レポート

テロの脅威に関する注意喚起その1

公開日 : 2016年02月28日
最終更新 :

外務省が発表した海外安全情報です(25日付)

リンク:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2016C054

~海外安全情報(スポット情報)~

モロッコ:テロの脅威に関する注意喚起

(本文)
1 2月18日,中央司法捜査局(BCIJ)は,エッサウィラ(Essaouira),メクネス(Meknes)及びシディ・カセム(Sidi Kacem)において活動していたテログループを摘発したと発表しました。今回の摘発により,機関銃,拳銃,ライフル,催涙爆弾及び弾薬等,多量の武器等が押収されており,テロリストらは,リビアから運び込んだ武器,製造した爆発物,自動車爆弾を用いたテロを計画していたことが明らかになっています。なお,報道によれば,標的とされていたのは,首都ラバトの国会,カサブランカのモロッコ・モール,モロッコ王立リン鉱石公社(OCP)及びタバコ公社,エッサウィラのソフィテル・ホテル,旧市街(メディナ),欧州からの観光客,同地の名士や軍の高官,メクネスとマラケシュの軍の兵舎です。

2 今回のテログループの摘発を受けて,モロッコ治安当局は外国人学校及び外交団周辺の警戒レベルを最高度に引き上げるとともに,モロッコ全土の関連施設周辺の監視を強化するよう警察に対する命令を発出しました。具体的には,カサブランカ近郊ダル・ブアッザ(Dar Bouazza)のベルギー人学校やジョージ・ワシントン・アカデミー周辺でのパトロールの強化,外国人が多く居住する地区や観光地区の警戒監視が強化されます。

3 モロッコでは,2015年6月以降,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)と関係を有するテログループの摘発が続いています。モロッコからは既に1,500人が外国人戦闘員としてISILの活動地域に渡航し,同地から帰還した戦闘員が,モロッコ国内でテロを実行する脅威も存在しているとみられ,引き続き注意が必要です(2015年3月19日付広域情報「ISILから帰還した戦闘員によるテロの潜在的脅威に関する注意喚起」,2015年7月23日付スポット情報「モロッコ:テロの脅威に関する注意喚起」参照)。

続きは次のレポート参照(1000文字までしか投稿できない為)

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