みなみやま水安堡温泉旅行記

水安堡温泉の様子は翌朝明るくなって歩いてみて、やっと飲み込めた。

ところで、バスを降りて、そのあとはどうなったか??である。
明かりにひかれる夏の蛾のように、明るいところを目指して歩いてみた。
しかし、さっぱり町の様子がわからなかった。
しかし、歩いていくうちに町の中を流れる川を渡ってみた。
明らかに観光客もそぞろ歩きをしている。
食堂の明かりがまぶしい。
やたら、キジの絵が描いてある店が多い。
しかし、・・・・旅館が少ないようだ。
目の前に、漢字が飛び込んできた。
「大林温泉湯」。
ホテルの英語が目に入ったが、思い切ってフロントへ行ってみる。
「パンイッソヨ?」
「ネー」
「オルマエヨ?」
「サーマノン。」
「サーマノン?・・・・・しばらく沈黙・・・。」
沈黙はみなみやま自身である。
時間はすでに午後9時前。
ここで決めないと、泊まる場所がなくなるかも。
「カミサムニダ」・・・・。
ホテルをあとにする。
やはり、4万ウォンを払う勇気がなかった。(笑)
さらに、奥へ行く。
少々くたびれたホテルがあった。
フロントへ行く。

「パンイッソヨ?」
「ネー」
「オルマエヨ?」
「サムマノン。」
「即決」である。

ここがオクチョンジャン。キーには「玉泉荘」の漢字があった。
珍しい。
さすがに、古い起源を持つ温泉場だけに韓国らしからぬところがおもしろかった。
部屋はオンドル部屋。
何の変哲もない。
さすがに山の中だけに、肌寒くなっていた。
この日、オンドルに火が入った。

さて食事だ。
しかし、韓国の温泉場で一人で食事は難しい。
ふらふらと表通りを歩いてみたが入る勇気がない。
弱気である。
ふと、裏通りに入ってみるが、アジュマから声がかかった。
さては・・・・と思ったが、カラオケはどうかという呼び込みだったのだ。
水安堡オンチョンは至って健全な温泉場。
土曜日の夜にしては客の入りが少ないのが少々心配だが。
危険な誘いは露ほどもなかった。
アジュマにシクサというと、近くの店に引っ張られた。(笑)
一人だと強調したのだが。
入った店も数組の客が入ってキジ鍋をつついている。
小さい店。
とにかく、店へ押し込まれた。
こんな時は、観念することにしている。(笑)
ケンチャナヨ!!精神である。

店のアジョシが注文を取りに来るが、壁の5000ウオンのメニューを見ながら
ウーンとうなる。
アジョシが「テンジャンチゲ?」はどうかという。
決まりである。
テンジャンチゲならはずれはない。
妙な注文の決まり方である。
ここは、ソジュを頼む。

数種類のバンチャンとテンジャンチゲが沸騰しながら出てくる。
ソジュをちびりちびり。


そのうちに、隣の男性客が話しかけてきた。
会話はカタコト英語とカタコトハングル。
それでもなぜかもりあがった。
彼は、南原・ナモンと済州島にコンドミニアムを経営しているという。
そんな話で、盛り上がって、ぜひ遊びに来いというはなしになったが、もらった名刺を店に忘れてきてしまった。(笑)
そのうちに、店のサービスで松茸のスライスまで出てきてみなみやまのもお裾分けが来たのはラッキーだった。
彼らと乾杯を重ねたのだが、払いはテンジャンチゲとソジュの分の払いだけだった。健全で親切な店だった。

結構酔いが回ったので、店をあとに宿に帰る。
帰りにコンビニでビールとつまみを買って宿で一杯やったのでそのまま風呂に入ったあと寝てしまった。
温泉は入らずじまい。zzzzzzz!。













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  • みなみやま水安堡温泉旅行記2

    翌朝、相変わらず朝は早い。
    朝6時から大林荘温泉湯は開いてるらしい。
    玉泉荘を出ると、ひんやり肌寒い。
    霧も出ている。

    さっそく大林荘へ。
    入り口を入って、売店のオモニにオンチョン?というと、オーチョノンだという。
    そのまま、温泉湯へ。
    脱衣場は、日本の銭湯と変わらない。
    中にはいると、中央に大きい湯船。
    回りに、打たせ湯とか、サウナとかがある。
    結構ひなびた感じがした。
    お湯は温まる。
    さすが、温泉というだけはある。
    サウナにも入りゆっくり汗を流す。
    浴場を出て、売店の横を見ると、まるで大正か昭和初期の風情の温泉の写真。
    この温泉湯は歴史が感じられる。

