7) marmite と言う料理 地中海に面した町、サントマリードラメールに行った。 町外れの港には漁港になっている区画もあり、漁師が網を手入れしたりしている。 その朝上がった魚を漁師が売る専用スタンドもあり、魚を売っている。 昼近くになったので、町のレストランのある通りに行った。 魚料理の店の前で、メニューを見ながらどれにするか思案する。 ブイヤベースは量が多すぎるし値段も張る、パエリヤも今はそう食べたいと思わないし、アイオリもそう食べたい感じもしないし、普通のセットメニューにするか、、、 メニューの下の方に marmite と書いたものがある。(読み方はマルミット、普通ならずんどう鍋の意味。) 使われる材料に、いくつもの魚の名前や、エビ、ムール貝などと書いてある。 看板を見ていたら、正午前で、手の空いた給仕人が「ボンジュール、ムシュー」と言ってやってきた。 私「marmite ってどんな料理ですか」 給仕人「スープです」 私「スープ? スープで昼飯になりますか?」 給仕人「もちろんです、ムシュー。中に魚やいろいろなものが入っています。」 私「フランス語の単語はあまり知らないので、もう少し説明してください。」 (そこに書いてある魚の説明を若干してもらった。) 私「ふーん、じゃあ、それにする」 そのレストランに入ることにした。 料理が出てきた。 堅焼きパンと、薄黄色いペースト、そうめんの形におろしたチーズも付いている。 料理人が、堅焼きパンにペーストをつけて、チーズをのせ、スープを含ませて食べるんだと、教えてくれる。これは、ブイヤベースのスープの時に出るのと同じだ。 食べてみたが、美味!! スープの味はブイヤベースに似ている。 ブイヤベースのスープと魚を分けずにずんどう型の陶器深皿に入れて出した状態。 ムール貝やエビ、その他の魚等、中に半分沈んでいる。 ジャガイモが入っているのも、具としては余計な感じがするけど、ブイヤベースと同じ。 値段は手頃で、量もちょうどいい。 サフランが入っているかどうかは知らないが、ブイヤベースが親分なら、マルミットは子分と言うところか。 機会があったら、また食べてもいい。 (通は、この料理は良く知っているんだろうけど、私はその辺のことは疎いので、今回初めて知った。)
Re: 7) marmite と言う料理 マルミットは鍋のことですが、地方によって中身が変わるようです。 ここでの薄黄色のペーストはアイオリ(ニンニクマヨネース)のこと?ルイユなら赤錆色だけど?