レポート

日本語が通じない牛丼屋・・・・・

公開日 : 2016年08月06日
最終更新 :

昼食で入ったとある牛丼屋(都内)でのこと。隣の客がサイドメニューの冷ややっこを頼んだのだけど、店員が誤って手をすべらして、皿ごと客の方に落としてしまった。その客はズボンを少し汚してしまった。

「一体何やってんだよ。・・・・」みたいな悪態をついたので、ややクレーマーかなあ、と思いつつ横目で見ていたら、店員はひどく恐縮し謝罪の上、客のズボンを拭くために台拭きを渡そうとした。

その客は「台拭きじゃないだろ、ちゃんと新しいおしぼりを持って来いよ。」この店員は外国人であることはすぐに分かったのだけど、彼はすみませんを連発しながら、さらにカウンターを乗り越えて台拭きで客のズボンを拭こうとする。この客のいうことは至極真っ当な要求で、ズボンを汚したのだから、台拭きでなく、ズボンの汚れを拭くために新しいおしぼりを持ってきてくれ。・・・牛丼屋なので「おしぼり」を持っているとは思わなかったけれど、であれば、新しいタオルなりなんなり、マニュアルにもあるはずだよなあ、と他人事ながら考えていた。

彼は、相手に通じてない、と判断したのか「日本語のしゃべれるやつはいないのか?」と怒鳴った。問題の店員の日本語は横で聞く限りでは、そんなに問題があるとは思わなかったが、とりあえず、責任者なりシフトリーダーが対応すべきだろう。「どうしましたか?」とリーダーらしき別の店員がやってきたが、「どうしましたか?」は明らかに外国語なまりで、彼も外国人である。

 その客は不満げだったが、状況を簡単に説明し「新しいおしぼり」を持ってくるように言った。が、新たに来た店員も謝罪の日本語を口にしつつ、別の台拭き・・・そっちの方が汚れていた・・・を持ってきて、ズボンを拭こうとした。

 客もさすがにこれには切れた(んじゃないかな、と私は思った。)。「日本人はいないのか、日本人は。」と再び怒鳴った。先ほどやってきたリーダーらしき店員が即答した。「日本人はいません。」「・・・・・。」店員は4人くらいいたのだけど、そこに日本人はいなかった。

 私はちょうど食べ終わったので、そこで店を出たので、最後にどうなったのか、までは知らないのだけど・・・・日本語のコミュニケーションが国内でも難しくなってきているお話です。

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7件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    16/08/07 23:10

    日本語の国際化現場

    高島たいらさん こんにちは

    私もよく利用するチェーン店だろうか。
    中国人(?)店員vs日本人俺様(?)客、目に浮かぶようです。

    日本人紳士が「日本人はいないのか、日本人は」で伝えたかったのは、
    「日本人の常識の範囲内で対応してくれ」との意味だろうけれども、答えは、そのままストレートに「いません」……。
    失礼ながら、その場にいたら笑いをこらるのに苦労しただろうと思いながら拝読しました。

    そんな光景は日本中で日常になりつつありますね。
    察してもらえず、いちいち説明しないと通じないという光景。

    先日、赤坂の某ラーメン店で、こんな出来事がありました。
    カウンターの店員は中年の無口な中国人男性です。
    ロンリープラネットの"JAPAN"を手に持ちバックパックを背負った若い白人男性が入ってきました。

    パッカー客は、「(隣席の私の食べてるラーメンを指して)おなじ、ください」と、片言の日本語で注文しますが、店員は、「券売機で食券をお求めください」などの接客マニュアル定型フレーズしか使えないのか、融通が利きません。

    客「おなじ、ください」
    店員「券売機で食券をお求めください」
    客「にほんご、すこし」
    店員「けんばいき、しょっけん」
    客「らーめん」
    店員「すみません、けんばいき」
    客「ひとつ」
    店員「……」

