レポート

旅と言葉の命題

公開日 : 2015年02月22日
最終更新 :

旅をするに当たって、言葉の問題って常についてきますよね。
あちこち旅をしているうちに、次の二つの相反する命題に行き当たってしまったんですね。

命題1、言葉なんて分からなくても旅はできる

命題2、言葉が分からない土地は旅をする意味がない

命題1については、皆さん経験あると思います。ホテルに泊まる、食事を注文する、道を尋ねる等々、なんとかなります。

ところが、この「なんとかなる」が曲者でして。往々にしてこうした場面では、お互いを諒解したという充足感がないんですね。誤解も多く、嫌な思いをすることも少なくありません。

一方で、言葉が通じると、面白い出来事に遭遇します。
聞いてもいないのに、自分の年収がいくらだとか、娘が5人もいて大変だ、と喋る親父がいました。
時差の概念が理解できない人に、説明を試みたこともあります。

たいした出来事ではないけれど、なぜか深く交流したと感じました。

お互いの言うことを理解する、もしくは、理解しようとする行為が、交流に繋がるのでないか。だとしたら、旅とはつまり交流を求めることが大きな目的の一つだから、言葉が分からないといけないことになる。

さてさて、どう思われますか?

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7件のコメント

  • Re: 旅と言葉の命題

    旅の目的は人それぞれだから交流しなくてもいい

    交流目的なら話せるほうがいい

    ちなみに日本語はできるけど交流は難しい
    まあある程度はできるけど

    日本語は海外で通じないので英語を使用
    交流は難しい
    観光客が多いところならだいたい行ける

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  • たかが言葉、されど言葉ということでしょう

    命題1は真なりです。

    すべて日本語だけで世界中を旅してる人もいるからです。大きなトラブルさえなければ、英語がほとんど話せなくてもジェスチャと絵を描くことで旅くらいできるでしょう。遊びですから。

    でも実際は英語ができない人なんていないのですよ。多くが中学、高校、さらには大学と英語を習っているのですから。

    忘れたのものもあるでしょうが、誰でも単語は数千は知ってるわけです。会話力は慣れないとダメですが、話せなくても、多少の英文は書けるでしょう。

    筆談というと普通は漢字ですが、英文筆談も利用できます。日本人は文法は得意ですから。
    英文筆談、ジェスチャー、絵、この3種の神器で何とかはなります。

    で、英語が話せない、言葉に自信がないからという理由で一人旅に出る勇気がもてない人には、以上の点を説明し、背中を押してあげるのがいいのです。

    ただ、トラブルが余りない治安のいい国を薦めるのが肝要です。
    治安の悪い国で大きなトラブルに遭うと、トラウマになって、2度と一人旅はできなくなるでしょうから。


    命題2は意味はないなんてことはないが、言葉がわかると、より面白い有意義な旅ができるということでしょう

    ただ、国内旅行で誰とも話さないのと同じで、つまらないですね。

    共通語としては英語がまあ、一番シェアがあるので(といっても世界の2,3割かな?まず、英語で話しかけますが、英語では通じなかったケースのほうが圧倒的に多いので)、英語で意向疎通、情報交換などはある程度できます。

    話好きな人、現地の人と交流したい人は英会話力があれば、より楽しいときが送れるでしょう。

    今は大分変わってきましたが、以前は南欧、東欧、中国、中南米などで英語を話しても全くといっていいくらい通じなかったので、最初から英語は諦め、仏、独、西、中国語などを独学して対処しました。

    マスターは無理でも旅行に困らない程度には誰でもなれます。英語が通じない、通じにくい国に沢山旅すれば、慣れで。

    英語が通じない場所でも例によってゼスチュア、絵、漢字で何とかはなりますが、話して通じるほうが面倒でないので。

    英語ができる人は英語圏や英語がよく通じる国以外には行きたがらないというレスは当たってることです。

    でも実際は英語が通じない、あまり通じない国のほうが面白い、食事もおいしい傾向があることです。勿論例外はありますが。
    よって、英語が通じにくい国を避けるのは実にもったいないことなのです。

    結局、生涯多言語学習、進取の精神の旺盛な旅人の方がすばらしい旅ができるようになってるようです。

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    そろそろ総括を

    旅人もほんとうに人それぞれで、日本語オンリーの人もいれば、言語オタクの人もいますよね。
    両方見たことありますが、両方ともちょっと極端だなぁと。ここはやはり中庸を目指したいです。

    さて、そろそろ総括をと思うんですが。

    この話題に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
    いずれも旅のベテランらしく、平均年齢もおそらく、高いだろうと想像します。
    逆に言うと、世界のあらゆるところを見てきた皆さんだから、それぞれ思うところがあるんでしょうね。

