海外旅行については、いろんな情報がはいりますが、その情報を選択しなければなりません。 昔の旅は、単純明快でした。 タージマハルへ行って、なるほどこれがタージマハルか、 と思えば終わったんです。 ところが、旅行者が増えて、観光業者も、ガイドブック業者も増えると、 夜の月に照らされたタージマハルもいい、 朝のタージマハルもいい、 という話になってきて、 まるで、タージマハルを何度も見なければならないような、 ことになってしまいました(涙)。 例えば、アンコールワットにしても、 本当は、素直にアンコールワットを見れば、それでいいだけです。 ところがそれだけでは、あっけない、 せっかくの観光客から、もっと金を引き出したい。 旅行業者もホテルも潤いたい。 というわけで。 朝のアンコールワット、 夕方のアンコールワット、 午後のアンコールワット、 オマケに、 気球から見るアンコールワット、 まで、無理に作って、 金儲けをしています。 これは、カッパドキアもそうです。 無理に気球に乗せて、金儲けをしています。 さらに、世界中の遺跡では、 昼間の遺跡観光だけでは、まだ金を搾り取り切れてないからと、 夜に「音と光のショー」をでっち上げて、 無理矢理に、夜まで遺跡を見せて、 ツアーを仕組んで、さらに金を取ろうという、 メチャクチャなことをやってます。 でもね、遺跡などというものは、無理に、朝や夜や、空から見る必要はないです。 昼間に一度見たら、それで十分です。 僕は、(1984年から旅を始めて)1985年にアグラへ行って、 タージマハルを見て、 「言われてるほどたいした細工でもないし、一度見れば十分」 と、結論付けました。 タージマハルとはいっても、その程度のものですよ。 無理に感動する必要はありません。 ただ、旅行好きならば、一度は見ておいたほうがいいですけどね。 わざわざ、2度見る意味はないです。 海外個人旅行というものは、 自分の気分で旅するもので、 ガイドブックに、 「これこれの遺跡は、昼間見たあと、朝も見たほうがいい」 とあったからといって、 それが正しいかどうか、わかりません。 遺跡を一つ見て感動しても、 二度目に見れば、感動は薄れます。 それならば、タージマハルは、一度だけ見て、 デリーのフマユーン廟を見たらどうでしょう。 フマユーン廟 http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/west_india/fumayun.htm これは、タージマハルに似ているところもありますよ。 また、 『ビービー・カ・マクバラー(Bibi-ka-Maqbara)』@アウランガバード/インド http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/west_india/bibi-ka-maqbara.htm >>ビービー・カ・マクバラーは「貧乏人のタージマハル(poor man's Taj Mahal)」と呼ばれているとか。 という風に、一つのものを何度も見るよりも、 別のものを見て、比較した方がいいと思いますよ。 短い時間で、あちこち見て回るならば、 おそらく前日にタージマハルは見るのでしょうから、 それで、OKにして、 翌日は、デリーへ行って、 デリーの観光地を見て回った方がいいでしょう。 みどりのくつした