イギリス鉄道事情あれこれ(2)

3.駅の改札
「イギリスの駅には改札がない。」とガイドブックなどに書かれているが、これは間違いである。確かに以前は近距離列車のフォームには改札があったが、長距離列車のフォームには改札はなかったと思う。しかし、現在は多くの駅・プラットフォームには改札があった。

ロンドンの駅では、PaddingtonはHeathrow Expressのプラットフォームには改札はないが、それ以外のフォームは改札がある。St.Pancras,Victoria, Waterlooはすべてのプラットフォームに改札がある。Eustonは改札はないが、Virgin Trainsのフォームには数名の係員による乗車券のチェックがある。地方の駅では改札の形態は様々であるが、改札があるところが多い。駅(プラットフォーム)によっては、「発車時刻の30秒前に改札を締める。」と表示されている場合があるので、駆け込み乗車は厳しい。
改札口には係員がいるので、パスの場合は見せるだけで出入りが容易に可能。

4.時間に正確
今回認識を新たにしたことのひとつが、意外にも列車運行時刻が正確であること。5分以内の遅れはあるものの、それ以上の遅れはきわめて少ない感じである。以前はもっと遅れたような記憶があるが。私はここ数年にわたり毎年ドイツの鉄道を利用しているが、ドイツよりもはるかに正確であると思う。

発車時間よりも数十秒前にドアが閉まることがある。さらに驚くべきことには、駅のデジタル時計の表示が発車時間に達していないにもかかわらず、列車が動き出すことがある。つまりフライング。発車時刻が15時00分の場合、14時59分50秒あたりで発車する。実際に問題はないだろうが、このような例を知らないのでビックリした。なお、ヨーロッパの列車は遅れも多いが、逆に早着することもある。スペインのAVEでは5分ほど早着したことがある。

前回ローカル線でキャンセル(運転取止め)があり、たいへんな経験をした。今回もキャンセルがあったが、頻発している幹線だったのでことなきを得た。あいかわらず突然のキャンセルは時々あるようだ。

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  • Euston駅の改札とフライング

    Euston駅、プラットフォームの8~11番へは自動改札があります。これらのプラットフォームは主にLondon Midland線とLondon Overground線の列車が発着します。

    Euston駅でもフライングあり。10秒どころか30秒以上前に列車のドアが音もなくスルスル閉まり発車します。何回か危ない目にあってこちらの列車運行に慣れてしまうと、JRなどのホームでの案内のうるささがとても耳障りに感じます。

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