今回のスイス訪問では、ついにチューリッヒ以外の街として、バーゼルを訪問した。ようやく二都市回ったことで、ちょっとは乗り物についても語れる(?)ようになったか・・・
1.チューリッヒのトロリーバス
今回、初めて「発見」したのだけど、Hbfから二駅くらい離れた電停でトラムを待っていたところ、トロリーバスがやってきた。おかしい・・・と思う以前に、なるほど・・・と感心してしまった。トラムの車体の規格とトロリーバスの車体の規格をどう合わせているのか知らないが、トラムの走っているところはいっしょに走り、レールのないところはそのままバスとして走っている。(渋滞が避けられる。)架線も共用しているので、モーターなんかも同じ規格で作っているんでしょうね。そう思ってみていると、中心部については、ガソリンで走る市内バスは走っていない。私は広島に住んでいたことがあって、基本的には路面電車嫌いなのだけど、ここまで徹底するとねえ。なお、Hbfの北側に空き地のようなバスプールがあり、有名な格安長距離バス会社のバスが何台も止まっていた。これも時代の流れなんでしょうね。
2.バーゼルまでの切符
他でも取り上げられているが、チューリッヒHbfの窓口も慢性的に混雑状態であり、窓口で何かする、というのは極力避けた方がいい。私はチューリッヒの72時間券を持っているにも関わらず、事情があって、その中の一日をバーゼル行きに費やすことになった。そして、バーゼル行きのために窓口に並んだ。というのは、72時間券の有効範囲の一番端からバーゼルまでの切符を買った方がちょっとは安いのではと(根拠もなく)思っていたからである。
するとSBBの職員のおばさんが並んでいる人に一人ずつ尋ねてきて、可能な人は自動販売機に誘導している。JR東の大きな駅のみどりの窓口の列の横にいる係員と全く同じである。案の定尋ねてきて(想定問答は考えていた。)バーゼルに行きたいと言うと、自販機に行け(普通にバーゼルまでの切符を買うのは自販機で買える。)という。そこで、72時間券を見せて、身振りを交えながら、私の目論見を説明した。これだと自販機は使えないはず・・・と言うと、その券(72時間券)は「No Help」だと言う。
えっ、と思ったが、改めて詳しく私の目論見を(もちろん英語)で説明すると、そういう買い方は出来ず、あくまで実際の乗車駅から、バーゼルまでの切符を買わないとならない、とのこと。もちろん、実際に72時間券の端っこまで乗って行って、その駅から買うのだったら問題はないだろうが、チューリッヒHbfーバーゼルSBBのICはほとんどがノンストップなので、実際にそんな買い方は出来ない。スイス各地にいわゆる「シティカード」があるが、もし、別の街までの切符を買う時はルールについては注意した方がよい。(チューリッヒと異なる場合もあるかもしれない。)
自販機は自力で買えたが、おばさんが説明してくれるのでそれに従った。「まずは行き先のバーゼルの頭文字ダブリュー(英語)を入れて、」バーゼルってBで始まるんじゃないだろうか?ヴェー(Wのドイツ語読み)とベー(Bのドイツ語読み)を間違っているの可能性もあるが、さすがにスイスの小学生でもそれはないような・・・念のため「バーゼルってビー(英語)から始まるのでは?」と言いかけたら、大笑いをしだして「ごめんなさい、間違いました。まずBを入れて、」「・・・・」こちらも笑うしかない。
この自販機、案外優れもので往復切符を買える上(JR東の大部分の自販機や東京メトロの自販機は往復切符を買えるようにしないといずれ国際問題になると思う。)、バーゼル等の主だった町のシティカード(24時間券)も買うことができる。「バーゼルの街中を見るのだったら、シティカードはゾーン10までで十分」とのアドバイスに従って、それも合わせて買った。(出てくる券面に往復チケットと合わせて、Cityticket Baselと印字される。)また、「ディスカウントカードは?」と聞かれたので、何かのディスカウントカードを持っていたら、それも使えるはずである。ところが、これは調査不足だったのだけど、私が行ったヴィトラデザイン博物館(ドイツ領)もゲーテアヌムもゾーン10の範囲外でゾーンをまたぐ切符を当地で買うことになった。ほとんどはゾーン10で済むのだけど、注意が必要である。最後におばさんは知らない謎のクレジットカード「JCB」というカードで決済して、終了。説明を入れても五分もかからなかった。