現在は偶発的なものかと

ご心配お察しします。

イスラエル〜レバノンの交戦については、国連監視部隊からの伝によると双方の主張する国境線(というか停戦ライン)に対する見解の不一致が起こした偶発的なもののようです。

ヨルダン・アカバへのロケット弾はシナイ発ということです。シナイ半島は基本的にヨルダン・サウジ側に近いベドウィンが住んでおり、カイロ政府から冷遇されてきたので反政府色はもともと濃いところです。2004〜5年頃、ヨルダンも含めて中東各地でテロが相次いだ時にも、ダハブのカフェとシャルムシェイフで自爆テロが起き、その後カイロ政府はかなり強力に取り締まってきましたが、近年はパレスチナのガザ包囲にカイロ政府も一役買ってきたこともあり、住民の反政府感情が高まって、統治のたがが緩んでいるということでしょう。 ヨルダンよりダハブなどの方が危ないかもしれません。

ヨルダン在住者の一般的なリスク回避方法をご紹介しておきます。

・米英、イスラエルの権益施設(ブリティシュ・カウンシルなど文化施設を含む)には近づかない
・高級ホテルは米英資本を避け、不特定多数の人が出入りできるロビー、レストランには長居しない。
・オープンカフェなど外部から攻撃されやすい形態の施設を避ける。

どちらかというと、雑踏・市場を避けるというより、外国人狙いのテロから身を守るのが主です。この辺りは雑踏テロがあったエジプトとはやや異なります。 ヨルダンはスリや置引きなど一般犯罪に関しては少ない、治安の良い国ですが、テロについては05年に約90人が犠牲になった3ホテル同時爆破テロがありましたし、それ以外に瀬戸際で摘発されたテロ未遂もありますので、上記のような一般的なリスク回避策は取った方がいいです。

ホテルについて一言添えますと、05年以降、ヨルダンの中高級ホテルのほぼ全てで入口に金属探知ゲートが設けられ、入場者の身体検査が行われています(外国人、とくに日本人だとそのまま通してくれたりしますが) また、高級ホテルについては、建物前に車止めなどが置かれ、爆発物を積んだ大型車両を使っての突撃テロなどができないように対策はされています。

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1件のコメント

  • 皆さんありがとうございます

    derasineさん、yasyasさん、アンマンレジデンスさん
    情報ありがとうございました。

    今回は観光面だけでなく、地域的にもこうした政情も
    調べておく必要があると痛感しました。

    直前の出来事なので心配は尽きませんが、不測の事態も
    念頭に置いて行動したいと思います。

    皆さんが語るヨルダンの魅力、しっかり体験してきます!

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