    このあと、水安堡を散歩することにした。
    観光案内所や市外バスターミナル。
    市外バスターミナルの中に入ると時刻表がある。
    窓口のアガシも鏡を見ながらリラックスムード。

    時刻表を見てびっくり。
    トンソウル行きは6時40分が始発。

    昨日の食堂での話は、始発は8時過ぎと。
    すでに始発は出ている。

    よし!!
    次のバスに乗ってやろう。
    あわてて宿へ帰る。


    水安堡温泉とはお別れである。

    トンソウルまで9900ウォン。
    いざソウルへ。












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    オドウサン統一展望台旅行記1

    清州古印刷博物館・水安堡オンチョン・オドウサン統一展望台旅行記 7


    水安堡発トンソウル行き市外バス。
    始発が6時40分。バスはこんな感じ。↓http://www.geocities.jp/southyamajp/2005autumn/oct005.html

    最終は19時40分。計14本のバス。時刻表↓
    http://www.geocities.jp/southyamajp/2005koreaphoto/oct/img_0574.jpg
    本数は、トンソウル行きが一番多い。
    ところで、この日は、日曜日。
    想像したとおり、乗客はたった一人。
    定刻にバスは出発した。
    温泉を通る川沿いに下ってゆく。
    バスは、忠州市外には向かわず、米が実った田園地帯を走り続ける。
    しばらくすると、バス停で止まる。
    やっと乗客が増えだした。
    そのまま数回バス停で客を乗せ、そこそこの乗客数になった。
    時間にして一時間あまり。
    そのあと高速に入りソウルへ向かう。

    やがて、市外バスは渋滞もなくソウル市内へ。トンソウルの高速出口を出て、漢江沿いの道を走った。
    そして、漢江に架かる橋を渡り、地下鉄の高架線を見ながら、トンソウル総合バスターミナルへ無事到着した。
    所要時間は2時間と少し。
    以外と早く到着した。
    そのまま、バスターミナルへは入らず、表へ出て地下鉄河辺駅へ。
    時間はまだ10時前。
    地下鉄2号線で市庁まで行き、そこで1号線に乗り換え一駅でソウルヨクに到着。
    前回購入した、T-moneyカードが役に立つ。
    新しいソウルヨクをしっかり観察することになった。
    切符売り場で「クムチョン カジ ジュセヨ」ですぐに通じたようだ。
    立派な切符が出てきたので、カードで支払いをする。
    あとで切符をよく見ると1200ウォンだった。(汗)
    韓国国鉄のここ数年でずいぶんあか抜けてきた気がするのだが。
    切符の時間は10時40分発。
    すぐにホームへ向かう。
    ホームは一番奥のホーム。
    車両はディーゼルのカラフルな車体。
    朝食がまだだったので食べ物を買おうと思ったが、ホームに売店がなかったので、隣のKTXのホームへ向かう。
    駅員の男性に不審に思われて声をかけられたが、キンパプとかいったら特にとがめられず。
    KTXホームには、売店があり、少々値段のお高いキムパプ弁当を買う。
    サムチョノン。
    再び列車の待つホームに戻り、先頭車両に乗り込んだ。
    この列車は実は都羅山行き列車。
    乗客も比較的多かった。

    日曜日ということもあり家族連れや若い男女の乗客。
    登山姿が多かった。

    シンチョン駅からはまた乗客が多くなり、立ち席も多い状況。
    途中、KTXの車両基地もあったり、団地があったりで、単線の割には乗客は多い。
    軌道や駅はあちこちで工事中で、おそらく近いうちには、電車が走る複線の路線になりそうな雰囲気だった。
    列車はクムチョンヨクに定刻の11時49分に到着した。

    いよいよオドウサン統一展望台への第一歩をしるすことになる。
    しかしオドウサン統一展望台への道のりは厳しかった。
    その話は次回に。