今回の弾丸旅行にあたり、一つ何とか実現しようと思っていたのが、ドイツのどこかでバレエを見ること、であった。20世紀にウィーンの楽友協会ホールにクラッシックを聞きに行ったことがあるが、この時は訳も分からず、とりあえず「有名なホールでクラッシックを聞きました。」というだけで、何も覚えてない。それに比べて、今回は東京の世界的にも目の肥えているうるさい客(?)(私もその一員と言うつもりはない。・・・念のため。)にもまれてきて、実戦経験も重ねたし、だいぶ違った形で「鑑賞」できるに違いない。昔と違って、ある程度は高い席、も買えるし・・・で、一カ月くらい前から、ネットで探し始めた。(ちなみに私は「国産バレエ+少し外国バレエ」派で、オペラは原則として観ない。・・・)
まずは今回立ち寄る二つの街のBerlin Staatsballest、Bayern Staatsballet、なかったら、日本人ダンサーの多い、ハンブルクバレエか、あとはシュツットガルトバレエくらいか・・・・シュツットガルトはともかく、ハンブルクに行くのは弾丸には難しい・・・・。果たして都合のいいチケットがあるか・・・まずはベルリンを探したが、そもそも滞在期間にやってない。2011年に東京文化会館に来たセミオノワさん(バレエをあまり知らない人のために書くと、ユニクロのCMに出ていたバレリーナ、と言った方が分かりやすいかも。)率いるBerlin Staatsballestが私が観た初めての外国のバレエ団だったので思い入れもあるし、ベルリンでセミオノワさんを見たいと思っていたが、彼女はNYのABTに移籍したし・・・そもそもやってない以上、今回はだめみたい。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/603099/-/parent_contribution_id/394436/
次に探したのが、Bayern Staatsballetである。これがミュンヘンのたった一泊のその日に運のいいことにバレエの公演がある。ジョン・ノイマイヤー版の「Die Kameliendame」とある。「カメリアの女」・・・さすがに「椿姫」という単語はすぐに浮かんだ。ただ、オペラの「椿姫」は有名だが、バレエの「椿姫」ってどんなのだったか・・・まあ、ノイマイヤーであれば、それはそれでおもしろいかも知れない・・・というか、弾丸には選択の余地はない。それで、踊るのはだれだろうと見てみると、主役の娼婦マルグリットはPolina Semionovaとなっている。
最初、何かの間違いかと思って、もう一度綴りやらウエブサイトをよく見たが間違いない、あのセミオノワさんである。
https://www.staatsoper.de/infos-service/aktuelles/meldung/news/termine-polina-semionva.html?no_cache=1
これはきっと神様の思し召しに違いない。(基本的には無神論者だけど、時々神の存在を信じることがある。)
急いでチケットの空き席を確認すると、何とか前の方の席が残っている。・・・それからがもどかしいこと。バイエルン州立劇場に限らないが、この手のネットチケットボックスはまず、「登録」をしなければならない。ここは優しいサイトで、英語のサイトがあることもちろん、ドイツ外の居住者でも登録可能で、外国発行のクレジットカートも登録可能で、至れり尽くせり系である。で、チケットゲット。「rechts」の前から5列目。71.5ユーロというのは、東京で日本のバレエ団のS席で見るのと同じ値段だが、この組み合わせで東京で「来日公演」でもしたら、恐らく20000円近くになるので、半額くらいなのかなあ。チケットの入手手段は、郵送とチケットボックスでの引き換えとなっていて、これも悩まず、チケットボックスで引き換えを選択。予約・支払完了のメール(英語)の写しを持っていくことにした。
ちなみにセミオノワさん、今でもABT所属でミュンヘンでゲストダンサーとして出演とのこと。
https://www.staatsoper.de/biographien/detail-seite/semionova-polina.html
名だたるバレエ団でのゲスト出演の中で、東京バレエ団でのゲスト出演もプロフィールに載せているので、東京も捨てたものじゃないのよ、と思うのは・・・・どうですかね。