ホームステイ受け入れは商売じゃない

ホストファミリーはカネをもらってるから、なんて言うやつが出てきて驚いた。

留学斡旋業者がどれだけ学生側にふっかけているか知らないが、ホストファミリーが受け取るのは、通常、食費・光熱費などの実費程度が相場だ。言葉もロクに話せないやつのあれこれの手間や世話は、まったくのボランティア。下宿の部屋借りとはわけが違う。英国の場合、週120ポンド、約16000円。日銭で2300円程度。一般観光客に部屋貸しをすれば、週50000円は取れる。善意でなければやってられない。

もちろん中には、ろくに食事も出さない、とんでもないホストファミリーもいないではない。だが、世界の大半のホストファミリーは、その若者が、その留学経験を生かし、将来、大いに国際交流で活躍してくれれば、と願っている。また、若者でもあるので、客としての特別待遇ではなく、家族の一員として迎えることが原則になっている。ときには、親代わりにしかったり、なぐさめたりすることもある。多くの若者たちが、国境を越えたそういう善意を思い知って、後々までずっと親子のようにつながりを保っている。

旅行感覚でいたら、食事も思いのほか質素にきまっている。実際、その家は、ふだんからそういう食事なのだろう。なんにしても、見ず知らずのきみに家の扉を開けてくれる、その鍵を預けてくれる意味をよく考えるべきだ。人の家、とくに外国人の家に暮らすとき、ホテルにしか泊まったことのない連中には想像もつかない貴重な経験ができる。どんなホストファミリーであれ、いいことも、わるいことも、すくなくともその機会をくれたことには感謝すべきだ。

若いうちにしかできない夏期留学だ。お客様としてもてなしを待っているのではなく、きみの側から積極的に家族の中に話題を持ち込もう。学校でも同じ。きみの側から知らない国の学生に声をかけてみよう。

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1件のコメント

  • 純丘先生、おっしゃるとおりでございますわ!

    純丘先生 ありがとうございます。

    家に誰かを泊めるということは、家族と同じように
    扱うということ。

    実は、私、今現在も同じ家庭に11年近くホームスティをいたしております。
    当初3週間の契約でしたけれど、あまりの居心地のよさに居ついてしまった次第。

    学校からの報酬を当てにしなくても大丈夫ということもありますが、
    最初から家族として、いろいろな心遣いをして頂きました。 
    朝食だけ付いていましたけれど、時には、お夕食を一緒に頂きながら、
    テレビを見たり、お客様がいらっしゃれば必ず私も同席させて頂きました。

    又、何かの行事やイベントがある時なども、「一緒にどう?」
    と誘って頂いたり。後にわかったことですが、そういうイベントの
    幾つかは、チケットが必要でしたが、その請求をされたことも
    ありませんでした。


    学校のクラスメートと最初の頃、アコモデーションについて
    いろいろとおしゃべりしたこともありましたが、
    ホームスティをしているほとんどのクラスメートが
    充分満足していて、やはり同じように3年くらい
    同じ家庭に住んでいたという例もありました。

    お金をもらっているからいいじゃない、とはあまりにも
    悲しく情けない言い草。どこからそんな考えが
    出てくるのかしら。そういう方々は、ホテルでも
    「宿泊料払っているのだから」と偉そうに
    しているのでしょうね。

    そうではない家庭もあるということを
    知って頂きたいですわね!!!!!!!

    私、とっても怒っておりますの!


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    誰に何を怒っているんですか?

    お土産を持っていくことには誰も否定していません。よりふさわしいお土産を持っていくためのアドバイスを自分も含めてしています。一体誰に何を怒っているんですか?

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