レポート

カタール航空雑感 その1

公開日 : 2016年03月08日
最終更新 :

二月に野暮用のため、チューリッヒとパリをメインに少しうろうろしてきました。その時の感想をぼちぼちと・・・。

 あまりやる気の起きない(?)旅行でもあったので、価格優先で航空券を探したところカタール航空航空の夜行がひっかかってきた。最近は成田から行く気がなかなか起きず(!)羽田-チューリッヒとパリ-羽田をゲット。ドーハまでが12時間、ドーハから欧州までが6時間くらいなので、うまく乗り換えても往復16時間くらいが無駄なのだけど、値段には勝てない。・・・・

 中東・イスラム系(?)航空会社の利用はパキスタン航空、エミレーツ航空に次いで3社目なのだけど果たしてどんなものか・・・(以下、もちろんエコノミークラスのことです。念のため。)チケットはなぜか日本最大の旅行会社が安かったのでそこでゲットしたのだけど、帰りの乗り継ぎがハマド空港でちょうど8時間ある。8時間以上あればトランジットホテルの条件に当てはまるのでは?と旅行会社に聞いたところ、(言われてみれば当たり前だが)パリ便は毎日2便あり、後の便を使えば8時間以内になるので、条件に当てはまらない、とのこと。私はA380に乗りたい、というのがあって、先の便に乗るというのは譲れず、ハマド空港で8時間過ごすのはどうするかを課題に持ったまま(?)出発することになった。

 ウエブチェックインができるので、チェックイン。48時間前から可能とあるが、45時間前くらいでは入れず、30時間前にチェックインしたところ、すでに通路側は一杯、という何とも言えない結果になった。3月末でAAのマイルが失効するので、救ってくれたのがありがたい。最近の航空会社は他社マイレッジ(もちろん同じアライアンス)もウエブで受け付けるから便利になったもの。東京はスマホ画面でも受け付ける空港と案内にあるが、さすがに初めて乗る航空会社でそこまではせず、A4の紙に印刷して持っていった。「Boarding Pass」と入っている立派なものである。

 羽田には23時頃到着。そのまま荷物検査に行き、自動ゲートをくぐり(自動ゲートは出国航空券のチェックをしないけど、あれはいいんだろうか?)しばらくうろうろしてから待合室に入る。手荷物一個は機内持ち込み。イスに座ると途端に「高島たいら様・・・」とアナウンスで呼び出された。何事か・・・と行くと、「高島たいら様はカウターに立ち寄ってないので、ここで改めてチェックインさせていただきます。」という。

 胸にはJALのマークを付けている「そんなこと、ウエブサイトのどこかに書いてましたか?」「・・・・」「私以外の乗客は全てカウンターに立ち寄っているんですか?」「各航空会社によって異なります。・・・」ここでぷちぷちと二、三本切れてきた。ここはQR813の出発ゲートだろ、カタール航空以外の話をしてどうなる?JAL嫌いの私の評価はさらに下がった。代行するならきちんと仕事をするべきである。

 ただ、帰りのパリでのこともあるので「羽田はスマホ格納でも構わない、とまでなっているのに、預ける荷物もないのにカウンター寄る意味は何なのか?」「羽田ではウエブチェックインの人は必ずカウンターに立ち寄ることになっています。」とのこと。私も「事前座席予約」と「ウエブチェックイン」の違いは分かっているつもりだったのだけど、パスポートとボーディングパスの照合はゲートでもするので、だったら何のための「チェックイン」なのか・・・・。「再チェックイン」するとドーハ→チューリッヒの座席が変更されていた。この変更を知らせるための呼び出しなのか・・・。

 ボーディングは普通に始まった。787なのだけど・・・座席ピッチが狭い(感じがした。)最近のLCCでもこんなに狭い感じはしない。客観的な数字を持ち合わせていないけど、4便中3便の787、もう一便のA380いずれもそういう気がする。そして・・・・機内食がまずい。

 私はよく書いているように地上に降りれば、おいしいものはいくらでも食べられる主義、なので機内食でおいしいとかまずいとか思うことは滅多にないのだけど、昔のユナイテッド航空並みのまずさである。非イスラム国のハラル食だからと言うのは理由にならず(明確に記載してなかったが)、初めてハラル食を食べたアリタリア航空のローマ→チュニスの機内食は普通のおいしさであった。イスラムエコノミーでアルコールを期待するのは間違っているが、出すんだったら「コノ・スル」のレベルでいいので、もうちょいどうにかならんものか・・・

 エンタメ関連は最近の他の787と同等であの暴力的な数の多さ(?)の映画が載っている。インド国内の言語だけで6種類くらいあって、やっぱインド人が多いんだろうなあというのは、ドバイに行った時と同様に納得。また、緊急時脱出説明ビデオがNZ航空の影響か、スポンサーのFCバルセロナを中心にした物語になっているのは・・・・あれもどうかと思うが。

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5件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    16/03/09 12:30

    座席ピッチが狭い(感じがした。

    ご体調によるものか?