    ちなみに私はというと、南米と東南アジアが好きで、日常会話レベル以上で使用可能な言語は英語、スペイン語、タイ語です。
    ただ、使用しないとすぐ忘れてしまうため、日々の学習が欠かせません。また私の能力では、これ以上言語の種類を増やすのは難しいと考えています。

    というわけで、実は私も命題2は真なりとは信じてはいないんですよね。

  • 会話ができると楽しさ倍増、旅もスムーズかも。

    現在ドイツ滞在中です。旅行をするたびに、帰ったら英語勉強しようと毎回思います。
    でも日々仕事とお家の往復で。。。今回は英語とドイツ語の翻訳アプリをiPadで利用して
    メモして筆談会話主流なのですが。
    それでも観光したり、買い物したりは自分なりに楽しんでいます。
    会話できると良いなーと思いますが、日本でも気が合わない人とは会話も弾みませんよね。
    外国も同じように感じます。理解してあげようと親切な方は
    つたない単語を並べても、なんとか伝えようとしてくれますが、
    そうじゃない方は完全無視されることも。それでも会話ができるとことに越したことはないけれど
    得意ではないひともそれなりに旅は楽しめますね。国内旅行も日々のことから気分転換で
    出かける事が多いので 余り人と会話は好みません。海外も一緒かな。
    道を尋ねたり、乗車方法を聞くためには、会話できるとスムーズですよね。
    それでも楽しい旅は以外と続いています。


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    言葉を喋りたいと言う欲求は自然

    やはり、言葉を喋りたいと思うのは自然なことだと思うんですね。
    それが可能かどうかは別問題として。

    あ~、あのとき喋れたらな~

    って、何度思ったことか。それが、言語学習のモチベーションになってるんですよね。
    繰り返しますが、それが可能かどうかは別問題としても。

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  • 15/02/23 09:45

    個人差

    英語もろくに出来ない、夫婦のヨーロッパ体験。
    僕ら夫婦は、ろくに英語も話せない。
    だから英語圏で有ろうと無かろうと、言語によって個人旅行を阻まれる事は無い。

    都会は往々にして英語が通じる事が多いが、それはともかくとして、小さな村や集落に行っても、ボディーランゲージを含めて何とかなっている。
    西欧はともかく、バルト3国田舎の村も、ポーランドの村も、スロバキアの村も、ハンガリーの村も、ルーマニアの村も、ブルガリアの村も、これらの土地に出掛けて泊って、楽しむ事が出来る。

    英語もより良く話せた方が良いけど、問題は無い。
    通じないがゆえに道案内してくれたり、レンタカーの私を自分の車で先導してくれたり、大いに親切を受けて、有難いと思っている。

    フランスの、ジュラ州の田舎の村で、夕食付きのシャンブルドットに泊った時などは、
    家の夫婦はフランス語とドイツ語しか話せず、私はそのどちらも全く分らず往生した。
    僕ら夫婦以外に泊り客は無くて、独和辞典を見せながら、夕食を一緒に取って、語らった。(ああ、語らったト言うのは大げさで、意思の疎通を何とか図った。)
    楽しい、夜だった。

    こんな、経験が数知れず有り、私は、言葉の壁も、小さな勇気と小さな冒険心で、それなりに楽しんでいる高齢者です。

    むしろ、
    英語の出来る人ほど、英語の通じない国に、個人旅行で行くのをはばかる人が多い。
    こっちの方が気の毒に思う。

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    より普遍的な意味で

    私も似たような経験はたくさんあります。言葉は通じなくても、楽しい旅はできる。これは間違いありません。
    それが、命題1は真なりです。

    ただ、私は、いわゆるラッキーに頼らず、よりチャンスを増やすには言語はやっぱり必要だと思うんですよね。

    しかし、英語ができるが故に非英語圏を避ける人がいるんですか。それは確かに悲しいですね。
    世界は非英語圏のほうが広いのに、ね。

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  • 言葉が分からない土地でもブラジル人は沢山居る

    Willowyckさん、はじめまして。


    日本人より遥かに遭遇確率の高いブラジル人、移住者数が多いポルトガル人、あとはアフリカ諸国@アンゴラ、モザンビーク、ギニア・ビザウ、カーボ・ヴェルデ、近い言語のスペイン系、イタリア系、など、ポルトガル語を通した交友を中心に、言語が全然違う国にも移民が無数に入っているので全然心配ないですね。


    イギリスで暮らすのに英語じゃなくても全然問題なかった。
    ポルトガル人+イタリア人移民が半端ないので楽勝!
    米国はスペイン語圏だし、ブラジル人が半端なく多くて楽勝。
    そういえば、日本でも日本人社会に居ないでブラジル人社会に居てるのでした。


    深く交流という域を超えて生活圏まで入り込みますから。
    ホテルじゃなく現地在住者の家に居候ですね。
    ブラジルでやってる事を世界に広げるだけ、簡単です。



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    非常に興味深い

    シロカイーナさん、こんにちは。

    移住、移民という視点での考察は大変興味深いですね。
    ポルトガル語圏のみならず、ポルトガル語コミュニティーを形成してしまうのですね。
    華僑なんかもまさにそうですよね。

    そうなると今度は、その特定の言語コミュニティーと、現地社会との軋轢がテーマになってきそうです。
    私自身、今後海外移住を計画しているので、考えさせられました。

  • 15/02/22 11:11

    目的があるから出かけるのでは?

