08/14 01:40

    パルマの美術館

    高島たいら様

    パルマというと、私のようなヴェルディのオペラ好きには何をおいても王立劇場のオペラが瞬時に思い浮かべられますが、美術関係では、レオナルドよりもパルミジャーノ(この呼び名はまさに「パルマの人」)とコッレージョの方がむしろ有名だと思います。
    パルマの美術館は、ピロッタ宮殿の中にあり、なかなか良い作品が多いのですが、私は中世美術の色々な傑作も気に入りました。
    レオナルドの絵は仰るようにその下絵です。確かに良いものだとは思いますが、パルミジャーノをこの美術館は目玉と位置づけている感じでした。また別のところには、サン・パオロの部屋と呼ばれるコッレージョの壁画や天井画が素晴らしい小美術館もあります。
    もし機会があれば王立劇場ともどもご訪問されてはいかがでしょうか。美食の都市でもありますし。
    この都市を一人でぶらついてレストランに入ったら、「歌手か」と聞かれたことがありました。日本人でイタリア語が喋れるというと、修行中のオペラ歌手と思われるみたいです。他のところではない面白い経験でした。

    パルミジャーノ・レッジャーノを原産地呼称で登録して守るのは、まがい物と区別するためです。何しろこれは債務弁済のカタ、つまり担保となりうるものなのですから。

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    Re:パルマの美術館

    Sabinaさん、こんにちは。

    美術館情報ありがとうございました。今日は時間がないので、後日、ゆっくりと書こうと思いますが、イタリアの食べ物とワインの訳の分からなさ(?)は最近になってようやく分かって(?)きました。特にワインについては、最近でこそ、フランチャコルタみたいに国を挙げて(?)輸出に力を入れてるワインもありますが、あの国のワインは別に輸出などする必要などなく、地元だけで飲めばいいのであって、どうしてもと言うなら、ここに強い、という専門インポーターが少しずつ輸入すればいい・・・・結論としては、現地に行って飲むべきなんでしょうね。

    二つのレストラン、一つは表参道にあるそこそこ立派なレストランなのですが、もう一つは行きつけの小さなレストランで、そこでは色々と小ネタを仕込むことが多いので、その辺のことをぜひ伺ってみたいです。

    すみません。全くトピから外れました。そういえば、イタリア語で歌う日本人のオペラ歌手の人は、確かにイタリア語でしゃべりますもんね。当たり前なのかもしれませんが、何となく不思議な気がします。

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