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オプショナルツアーは、突然に。

公開日 : 2016年12月22日
最終更新 :

12月中旬のこと、ハワイからの帰国便で半ばを過ぎて、
成田まであと3時間くらいになった時、突然のオプショナルツアーが発表された。
発表は機長からだった。

この飛行機は、2基あるエンジンのうち1つが停止したため、
現在は1基で飛行しています。
そのため、「一番近いWake Islandに着陸します。目的地までは1時間余りです。」

見ると、座席の前の飛行モニターは、西を向いていた飛行機が南を向き、目的地はAWKになっていた。

フライトも静かで、滑走路には消防車が待機していたが、着陸も何事もないようにスムーズだった。
Wake Islandは米軍の基地の島で、、基地以外は本当に何も無い、周囲数キロの珊瑚礁でできたごく小さな島だ。
時刻は現地時間の5時頃で、夕方の海は綺麗だった。やがて暗くなって来た。
宿学施設やレストランなど、もちろん無くて、たぶん機内で夜を明かすしかないだろうな~と感じた。

着陸すると、しばらくして機長からアナウンス。
「滑走路と、小さな空港建物に行く許可は出たが、機密上のことが有りそれ以外はダメ。
今夜は、機内で過ごしていただき、成田到着は1日遅れ、
明日の朝、救援機が来て、午前11時頃に出発、成田着は午後1時頃。」
Wake Islandと日本の時差は3時間。

滑走路に降りると、空気はハワイよりも暖かい。
珍しく乗客は3割程度で、100人程だ。
ケータイは圏外、インターネットも繋がらない、南海の孤島。
安定した着陸と、今後の予定が示され、みな動揺もなく、落ち着いて朝を迎えた。

そして、翌日は予定通りに成田に到着した。
本当に突然の、オプショナルツアー。

帰国して、調べてみた。
2基のエンジンで飛ぶ旅客機は、航路上に3時間以内に着陸できる空港があること。
今回の機体はたしか、B330-300 だった。

ハワイから日本に向かう飛行機は、時速180km位の強い逆風を受ける。
あと3時間、とんで飛べないことは無かったようだが、リスクを少なくするための緊急着陸は、乗客としても、良かった。

なかなか出来ないオプショナルツアーで、不安に思えばキリが無いが、これも楽しい旅だと思った。








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3件のコメント

  • 16/12/22 20:14

    プロペラ機のころは

    給油地でした。

    JALのDC8、航続距離が長くないのでWake島で給油してから、ハワイまで飛んでいました。

    直行便はジェット機になってから。

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  • もう一つ質問

    飯と酒は大丈夫でしたか?

    成功を祈る!

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  • すばらしい報告ありがとう

    このようなコメントは最高です。

    さすけねえは乱気流でカートが飛ぶ状況を書こうと思ったけど他の人に恐怖を与えると困ると思って。

    某中国系の飛行機で沖縄上空くらいかな?

    朝飯のカートが飛んで横倒しになってすっちゃーですもその辺につかまらなかったら天井まで行っただろう。

    でも良い経験でしたね~

    成功を祈る!

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