    こんなことは書かないほうがいいかと?

    QUTAR 788 ECONOMY CLASS
     SEAT PITCH 31 WODTH 17.2

    31 INCH はAIR CANADA 788, AMERICAN 788, ANA 788、BA、AIR CANADA も同じ

    食事がお好きでないUNITED788
    SEAT PITCH 32, WIDTH 17.3

    お口に合わないのはアメリカ系は塩分が少ないからではないかと思う。私は減塩生活なので日系に乗るとすべからく塩辛い(笑)

    JAPAN AIR 789 は33!

    SEAT GURU による。正しいとは限らない。

    お気を悪くなさらないように、...

    またまたお邪魔しました。

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  • Re:カタール航空雑感 その1

    >さすけねえさん

    さすがにエコノミーで(わざわざ)18時間はきついかな、と思うようになってきました。パキスタン航空は出発前にコーランが流れていましたが、さすがに湾岸諸国系はそれはないですね。

    >GIULIAさん

    確かにメニューを見ると、All dishes are prepared according to Islamic principles.と書いていますね。アリタリアは単刀直入でThis meal does not contain Pork.と書いてあったのですが、こちらの方が断然おいしかったです。QRの特にRice Saladというのは、とてもアジア人向けではないセンスですが、これはイタリア料理らしいですね。・・・

    >ドンバスマキシムさん

    とりあえず空港の近くのどっかまでは24時間行けそうなのですが、そこからどうするか?ですよね。一応、平和島温泉か蒲田のネットカフェは考えていたのですが、山手線から私鉄に乗り継いで、家にたどり着けました。

    >JORGEさん

    私はパスポートで面前確認をしないウエブチェックインというのは安全上はいかがなものか?と思っているんですが、それでもできる、というなら、カウンターに寄るのはねえ。当日のQRのカウンターは長い行列で、何でみんなウエブでチェックインしないんだろう、とやや不思議に思ってはいたのですが。・・・・

    >家族で世界一周さん

    やっぱりピッチは狭いですよね。LCCと比べても最近乗ったジャーマンウイングス、エアベルリン、HKエクスプレスのどれよりも狭い、と思いました。エミレーツは最近はあまり評判がよくないですが、ドバイまでしか行かなかったせいか、エミレーツは快適だった・・・・と刷り込まれています。

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  • 関空ードーハ便は、

    昨日、カタール航空にのって帰国しました。

    往路は、関空ードーハ、ドーハーアテネ、
    復路は、オスロードーハ、ドーハー関空
    です。

    アテネーローマ、ローマーストックホルムは、ライアンエアー
    ストックホルムーレイキャビック、レイキャビックーオスロは、アイスランドエアー
    に搭乗しました。

    カタール航空関空線は、往路の出発時間も、復路の到着時間も
    終電を気にすることなく、いい時間帯でした。延着もなし。
    それで、トータル6万円です。同じく中東系のエミレーツよりかは、
    機内食やその他のサービスはすこし落ちるかな、、、と思いましたが、
    悪くはないと思いました。

    機内食のメニューに、イスラム食に基づく旨、記載されていました。
    (日本発着の便のみ、紙のメニューが配布されました。ヨーロッパ便は、メニュー配布なし)

    ひとつ、不満があるとすれば、日本発着便は、座席と座席の間の奥行きが狭いこと。
    ヨーロッパ便は、広いのに、、、。
    (これま、エミレーツも一緒ですが)
    それから、ドーハの空港ターミナルが、日本便はいつも端にまわされていて、
    広い空港をやたらど移動しなければならないことぐらいでしょうか?

    日本発着は、往復共に、ほぼ満席。パッケージ旅行客も多かったです。
    それから、若い学生らしいグループなど、ほとんど日本人でした。
    ヨーロッパ便は、空席が目立ちました。
    特に、オスロードーハ便は、ガラガラ、、、。

    チェックインに関していえば、コペンハーゲンとオスロは、
    空港でセルフチェックインしました。1枚のパスポートをスキャンするだけで、
    家族全部の予約情報が出てくる優れもの。
    ピーチのように、Eチケット番号、パスポート(それも家族全員の分)を
    それぞれスキャンしなくて済むのはありがたい。

