甘くはない

 12ヶ月までは、最前列の壁にとりつけるベビーベッドを使わせてもらえる。安全のため、ベッドには横渡しのベルトがあり、これを嫌がるかもしれない。グレイコ(グラコ、グレコ)のベビーバスケット(ロジコ)を持っているなら、ベースごと、シートベルトで客席に取り付けた方が確実。米国では、この方が壁付ベビーベッドより一般的。現地でのチャイルドシートにもなるしね。
 ベビーミールは、市販の瓶を渡されるだけ。海外のものを食べ慣れていないなら、味にくせがあるので、日本でふだん食べているものを多めに持参した方が無難。機内に電子レンジもあるのだが、以前、爆発事件があったため、受け付けてくれるかどうかはわからない。湯煎用の入れ物を持っていれば、それに熱湯を入れてもらうことはできるはず。
 ミルクなどのお湯はもらえるが、育児経験のない客室乗務員は使いものにならない。常識に期待せず、最初から量や温度を細かく明確に指示した方がよい。(日本人乗務員でなければ、オンスと華氏で。)その他の飲みものも、機内のものは味が濃い、ミネラルが強いので、まったく与えられないと思った方がいい。乳幼児用の小さな紙パックのイオン飲料やジュースを必要な個数だけ持ち込む。(ペットボトルからマグに移すのは賢明ではない。部品を洗ったり、乾かしたりするところがない。)食べこぼしなどを考え、タオルやウェットティシュは多めに。着替えも。
 おもちゃやぬいぐるみなどは、よほど気に入っているもの以外は不要。まして音の出るものは、他の客に迷惑。言えば、幼児用の暇つぶしをなにか貸してくれるはず。それより、とっとと寝かしてしまった方がいい。泣きわめく子なら、宇津救命丸やカモミールのハーブティーなどで落ち着かせる。
 機内の近くの座席に、子育て経験のありそうな味方を早めに見つける。食事やトイレの間など、ちょっとの間だけでも看ていてもらえると助かる。いくらよく寝ていても、ベビーベッドにおいて離れるのは危険。起きて騒いだら落ちる。ベッドが飽きたら、足下の床にレジャーシートを敷いて、そこに座らせて遊ばせる方がまだまし。(これも、乱気流などの危険性はあるが。) 

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