中国経済が減速して、石油需要が落ち込んだことと、シェール層からのガスやオイルが採掘可能となり、エネルギー供給が過剰となったことで、原油価格は下がり続けています。シェール革命前なら、石油シェアの多くを握っていたOPECがバルブを閉め、価格をコントロールしていましたが、今ではコントロール能力を失ったOPEC、原油価格に連動する形でケロシン相場も下がり続け、燃油サーチャージの撤廃は時間の問題となってきました。
日本人旅行者にとってのもう一つの問題は、円高が進行するか否か。米国は利上げを発表し、雇用統計も予想値を遥かに上回り、為替の基本に従えば、ドル高が進行するはずなのですが、一時は1ドル125-126円だった相場は現在117円台とドルは伸び悩んでいます。リーマンショック以上の何か・・・中国ショックへの警戒感から、円が買われているのか、それとも、世界金融を牛耳るユダヤ人支配層がこれ以上のドル高を望んでいないのか?
航空運賃は、LCCにけん引される形となって、アジア路線は大幅に安くなり、欧州路線では、中東系航空会社とロシア系が価格を引き下げ、アジア系は苦戦を強いられています。さらに言えば、現在申請中である、エアアジアの日本・ハワイ線就航が実現すれば、ハワイを中継地点として、LCCを利用した航路出現により、米国本土行の航空券価格も下がるものと予測しています。
今年は、日本人が旅行しやすい年になるのでしょうか?