過密ダイアかあ・・・。

意外といえば意外ですが、うなづけるといえばうなずける気がします・

ブリーグ/アンデルマットはれっきとした生活路線?でこの間は車利用より便利な路線です。アンデルマット/ディセンティス、アンデルマット/ゲッシェネンそれぞれ大変急峻な場所の道路でイタリアン・スイスからの分岐点。 こうしたローカル線路に観光用の列車が最盛期は4往復割り込んでいるのだから確かに過密ですね。

以前は氷河急行に乗らなくて、各区間を乗り継いでも乗り換え時間はあまり無かったのに、いまでは夏のピーク時期はびっくりするほど待たされるそうです。というか 昼食時にアンデルマット周辺を通過する列車はみんな割増料金(座席指定+食事代)込みになっています。

そういえば4-5年前?でしょうか、まだ氷河急行はブリーグまでは座席料金不要だった?ころ、メレルまで乗るつもり(ブリーグ乗り換え)で乗っていた氷河急行がフィスプまででかなり遅れました。 車掌が"最近は本数が増えて遅れ勝ちですみません、ブリーグでの接続には間にあわないかもと言って来て、その後また”そのまま乗っていてください、メレルで臨時停車します”と連絡をしてくれました。

年寄りばかりの5人ずれの日本人・・なので特別大サービスと笑ったのですが・・。

氷河急行といっても私たち日本人は各駅停車(鈍行)に対しての定点停車?急行=だから速いという急行と考えていますが(少なくとも私は・・)、以前 Express という場合 鉄道用語?では系統の違う路線を乗り返せずに運行する列車もその範疇に入ると聞いたことがあります。

そういえばスイスのローカル線は原則フラグストップ(つまり乗降客が居るときだけ泊る駅が結構ある)システムなのであんまりわれわれが考える急行、鈍行の停車駅の数の差は無い・・・のだとか。 真偽はわかりませんが、あのロープウエーでさえ路線によっては途中に臨時駅を設けているかの国ですから たぶん本当だと思います。

たぶん皆さんはあの事故路線部分は観光列車用とお考えでしょうが、並行して走る道路は実はあまり広くありません。それで居てかなり重要な道路ですので、線路への依存率も早々低くは無いのではないかと思っております。 あくまで推論ですが・・。

利益優先と決め付けるのは簡単ですが、こういう種類の社会資本をそれなりに維持するにはタイへンな努力がいりそうです。 もちろん 今回の事故を軽視するものではありませんが・・・。

 

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2件のコメント

  • 旧線復旧計画

     トンネルをぶち抜いた新線の方が安全にきまっているのだが、観光客の評判が悪いので、いま、氷河の見える旧線の復旧工事もやっている。観光客向けの高額の特別列車だけ、旧線を通して、新線の方はローカルで使って、運行ダイヤの問題を改善しようとしている。

     だが、資金的にはともかく、あんな小さな山奥の会社で、新型車両でのサービス充実を計りつつ、新線の保守点検と平行して旧線の復旧工事をするなんて、ヒューマンリソースとして無理があったのではないかと思う。社長がテレビでしゃべっていたが、ものすごい地元なまりで驚いた。田舎者だからといってけっしてバカにするわけではないが、英語や標準独仏語のできる、まともな広報もいないみたいだし、会社の体質まで、なんとなく不安になる。もっとも、JR西日本の例もあるから、トップや会社が立派そうだからといって信用できるものでもないのだが。

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    すいません。旧線復活はまったくのボランティア工事で、運営も本線とはまったく違います。

    純丘 曜彰どの

    あの・・。 氷河の見える旧線の復旧工事は有志のまったくのボランティア工事で、運行もボランティアによるものです。廃線になってすぐに保存運動がおこり、それでもいったんは線路のほとんど全線が撤去されたのですが、その一部ルアルプ付近だけかろうじて保存に成功しました。 残された蒸気機関車を買い取り、整備してわずかな距離を休日に運行する団体が徐々に大きくなり、募金をして10年ほど前についにフルカ峠を越える複線に成功しました。 

