ロンドン旅行時の注意事項(マナーや国民性について)

Re: ロンドン旅行時の注意事項(マナーや国民性について)

少しだけ補足します。

ロンドンと言いますか、英語圏ではお客と店員は対等と考えていますから、スーパーのレジなどでは、お客の方が Thank you. と言うことが多いようです。日本のように「お客さまは神様」ではありません。郵便局や駅などにおいても、愛想よく丁寧な対応というよりは、憮然と仕事をこなしていたりします。そして必要最小限のことしかしれくれません。日本のようにあれこれ気を回したりはしません。

ロンドンでは地下鉄がよく遅れます。日本では２〜３分の遅れでも駅側は謝罪しますが、ロンドンではそんなことはありません。お客側も慣れっこになっていて、もっと遅れてもとくに文句は言わないでしょう。

日本からお客側の目で見ると、一見冷たく感じたり、場合によっては差別されているのではと思うこともありますが、それはそういうコミュニケーションのスタイルなのです。逆に考えれば、英語圏の人たちは、「これだけしか求められていないし、最低限の情報は与えた（最小限の対応をした）からこれでよし」としているのでしょう。

ということで、日本と違うようだから、即座に必要以上に恐れたり非難するのではなく、そういった違いも楽しむ、理解する、寛容の精神で対応する、といったことも必要なのではないでしょうか。（しかしながら、年齢を重ねると、そんなことは確かに面倒くさいですけどね。）そして、できたら日本のスタイルやその良さもアピールできれば一番ですね。

具体的なご質問についてですが、入国審査は確かに発着が集中した時などは時間がかかりますが、それもスタイルということで仕方がないかもしれません。英語は普通に受け答えすれば心とくに配はいりません。いよいよ順番が来て、Next, please! と素っ気なく怒られたように言われると怖気づきますが、相手は仕事をしているだけです。そういうスタイルになっているのです。それに聞かれることは決まっていますので、メモなどを用意しておいてもいいですね。

身体が触れ合うことを嫌うというのはその通りです。しかしながら、そんな時は Sorry.を潤滑油のように言い合います。本当は愛情表現や握手、ハグなども日本よりする国ですが、それは心を許してからなのでしょう。ということで、これもプライバシーなどを大事にするスタイルの違いからかもしれません。

ドレスコードも高級店を除いては、とくに問題になることはありません。事前に確かめておくといいですね。

小銭主義もとくに問題は無いですよ。もちろん、２ポンドくらいのものを買って５０ポンド紙幣を出せば、「小銭は無いか？」と尋ねられると思いますが、相手も本当に困っているのです。それくらいの心使いはこちらもしてもいいですね。考えてみれば、日本でも普段はそういった心使いはしています。

知らない国では、不快な思いをしたり、戸惑うことも多いわけですが、大体はコミュニケーションのスタイルの違いが原因です。相手も親切にはしてあげようと考えているのです。そのやり方とやってあげる「量」が違うのです。

ありがとうございました。

ありがとうございました。すみませんでした。