    「**見たい」「 **食べたいから」出かけるのでは?それを実現する手段として言語があります。
    日本の語学教育の大きな過ちは 交流手段としての外国語教育を忘れています。 入学試験のためだけ英語教育です。→最近は使える英語教育が増えてきました。
    ☆身振り手振りでは通じません--意思の疎通は難しい
    ☆通じさせる手段は 多くある--筆談 単語を書いて示す
    ☆英語は 話することで世界は広がる
    ☆ <批判ある表現> 海外旅行行くなら英語勉強しろ!

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    実際に旅をすると

    もちろん目的はあるんですけど、それ以外の部分って結構大きいですよね。
    むしろ、それ以外の部分のほうが旅の大半を占める。
    そういうとき、ツールとしての言語は馬鹿にできないんですね。

    多くの日本人は、母国語たる日本語のほかは、はじめて接する外国語は英語です。これくらいはまあ、必須です。

    問題は、第二外国語以降をどうするかです。これぞ自由に学習できる領域ですから。

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  • 言葉もですが、

    お互いが理解してあげようって気持になることです。これがなければ、いくら流暢に話せてまったく通じません。

    メキシコに長く裁判所用語も理解し、法廷で弁論だってしていますが、よくあるのが店で買い物しても店員がまったく聞く耳なしで、あなたが何語をはなしているのか分からない、ってやられます。
    日本でメキシコ産の女房が、誰にでもわかる日本語で「カツドンお願いします」って頼んだら「ノー・イングリシュ!」。「カ・ツ・ド・ン・プリーズ」っていったら通じて大笑い。

    むかし、ドイツ語などさっぱりの時、暇つぶしで公園のベンチに坐っていて、これもまた暇つぶしの婆さんと身振り手振りで会話開始。どうやらこの公園に初恋の人と来ていたらしい。それじゃとその初恋の相手を探しに行こうってなり、大昔の記憶をもとにここじゃない、あっちと歩き回り。3日目でやっと「この家」って。婆さんもういいと言うのを振り切って呼び鈴を押したら爺さんが。爺さん、この東洋人何じゃいってもっと後ろをみたら婆さんがいて、みるみる顔がほころび、赤くなっていくのが。
    その爺さんと婆さんに食事まで一緒にごちそうになったけど、ドイツ語はダンケしか理解できないのに、不思議とよーく通じました。

    これなんか、50年も前のことなのに、今でもよく覚えています。現地でホテルでのフロントやレストラン以外で現地の人と会話がなかった場所って、完全に忘れています。

    フランスなんか何度も行って、フランス語も話せるのに、フランス女性にはどんなにしても会話は成り立たないというより、相手にもしてくれないので、特にパリは嫌いなところ。あと、身長が10センチ高くて、足の長さが20センチ長ければと悔やんでいます。パリが好きだという日本人男って???です。

    アルゼンチンも言葉ができても、厳しいですね。南に行けば行くほど東洋人など虫ッけら扱い。大学で女学生からマテ茶を一本の金属製のストローで回し飲みさせてもらうのに、何回パタゴニアに通ったことやら。

    スペイン行ったら、なんでスペインの美人お姉ちゃんが、風采のあがらん日本人のおっさんに道を聞いてくるのか不思議。着いて右も左も分からんときに、トレドへの行き方聞かれ、それじゃとトレドに一緒に行くことに。オカジスの埋葬はどこって、また他のスペイン人に聞かれたので、トレドのどこに墓地があるか知ら~ん、って答えたら大笑いされた。

    アラビア語圏内も言葉できないと厳しいですね。金につながらないとなると笑顔もしてくれん。店のおっさんの呼び込みの「おはィよー(歓迎)」はすぐに理解できたけど。

    そこで、命題2の言葉がさっぱり分からん国でも、相手が理解してあげようという気持が大きいところは、旅をしても楽しい。


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    そうですよね

    理解する気持ちが大切だって言うのは仰るとおりです。

    言葉が喋れるのに相手にされないって、悲しすぎますよね。

    結果、好きな土地を旅することになる。その土地の言葉は自発的に覚えることになる。それがベストですね。

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