    双方、不自由な日本語でがんばっていはいるのですが、注文システムをめぐる会話は難易度が高いようです。
    私も近くにいた別のおっさん客も手ぶりを交えてがんばりました。
    「あそこ、機械、お金、入れる」
    「らーめん、ボタン、押す」

    なんとか注文にこぎつけ食べ始めたところで、パッカーはオーストラリア人で中国語が使える、客のおっさんは英語が流暢、中国人店員は話好きな人物なのだが新人で緊張していたことが発覚して笑いました。お互いそんなことだろううとは思いつつも日本語で押し通したのは何かいいよなあ~、という体験でした。

    こういう小さな面倒ごとをくりかえしていくうちに、日本語がだんだん国際化し、日本の「じょうしき」や「あたりまえ」も言語化され洗練されていくのだろうと期待します。

    では

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    Re: 日本語の国際化現場

    おもしろい話ですね

    私なら助けることにしたら面倒なので
    英語を話すか聞きます
    noと言われたら困りますが

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  • 牛丼屋で、冷ややっこがこぼれたくらいで、怒る人がおかしいのでは?

    この話、もともとどうでもいいことですね。

    牛丼屋ですから、サービスなんかはない。
    冷ややっこをこぼしたところで、醤油かだし程度のもので、染みが残るとは考えられない。

    自分の持っているハンカチかティッシュで拭けばいい。
    染みが残るならとにかく、その場だけのトラブルです。

    ぼくなら、「いいよいいよ。気にしないで」と言うでしょうね。
    こんなどうでもいい話を、人種問題にまで持ってくる人は、大変ですね(笑)。

    どうでもいい話です。
    もっと気楽に生きていきましょう。

    みどりのくつした

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    Re:牛丼屋で、冷ややっこがこぼれたくらいで、怒る人がおかしいのでは?

    みどりのくつしたさん、こんにちは。

    おっしゃることはわかるのですけど、みどりのくつしたさん、それは昭和の古き良き時代の話ですよ。最近の「実業」の世界で「お客のクレーム対応」または、「クレーム対応策を考える。」というのをやったことがありますか?

    この問題の人の一つ良かったところは(?)「クリーニング代を出せ。」と主張しなかったことです。今の世の中、水一滴落としただけでもクリーニング代を出せ、というような人たちがたくさんいることをご存知ですか?ちなみに航空会社が(やはりトラブル時に)出す「クリーニング代」というのはどういう「形式」で出すのか・・・・はご存知ですよね。横道にそれました。おやすみなさい。

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  • Re:日本語が通じない牛丼屋・・・・・

    Terra Africaさん

    そもそも論としては、日本も外国人労働者がいないと成り立たない国になっている、とは思います。外国人の就労を一切禁止すると、明日からコンビニ、ファストフード屋のシフトが成り立たなくなるだけでなく、「日本産の農産物」などもなくなる(!)だろうし、工業製品にも多大な影響が出るのは必至です。
    秋葉原と言えば、先日入った日用品、家電品のお店では、店員が中国人以外は買うことができない、と、たどたどしい日本語で話すので、責任者を呼んでもらうと、日本人が出てきたので、免税でなければ買ってもいいだろう(別に制限区域でもなんでもないので)と交渉しましたが、日本人はだめ、の一点張り。そんな店があるのか・・・と唖然としました。

    さすけねえさん

    題名とは異なるのですけど、現場レベルでは「習慣」の問題ではなく、「マニュアル教育」の問題、と見ていますけどねえ。ただ、身の回りでも(ゴミの出し方とか)色々と摩擦が増えているのは事実です。

    家族で世界一周さん

    上にも書きましたが、いい悪いは別として、とりあえずは「マニュアル教育」の問題と思ってます。こういう場合、台拭きではなく、「持ってくるもの」が明記されていると思うんですけどねえ。その後、その外国人が一歩進めて、日本ではこういう習慣なんだ、と(仕事上必要なので)理解してくれれば、一つの進歩と思うんですけどね。いずれにしろ、どうやって日本の習慣を教育するかは、もうちょっと行政とかも考えていいと思います。

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    Re: Re:日本語が通じない牛丼屋・・・・・

    ところで、おしぼりのある店だったのですよね?

