諦める ただこれだけです。じたばたしても仕方ない。人間がいくら偉そうなことを言っても、 自然の力には敵いません。 昨年は、巨大台風の去った直後。日本ではほとんど報道されていないのが、 想像を絶する被害。対応の遅れで、国民党の総統も叩かれていました。 でも、台北の街は何事もなかったように、日常生活が営まれていました。 その前の年は、午前中に過ぎ去ると思われていた台風が、台湾の上でぐるりとまわり、 結果的に居座りました。 台風が来ると、道路が寸断されたり、鉄道が長い間不通になる、猫空纜車を支える柱が 流出したり、台風には相当強い土地なのに、それでも勝てない。一昨年は、当然 全面欠航。飛行場にも行く手段もないので、宿でじっとしているしかありません。 欠航で足止めを喰らったこと以外にも、間一髪で逃れたことは数知れず。例えば、 離陸直前に豪雨で、その間の一瞬の隙をついて離陸とか。数時間前まで横殴りの 豪雨だったが、出発時間には収まるとか。 もう一つは、日本が台風に遭うこと。これは台湾に限らないことですが。