前回の初パリは滞在17時間で宿泊もしなかったのだけど、今回は二泊三日、ほぼ48時間くらいは滞在しただろうか。実はパリではほとんど買物をしなかったので、語るほどのことはないのだけど、チューリッヒと同様、クレカはICチップ式がマストで端末も統一していたのがやはり印象的。去年のドイツは端末の統一までは進んでなかったような・・。例のSelectaの自販機はメトロの駅には必ずあったのではなかろうか。・・・
JCBの有利さについてはチューリッヒ編で書いてるので改めて書かないが、クレカで比較できる日ではセゾンVISAが複数平均1EUR=127.07だった日のJCBが1EUR=126.193で、やはり1円近くJCBの方がレートがいい。特にパリだとJCBの使えるところは多いので、やはりJCBか・・・・。
パリではケス・デパーニュ=貯蓄組合に用事があったのだけど、こちらは日本語で話せるので気持ちが楽。チューリッヒの(カタコト)英語の一時間に比べ、こちらの日本語の一時間は3倍くらい情報量が違った。これではいかん、と思うのだけど、なかなか英語が上達しない。・・・
フランスも前回とはだいぶ銀行情勢が変わって、そもそもATMが少なくなった、と思うのは気のせいか。BNPパリバの星のマークはなつかしい、ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコール傘下になったクレディ・リヨネ(なぜクレディ・リヨネはLCLと略すのか謎だったが、ル・クレディ・リヨネ、の略なのね。)それと貯蓄組合、郵便局とHSBC。外資はHSBCくらい、シティバンクはどうなったのか・・・
貯蓄組合(イル・ド・フランス)はフランス銀行のすぐ近く、証券取引所なども近く、いわゆるオペラ座近辺だけど、パリの金融街のど真ん中にある。CHFほどではないけど、ユーロも日本では運用手段がなくなりつつある。この貯蓄組合は元々政府系の低所得者向けの貯蓄推進組合なので、少額でもOK。扱ってる商品にも預ける金額に上限があるものもあるくらいで、今回預けた住宅積立貯蓄は政府の補助もあって4年でも1%以上の利率がある。何でも政府の住宅建設公社みたいな組織で使うとのことで、昔の日本の住宅公団の債券みたいなものか・・・「問題企業」の東京支店みたいに、日経の一面を使った広告で「当行は金融資産2億円以上の方を相手にします。」みたいなばかなことは言わない。・・・・
「暮すように旅したい。」人がパリでは多いだろうから(?)、色々と書くと
1.この銀行では、ユーロ圏で引き出しは月4回までは無料、なのだけど、それは仏国内の他銀行も含む、とのことで、ニコシアのバンク・オブ・キプロスで引き出しても、オペラ座のBNPパリバで引き出しても同じ回数に数える。
2.フランスではまだ小切手での支払いが広く普及しているので、当座口座と小切手帳を持つことも可能。それは今の外人用特殊な口座でなく、普通の口座になる。また、小切手はユーロ圏どこでも使えるのではなく、仏国内でしか使えない。(「使えない」の意味が暖味なのだけど(例えば日本でもユーロ建て小切手の換金は可能。)仏国内でないと、高い手数料がかかるのか・・・)
3.日本では血縁関係があっても(親子など)認められない共同名義口座を赤の他人のパートナー(同性でもいいかは聞かなかったけど・・・)と二人で作ることが可能(さすがフランス・・・・)二人ともパスポートを持って支店に出向けばその場で作れる。
4.OECDのルールに則って、仏国内で新規に口座を作るならば(日本の)マイナンバーの提示が必要。
とのこと。私はフランスに納税してないのにいろんな保護を受けることから、年に6本はシャンパーニュを消費するので、それでチャラにしてほしい、ということにした。さらに全国で400万人いると言われる貯蓄組合の「出資者」(生協の出資金みたいなもので、元本保証でその年の儲けによって配当する。)になった。こういうことにフランスに何の縁もない(?)外国人が出資できることがおもしろい。・・・
また、仏国内では電子チップのデビットカードのカルト・ブルーを表す「CB」が至る所に表示されているが、私の持ってる磁気キャッシュカードにも付いている。これも謎だったのだけど、「CBのカードではないけど、マークが付いてるだけ。」という回答をもらった。
ということで、今回は全く実戦の伴わない座学で終わってしまったが、フランスの銀行の仕組みもちょっぴり触れられて、その点はよしとしよう。・・・・