  • ふたりの店員の対応は精いっぱいの誠意

    この種の店にはおしぼりなどない。
    新しいタオルもないだろう。
    おしぼりなないから、それに近いものとして台ぶきを手渡し、おしぼりといわれたので、それはないので、自ら客のズボンの汚れをふいて誠意を示した。
    日本人なら、そういうときはタオルを渡す、またはそれで汚れを落とすのがいいとわかるが、外国人にはおしぼりも台ぶきも変わらないと考えるのだろう。
    手だけでなく顔や首をふく人もいるから、さすがにおしぼりの代わりに台ぶきはないでしょうが、テーブルもスボンも物、同じ感じで出したのは文化の違いはあっても、ある意味合理的。
    本当はこういう場合に備えて日本人がタオルなどを用意し、こういう場合にはタオルを渡すように教育、指導すべきだったのでしょう。
    店によってはお代はいただきませんや、クリーニング代を渡すでしょう。

    ただ、居酒屋、立ち飲みバー的な店では外国人ばかりの所は少しも珍しくないですよ。
    私などは少し行かないと落ちてしまう中国語会話能力維持に利用させてもらっています。

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  • 価値観の違いをどう乗り越えるか。

    このお客さんお気の毒だけど、いろいろ考えさせられる話ですね。

    今や、工場では一定数の外国人がいるのは当たり前の光景だし、
    ある程度、日本語ができる外国人は、飲食業やコンビニで働いている。

    外国語を真剣に勉強した人ならわかるのだけど、いかに努力を積み重ねても
    意味がわからないことがあるし、価値観の問題になるとなおさら。

    きちんと謝罪を繰り返している様子から、彼らに日本の使い捨ての台ふきんを
    渡すことが失礼になるとは到底思わなかったのだろう。

    マニュアルや教育がしっかりしていない!というのも最近の日本的考えで、
    長期的に良い効果があるとは限らない。

    若い労働力が減っていく一方で、日本は、外国人労働者に頼らなければならない状況が
    これからも続く。
    「日本人がいないのか!こんな日本語も教えてないのか!」と主張するのはたやすいが、
    10年後、20年後、今度は、日本の若い人たちが海外に出て、同じような場面に出くわすことも
    あるに違いない。

    一生懸命学ぼうとする外国人の店員が、目くじらをたてるほどでもないミスで、
    「すみません、すみません。」と誤っている姿をよく見かける。
    おばちゃん的考えだけど、外国人の店員さんを見かけると、できるだけ声をかけるようにしている。
    「外国にきて大変なことが多いでしょう。私にはあまり気を使わなくていいよ。」

    そうそう、ちょっと前に流れた「せともの」のCM。
    ああいうCMが流されること自体、物は豊かだけど、日本人の貧しさを象徴しているような気がするのだけど。

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  • ネパールでは床を拭くぞうきんと食器を拭くふきんも同じと聞きました

    日本だって汚い汚水を神仏に拝んだらきれいな飲める水にまでなりましたから。

    成功を祈る!

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  • 日本も国際化?

    多くの難民を受け入れるヨーロッパでは、難民たちが、言葉のみでなく。各国の習慣、道徳などを学ぶ必要が有ります。政府の費用(言い換えれば国民の税金で)は、その教育にかなりつぎ込んでいます。
    日本では、海外、特にアジア系の労働者を受け入れていますが、ヨーロッパで行われるような、教育はないのでしょう。
    本人がどれだけ自分で学んだかのみ。
    難民と移民との違いで、受け入れの器も異なるのでしょうか。そんなことはない。オランダ生活35年近くなりますが、私も、厳しいコースをさせられました。
    ちなみに、昨年、久しぶりに秋葉原の電化の店舗を歩き回りましたが、日本語も、英語も通じない店がたくさんありました。通じるのは中国語。びっくり!

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