新幹線では のりーたさん、こんばんは これは私からお答えしますね。 新幹線の歴史は、パンタグラフ改良の歴史でもあったのです。 私の先生が国鉄の研究所での委員をしていたため、多少の知識があります。 内蔵介さんのおっしゃるように、架線は硬い金属で作られていて、パンタグラフの架線に接する部分は柔らかい金属で出来ています。それは、架線が削れると、その交換がものすごく大変だからです。すべての給電を停止しなければなりません。それに比べて、パンタグラフの集電部は簡単に交換できる銅板で出来ているので、磨耗したらすぐにそこだけ交換します。上部の溝にはめ込んであるだけですから、車庫ですぐに出来ます。 また、架線は直線ではなく、くの字型に張ってあります。直線で張ると、銅板にすぐに溝が出来てしまいます。くの字に張ってあるために、架線との接触部は右へ左へと満遍なく移動しながら板を擦っていきます。パンタグラフの幅が広いのは、その幅で満遍なく擦るためで、ちゃんと意味があるのです。 それでも、初期の新幹線では一回大阪を往復すると、磨耗がひどくそのたびに交換していたそうです。(私が学生のときのうろ覚えですみません) それからずっと摩擦との戦いの歴史があったようです。 いかに摩擦を減らすか、磨耗を減らすかが延々研究されてきました。摩擦が少ない合金の研究、金属に油をしみこませて滑らせる研究。専門用語では潤滑工学というのですが、長い潤滑の研究の歴史がありました。 その結果、何回も東京・博多間を往復できるようになりました。(もっと正確な話がJRの方から聞けると良いのですが) つまり、架線と擦れる部分はしょっちゅう交換しているので、心配はないのですよ。 これで回答になるかな?
銅板って書くと、、、(ま~おじさんさんへ) こんにちは 絶好調のレスに茶々は出来るだけ入れたくないのですが、「銅板」って何度も書かれると、 あまり正確じゃないし、読者が間違った知識を持つと良くないので、少し書き込みします。 初期のパンタグラフのスリ板は銅板だったでしょう。(おそらく) 金属の銅は摩耗が激しく、耐久性に乏しい。 その後、カーボンの技術が発達して、銅とカーボンの焼結合金(若干、ほかの金属も混ぜる)が使われた。 (こうなってくると、もう銅色じゃなくて、ほとんど黒色です。ある機会に見たことあります。) さらに、現在では、一般電車ではカーボンのスリ板が多い模様。 新幹線は、速度が速く、高速による耐摩耗性が要求されるので、鉄系の燒結合金が使われているようです。 (パンタグラフのスリ板を製造しているのは、主にカーボン会社のようです) 鉄道総合研究所のサイトから http://www.rtri.or.jp/rd/openpublic/rd49/tribo/suriita1.html
スリ板 mamoruさん、ご指摘ありがとうございます。 銅板と書きながら、柔らかい銅板ではすぐに磨り減ってしまうので、何と書くべきか悩んではいましたが、鉄道のことは詳しくはないので、つい銅板と書いてしまいました。 私の仕事の中では、純銅とリン青銅を使うことが多いので、つい(汗)。 このスレは、無知な私が勉強をする場所なので、ご容赦ください。 なるほど、すり板って言うのですね(驚)。 これからは、すり板っていうことにします。一歩マニアに近づいた気がします。 (これで合っているのですね?) ありがとうございました。 どうも10A以上電流が流れる世界は、未知の世界です。 これからもおかしなところがありましたら、どんどん指摘していただけますと助かります。 よろしくお願いします。
電線 ~~~~~ になっているの? ま~おじさん さん こんばんわ 困った時の ま~おじさんです(ドラエモンか?) >架線は直線ではなく、くの字型に張ってあります。直線で張ると、銅板にすぐに溝が出来てしまいます。くの字に張ってあるために、架線との接触部は右へ左へと満遍なく移動しながら板を擦っていきます 驚愕です! 毎日見ているのに 電線は真っ直ぐではなく ~~~~~ になっているなんて まったく気がつきませんでした 電線が真っ直ぐねあれば ダメージは1箇所に集中しますが 広いパンタグラフを満遍なく磨耗させる発想がすごいです。 といいますか 「電線は真っ直ぐ!」この 固定概念を捨てた人はすごいです 明日の通勤が楽しみです! もちろん 見るのは電線になりそうですが・・・ 遅まきながら 2月の南米旅行記(旅スケ)やっと 全部できました 時間ばかり掛かって・・・・文明の利器は苦手です・・はい
Re: 電線 ~~~~~ になっているの? のりーたさん、マニアックなお話に参加いただき有難うございます。 >明日の通勤が楽しみです! >もちろん 見るのは電線になりそうですが・・・ 今朝すでに確認されたかもしれませんが、ここに判りやすく説明されています。 http://journal.mycom.co.jp/series/trivia/048/index.html (さすけねえさんの台詞を拝借して)・・・成功を祈る。