    オスロは、荷物につけるバーコードtagも印刷できました。
    そのおかげで、短時間で搭乗準備完了。
    北欧のシステムは、良く出来ていて感心します。

    数年前は、中国系の飛行機が安かったので多用していましたが、
    最近は、中東系が安いので、そちらを利用することが多いです。

    どうか、廃線になりませんように、、、。

    追伸:搭乗して最初に上演される緊急時対応ビデオ。
    FCバルセロナ版、面白くて笑ってしまった。
    アイスランド航空も、緊急脱出の滑り台を下りるシーンは、
    滝に飛び込むようなシーンでした。
    最近の流行?!なのかな?
    たしかに、飛行機に乗り慣れると見もしないのだけど、
    あのようなコメディタッチのものは、注目する。
    よく考えられていると思いました。


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    16/03/08 15:02

    日本発着便は、では誤解を与えます。

    >日本発着便は、座席と座席の間の奥行きが狭いこと。

    以前にもご指摘しました。
    現在の成田便B777はシートピッチ33inchとあり広いです。
    アテネ便は日に3便あって32, 31, 31inch。関空から乗り継ぐのは32inchだから少しは広く感じたでしょう。
    今月末で関空を去ってしまうQR機に数日後に乗りますが、私の区間は4機材すべてA330-200で狭いです。

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  • 16/03/08 08:10

    オンラインチェックインしても必ずカウンターに寄って欲しい

    と言われます。今はなき関空でも、羽田でも。
    ですから、どの空港でも、このエアラインはカウンターに
    寄ることにしています。

    羽田から撤退すると言いながら、先に関西から撤退してしまいました
    (まだ完全撤退ではないないが)。地元では、随分前から撤退話はあった
    ようですが。

    最近、心配なのが、毎日バーゲン。ビジネスはそこそこ高いし、そこまで
    の安売りはしていませんが、エコノミーは明らかに投げ売り状態。
    経営状態は良くないのかも知れません。少なくとも、日本路線は
    安売りでなんとか持っているのでしょう。これは、他の大手も大差なく、
    座席予約、荷物等の追加料金等、FSCのLCC化は進んでいます。数年後には
    数社しか残らない(何時も言われることですが)という所以でしょう。

    上級クラスの質は良いのですが、エコノミーとの差が激しいのも
    ライバル会社と似てきていますね。

    羽田便ができたころは、やはり到着の遅さがネックになり、成田便よりも
    安く出していました。下のほうで、中東のどちらにするかが議論されて
    いますが、当日中での帰宅への道が必須なら、真っ先に落とされる選択肢
    だと思われます。迎えの車、酒を飲まずに自分で運転する、または、
    至近距離に自宅がある人以外は。

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    そうです♪面倒がらずカウンターに寄りましょう

    どれだけスマート化されていようが、どちらにせよ、私はいつもトランクが大きいので機内預けせざるをえません。それでいいのです。しかしやはり搭乗開始、到着すると我先に持ち込んだ自分のバックパックを狭い機内で背負う日本人は愉快ではありません。欧米のバックパッカーだって中国だってこんなことしません。私は乗り合わせる荷物全部機内持ち込みの連中を目の前にする度、いつも恥ずかしい思いをしています。エアポートリンクなど空港鉄道が24時間運転出来ていれば我先は居なくなるかな?もっとも26時。7時着陸になってしまったらエアポートホテルに泊まらないのか?と思ったりします。わが国がハブ空港に成れない原因は労働規定や古いしがらみ習慣に憑りつかれているからだろうか?

  • カタール航空雑感 その2

     映画の前のCMにカタール政府版「たびレジ」の広告があり、最後に「May God be with you,Qatar protects you」(言語はアラビア語で英語字幕)と出るのはうらやましく思った。外務省も「日本政府は最後まであなたを守ります。」くらいの宣伝をすればいいのに・・・いや、守ってくれないかな?

     CAは日本人が3人。外国の航空会社の日本人CAというのは何のために乗せているのか(少なくともエコノミークラスは)これもよく分からないのだけど、ドーハ→チューリッヒにも一人乗っていたから、ただ単に就職先がカタール航空というだけなのね。ただ、英語以外は何語が通じるか印も何もつけていないため、何語が通じるか判別が難しい。帰りのパリからの便では隣のインド人が「じゅどらんじゅ」と仏語で言っても通じず困っていたが、キャセイみたいにしゃべれる言葉の国旗でも付けないと、客も困ると思う。シュクラン、は誰にも通じた。

     また、GPSでは常にメッカの方角を指す画面が付いていたのと、オーディオのプログラムにコーランの朗読があるのは、きちんとしている。アラーの神様に怒られそうだが、リラックスするときにコーランのあの調子を付けた朗読を小さい音量で聞くのが好きで、いつの間にか眠ってしまう。

