10/05/30 02:38

9) エアバスA380工場見学

トゥールーズ郊外の空港に隣接してエアバス社の工場がある。
二階建て機体の大型航空機A380の工場見学に行った。

見学する工場は、胴体を6つに輪切りにして建造したものと翼を別の場所から運んできて接合して一体の飛行機の形にし、装備を完成させる工場だった。
(フランス以外では、ドイツ、英国、スペインから運んでくる。スペインで造るのは胴体のしっぽの部分と尾翼だけ、スペインは大して技術力を頼りにされていない印象だった。)
工場内には3機、既に飛行機の形になったものが建造中だった。

商業運転時には総重量500トン程度にはなるようで、その重量を支える翼の上面には相当な圧縮応力がかかると思われ、また、翼の付け根の上面の取り付け部分は胴体内側から突っ張っていないと翼上面が胴体にめり込んでしまう。
そのあたりはどのようになっているのか、興味あるところだったが、翼の付け根の長さが異様に長いのと(翼の付け根の部分の巾が広い)、胴体の翼の付け根の部分が盛り上がった形になっているのが特徴的だった。
強度を持たせるために、そのような形になったと思われ、内部に何か工夫があるようだったが、構造の中身は見られなかった。

輪切り部分については、ビデオで、輪切りを工場へ運んでくる状況を上映し、それを見る形だった。
飛行機の形は長さに比べて胴体が太く、ずいぶんとずんぐりした印象だった。

数多く就航すれば、A380も、ごく普通の飛行機になるのだろうけれど。

工場への行き方は、市中心部から、トゥールーズ空港行きのバスで空港まで行き、後はタクシーで行った。(行き方は、市内の観光案内所で聞いた。)
地下鉄の延長が郊外で地上電車になる工事中で、現在レール敷設中だったので、近いうちに、近くを電車が通るようになるものと思われる。(ただし、工場から鉄道まで1~2km程度ありそう)


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