自腹で腰を降ろす先はユースホステルだろうか?
共同部屋、潜水艦のような段ベッド、WCもシャワーも台所もぜ~んぶ共同♪という自由さに魅力を感じ、初めて泊まってみた。とりあえず昔(と言ってもどの位が昔なのか分からないので)は、こういう施設は中学校の修学旅行みたいな何処か滞在を忘れる居心地があったが、蓋を開けてびっくりした。
食事時間に台所を貸しきれるのだ。尤も独占しようと言う気などない。大方作り過ぎるからシェアする構えはあるのだが、結局卓に着くまで自分のフルコースになる。
リビングに1台限りのTVも、無料提供インターネットも誰も使用していない。ここは、一応都心部のユースホステルで、周囲はアストリア、クラウンプラザなどのビジネスホテルに囲まれた、めぞん一刻のキョー子さん?だったかしら??が出てきそうな雰囲気の空間である。
ユースホステルに長居すると必ず主(ぬし)と言う奴がかつては居たらしい。自分の私物を台所から洗面所からランドリーからわざわざ名前を書いてエラそうにして後から入って来旅行者をさげすむ態度で居たと聞くが、ここにはそういう奴も居ない。主など居ないに越したことはないが。
自分の上段ベッドの住人?は何処に行っているのだろうと考える所はあるが、いちいち彼等が帰宅?して「おかえり」くらい言ってやっても、黙ってアイチューンをしたまま潜り込んで行く。当然、こういう環境なので現金、財布は自己管理なのだが、いつだって自分がいま居る国の現金にしない悪い癖だから、ユースの相客を狙う困った奴も私にはお手上げだろう。
しかし、現在のユースホステルの客は変わった。チェックインするなりすぐにカーテンを引きタブレットを離さない。無論こういうオープンな所にだって見えないバリアーがあって、「Dont disturb」をかけた相客ばかりである。無論それでいい、私だってここのFM電波に乗って自分の仕事をしている。乳幼児同伴のお父さんも居る、それだけ安心出来るから泊まっているのだろう。何処から来ただとか、あいつはナニ人なのかなんて関係ない。ユースホステルは国境の無い自分を磨く所でもある。ここは何処からの実況なのかは控える。どうでもいい事だから♪