    ドーハのハマド空港にはほぼ定刻に到着、意外だったのは・・・いわゆる沖止め、by busだったこと。イミグレの近くまで運んでくれるので、沖止めは嫌いではないのだけど、そんなものかあ。・・・空港については羽田、ハマド、クローテン、CDGを別途まとめて記載したい。

     乗り継ぎは・・・トランスファーの荷物チェックを出たところに、見にくいボードがあって、ちょうど合格掲示板みたいな配置(動線を考えてない)にあって、そこに人が溜まっていて、後から行く人が見にくい。行きは一時間ちょっとの乗り継ぎ時間で、特に空港施設を見ることなく、チューリッヒ行の便へ。787だがびっくりしたのはスイス人らしき人たちで一杯だったこと。(中国人も冬場はいないのか・・・と思ったら、後で間違った認識だと判明。)中東地域からのバカンスの帰りなんだろうか。半袖の人もいるが、このままチューリッヒに行くと・・・が、チューリッヒが異常に暖かく、街中で半袖の人がいた。・・・

     ここで、「羽田で勝手に替えられた席」というのが一番後ろの真ん中の席、36Kであった。CAから「そこはいい席よ。」みたいなことを言われたのだけど、要は窓側の席がなく、2シートしかない。横が空間である。この席がラッキーなのかしばらく考えてみた。確かに窓側の隣に人はいない(イスもない)のだが、この空間で一体何ができるのだろう・・・・何かいい利用方法があれば教えてほしいものである。

    GPS画面を見ていると、クウエート、モスル、アレッポを結ぶ線が最短距離なのだけど、やや東側を遠回りした形で飛んでいる。ISは12000フィートで巡行中の飛行機を落とす手段は持っていない、と実は事前に調べていたのだけど、やはり少し気にしているのだろうか。それでもチューリッヒには定刻に着いた。

     帰りのパリ発の便はもちろんウエブチェックインしたのだけど、びびってしまっていた。あまり必要ないのに、CDGでは「ウエブチェックインしたけど荷物を預ける人」の列に並んでしまった。前の人を見てると、紙でなくタブレットやスマホに入れたままの人もいる。本当のところどうなのだろう。CDGは手違いがあって、一時間半くらい前に到着したので、何かを見る暇もなく待合室へ。このQRのいいところはきちんと早めにボーディングを始めることで、定時性に関しては評価できる。いよいよ初A380。二階建てボーディングブリッジもへえ、という感じ。席が最後尾の方だったので、出発前に二階のエコノミー席も見てきた。が、これだったら上級クラスとエコノミー客を完全に分離できるし、いいかも知れない。機内の感じは普通のエアバスと同じで、まあこんなものなのだろうなあ。ピッチは787と同じくらいにしているのは気のせいか・・・。

     ハマド空港に23時半に到着、翌7:25が羽田発である。1時40分発の大阪行きがなぜか「キャンセル」になっている。中東の地で大阪人ともめるのもいやなので、早めに待合室に行ったが、大阪弁の人はほとんどいなかったので、あの便の人たちはどうしたのか。

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    カタール航空雑感 その3

     QR812も定刻出発、特に問題もなく千葉上空まで来た時に、ふと「終電」のことを思い出した。翌日が最後の休みの日だったせいもあり、あんまり考えていなかった。恐らく22:45のほぼ定刻に到着したはずである。ボーディングブリッジで急いでヤフーで終電の検索をかけると、京急の23:20発に乗らないと間に合わない。ターンテーブルに辿りついたときは23:00。ちなみに今日も自動ゲートは誰も待ってもないのだけど、何でみんなこっちを使わないんだろう。

     が、パリでの行動を後悔したのは、この時であった。荷物がでてくるまで20分かかった。最近のヤフーは「終電後の世界」検索があり、それを見るとタクシーで1000円程度の駅までなら、23:31発に乗れば間に合うことが分かった。税関の職員はえらく恐縮していて、わたしが申告書の住所を書き忘れるという重大なミスを犯したにもかかわらず、その場で住所だけ書いたらパスポートも見ずに通してくれた。何とか23:31には間に合った。・・・・

     が、1.定刻到着リスク、2.イミグレ通過リスク、3.ターンテーブル待ちリスク、4.税関通過リスクの内、事前にリスクをゼロにできるのは、自動ゲートを通る2と手荷物だけの3だけで、翌日仕事があれば、考えただろうなあ、というのが正直なところ。最初に乗ったパキスタン航空は成田に22時に到着する予定で、何と予定通りに到着し、翌日は仕事に行ったのだけど、PIAがPerhaps I Arriveの略だとは後程知った。今だったら、絶対に乗らないだろうなあ。

     ということで、欧州に行く場合は「安さと定時制」以外には、メリットはないのでうーんというところか。ひまにかまして、映画を6本も見てしまったのがもう一つのメリットか。・・・・