ホテルの立地が悪い

　まずハイデルベルク。土地勘がないなら、ホテルから街までタクシー。「ビスマルクプラッツ」へ。これが旧市街の入り口。本屋は、８００メートルほど入ったところの右側。絵本や写真集なども充実しているので、けっこう楽しめるはず。雑貨屋は、左側。かなり奥が深い店。土産で有名なのは、大学広場角のクリスマス屋ケーテ。だが、ローテンブルクで本店に行くなら、寄る必要はない。この広場を過ぎ、聖霊教会まで行ったら引き返す。この先は、たいしたものはない。ちなみに、リッターハウスは、教会前。スーパーは、最初の広場のカウフホーフというデパートの地下。上にカフェテリアがあり、ここで食事するか、地下で買い物をしてタクシーでホテルに帰るのがよい。旧市街にもいくつか有名なレストランがあるが、観光客向けにセット予約をしているのでもないと、ビールから食事まで、なんでも、やたら待たされるので、おすすめしない。まあ、ドイツのレストランは、そうやって深夜までダラダラいるところで、食事だけを目的に行く人は珍しい。そのほか、スーパーは、ホテルから駅へ向かっていって右に曲がったところに、リドゥルがある。小さいが、庶民的。特売がすごい。

　ローテンブルクはツアーで回るのだろうから、要所は含まれているだろう。シュネーバルというシュークリームの皮だけのような菓子が有名だから、ひとつどうぞ。

　ミュンヘンのホテルも街の外。駅の南側だ。夕食後、ＨＢで解散なら、どのみち目抜き通りのカウフィンガーを歩いて戻ってくるはずだから、デパートやファッションショップも多い。そう、ミュンヘンは、ファッションでも、戦前から有名な街だ。ただし、ホテルまで地下鉄で２駅もある。まあ、歩いて歩けない距離ではない。

　市内観光後、ミュンヘンで食事ということだが、やはりレストランは、あまりおすすめしない。とにかく時間がかかりすぎる。時刻的にどうかとは思うが、マリエン広場から旧市庁舎の門を東に出たところにあるBiergarten Viktualienmarkt‎で、ソーセージなどの軽食をあれこれつまみぐい、というのも、ミュンヘンらしい夏の夕暮れの過ごし方として楽しいかも知れない。疲れたなら、とっととホテルに引き返し、スーパーで買い物して部屋で食べた方が楽。ホテル前のゲーテ通りを南に行き、最初の角を左に曲がれば、５０メートルほどでリドゥルがある。また、ゲーテ通りをさらに南下し、二つの角を右に曲がれば、高級スーパー、ヴェルディがある。

　ドイツの夜は長いようだが、深夜営業の飲み屋以外のまともな店の終わる時間は意外に早い。明るいからと言って食事を後回しにしていると、どこにも行くところがなくなるので、気をつけよう。