Re: トピ主の方、横からごめんなさい

ライラさん お便りありがとうございます。
インドの旅お楽しみになられたとのこと 良かったです。

ガイドブックもむしろ面白く読めるのはたいていお帰り後です。インド三国志は やはりあの風物にダブって読まれるほうが良いと存じます。

おすすめした理由は 私たちが今楽しむインドらしさが実はわりと近世のムガール文化、イスラムとヒンズウの合体した 砂漠の民のロマンチシズムが私たちの心に響くのでは・・・と感じたからなんです。

息子に王位を追われるまで 妻の墓に熱意を燃やした シャージャーハンが生涯を妻のあくまで白い墓城を眺めて送ったアグラのお城の塔の眺めと 川の反対側にかれの空想の中ではきっと完成していたに違いない黒大理石の自身の壮麗なタージ。 川を挟んでそそり立つ黒白2つのタージが真っ赤な夕焼けにシルエットになって塔にたたずむ 年老いた失意のシャージャーハンにはくっきりと見えていた・・・と想像したくなりませんか。

インドの旅の奥のほうに今なお存在する恐るべきいい加減さ・・・はインド亜大陸そのもの。そしてそれにとらわれて滅亡していった勇壮な砂漠のロマンチストたち。

ラジャスタンの町だって どこかに今のインドと違うロマンティシズムがあるから 魅力的なんだ・・・といったら インドのひとはやはり怒るのでしょうか・・・。 どなたか 教えて下さい。

 

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1件のコメント

  • 同感です

    そうなんです。
    ムガール帝国があんな最近まであったなんてびっくりでした。
    細々と続いていたのですねえ。
    東インド会社がインドに食い込んでいく様子も興味深かったです。
    今はああして「インド」というひとつのイメージができていますが、
    つい最近まで、あそこにはたくさんの国があったのですね。
    ガイドブックなどを読むと、タージマハルにお金を費やしてしまったのにあきれて、アウラングゼーブが父を幽閉してしまったようなイメージを受けるのですが、そうではなかったのですね。

    正直、ツアーだったから楽だったっていうのはあると思います。
    とりあえず、インドはとても気に入ってしまったので
    またあちこち行ってみたいと思っています。
    ラジャスターンやカシミール、ラダックへ行ってみたいな。

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    カシミールのお話

    スリナガール、カシミールの都ですがきれいなところです。

    ムガールの王様が毎年4-5月ごろ・・・そうです ライラどのがお出かけになったまさにその時期に 象に揺られてかの地に滞在した水の都
    です。

    面白いことに いくつかの王宮後(建物はほとんどなく 主に庭園ですが)にいくと 門があってそこから先は王様とお気に入りのお后?またはそれに準ずる人以外ははいれなかったそうです。

    用のある人は門の外で声をかけると 王様または 彼女が楼門の上に現われる仕組み。 まさに ハネムーン状態です。

    ここにも彼らのロマンチシズムが感じられます。

    砂漠の子等がヒマラヤま近の湖の風物を如何に愛したかがよくわかります。

    ところで カシミール紛争はなぜ起こったか・・・。
    住民のほとんどがイスラムのここでは当然パキスタンに帰属するはず?だったのですが なんと ネールサンはこの地の 最高位に属するカースト ブラーマンの出身でした。 そこで分離独立のその日 空挺部隊を空から派遣して カシミールの中心部を制圧、インドに中心地スリナガールを併合した・・・のが 永年のモメゴトのほったんとか・・・。

    それと やはりあの国はかなりエネルギーがないと 個人旅行はつかれると思います。 三蔵法師だって 孫悟空や猪八戒、沙悟浄なんていう
    スーパーマンが一緒にいる必要があったんですから・・・。

    もいうひとつ本のご紹介。

    講談社の赤とんぼシリーズの インドの神々。 日本の神様との関係などが細かくかいてあって面白いのです。それと あの何とかならないのか・・・とおもうインドの神様の絵姿は 意外と最近のものだとか、
    日本で人が死ぬと北枕、つまり北へアタマを向けて寝かせるのは インドのヒマラヤを想定しているのだとか、お墓に水をかけるのは・・・ヒンズー教徒が ガンガーの水をありがたがるから・・・だとか・・・。

    いえ 失礼しました。