    古いタイプの客車を世界中から買い集め、インドダージリンの紅茶畑の蒸気機関車を買い、最初は夏だけの土日運行から今では旧路線がそうであったように6月半ばから10月の初めまでの毎日往復運行、そして今年から廃線の全線復活オーベルワルド/レアルプ間の運行を開始しました。

    保守、整備、機関車、車掌、切符売り、駅の清掃から機関車の水遣り?まで全てボランティアです。

    この部分はもともとメンツ路線でスイスの鉄道マンの意地から完成させた路線で実際の運行は第2次世界大戦をはさんでせいぜい20年と少々のはずです。

    別のレスでも書きましたがこの路線通過が本当の意味での氷河急行で、貴殿の言われる観光路線そのものでした。

    ・・・が貴殿が書かれているようにこちらを観光路線にして、旧線はローカル線?にしよう・・というのはしょせん無理な話で、脱線現場は{氷河現場}のかなり手前、つまりどちらも通らなければならない部分だからです。

    ご存知無いから仕方はありませんが、今までの全体の状況をご存じないままでの実体からかけ離れたご意見になっております。 

    スイスフリークの身びいきではありますが、いささか思い込みと偏見プラス若干の<上から目線>が気になりましたので・・・。  妄言多謝。






  • 観光列車優先ダイヤですね。

    >以前は氷河急行に乗らなくて、各区間を乗り継いでも乗り換え時間はあまり無かったのに、いまでは夏のピーク時期はびっくりするほど待たされるそうです。というか 昼食時にアンデルマット周辺を通過する列車はみんな割増料金(座席指定+食事代)込みになっています。

    車窓とランチが同時に楽しめる・・・観光立国らしい配慮ですね。
    地元民には不評かもしれませんが・・・

    >ブリーグ/アンデルマットはれっきとした生活路線?でこの間は車利用より便利な路線です。

    昔買ったスイス鉄道の本にも、本来は村と村を結ぶローカル線と紹介されていました。

    >以前 Express という場合 鉄道用語?では系統の違う路線を乗り返せずに運行する列車もその範疇に入ると聞いたことがあります。

    辞書で確認しますと、確かに直通と言う意味もありますね。

    >利益優先と決め付けるのは簡単ですが、こういう種類の社会資本をそれなりに維持するにはタイへンな努力がいりそうです。

    そうですね。
    氷河が交代したとはいえ、(噂の)雄大な車窓を捨ててでも、トンネルを開通させたのも、全シーズン来てくれる観光客に配慮した現われだとも思います。

    とはいえ、車窓と言う観光資源を残しながら、これ以の上輸送力アップも難しそうです。
    そのうち高嶺の花になるかもしれませんね。

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    そもそも運賃は地元の人は半額ですから・・・

    内蔵介さん

    観光優先・・には違いありませんが、そもそもスイスの人のほとんどは複数年間有効の写真つき半額カードを持っている、ということは地元の人はほとんどが半額。 お子様はファミリーカードで親と一緒なら払わない仕組み。

    たまに乗る人と外国人だけがしっかり払う体制。 スイストラベルシステムそのものだって海を渡ってくる人用で、今走りませんが近郷近在の国の人には入手できない・・つまり満額払わせる。 

    スイスの観光行政はこれまではお金持ち・・上流階層を相手として、貧乏人はおよびでなかった・・・時代の名残が 戦後の米国人に始まって、日本人に受け継がれた中層階層のマス動員の流れがいまやモット巨大なインド、中国の新興中産階級に受け継がれて・・その潜在需要たるやハンパではないはず。

    今までの姿をとどめながら・・なんて生易しいやり方が通じなくなる・・兆しといえなくも無い。

    なんて TVのニュースショウなら誰かがいいそうですね。

    SWISSINFO の 鉄道関連事項 面白いですね。 小生のいい加減なカキコミは必要なさそうです。赤面。

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