8) ボルドーのトラム ボルドーのトラムは架線がない。 (と言っても、市の中心部直径5~6kmの範囲だが。路線は3系統ある。郊外に出ると、架線になる。) 電気の供給は、二本のレールの真ん中に、もう一本のレールがあり、そこから供給する。 ただし、三本目のレールは、一本の長さが10mくらいで、相互には5mくらい隔たっており、繋がっていない。次のレールまでの間には、セラミックのようなタイルが貼ってあり、その上を車輪が走った跡が付いている。(レール、セラミック、レール、セラミックの繰り返し) 電気は、そのレールが完全に電車で覆われたときにのみ通電され、電車が通過したら、そのレールの電気は切れる仕組みになっているそうな。 地面に、70㎝ぐらいの間隔の場所を電気が流れていたんじゃ危ないからね。 それにしても、なんとまあ、複雑なことを考えたものだねぇ。 地中の、電車の位置を検知する装置や、電流のコントローラーなど、コストは相当かかっただろうね。 雨の日は、レール間で漏電しない工夫は何かしているのだろうけれど、よく分からなかった。それとも、何百ボルト程度だったら、大したことはしなくても、雨に濡れても漏電しないのだろうか。 たしかに、架線のないのは、青空を遮るものがなくて、気持ちはいいけどね。 ニースも、マセナ広場付近は、トラムの架線がなくて、きもちがいい。 (その間、バッテリーで走るそうだけど、500mくらいの距離だったと思う。) フランスの街では、重要度の順番が日本とは違うのだろう。 1番目・・・景観(変えないこと、又は、大切にする) 2番目・・・そのための費用(公共設備だから、税金又は利用者に負担してもらう) と言うところでしょうか。