レポート

ドイツのお酒と食事その2・・・トリアのレストラン1

公開日 : 2015年02月22日
最終更新 :

ライン州立博物館の見学を終えたのが13時前。今日はヴィースバーデンまで戻る必要があるが、3時間近くかかるため、17時までしか開いてないマインツのグラスのショップに寄るには時間がない。ホテル直行に決めて、じゃあ、思いっきり飲むか・・・とレストランを探した。

 今回ドイツを回るにあたり、日本にもあるファストフードには寄らない、お酒は一食事につき、ビールだったら5リットル、ワインは1リットルまで(日本ではお酒の量を考えたりはしないが(そもそも量が示されないので分からない)、外国では飲みすぎると危険なため。大体、新宿から家に普通に帰れる上限くらい、と決めている)、お酒主体なので、9~15ユーロくらいのメインディッシュ一品、にパンかサイドディッシュ程度(ドイツでコース風に食べる習慣がどこまであるかよく分からないが、スープだの前菜だの食べていたら飲めやしない。スイーツは全く興味がないので、デザートは無視。)くらいの「目安」を立てていた。

 トリアの場合、街の中心のHauptarkt近辺にレストランが多い。黒板に手書きで書いている「本日のお勧め」は理解に時間がかかるのでこれも無視して、活字のメニュー(!)を出しているところでいくつかじっと眺めてみた。英語が併記されているところはないが、材料の単語を追っかけていけば、大体何が出てくるか想像できる。で、一品ずつに番号を振っていて(!)、グラスワインがたくさんある(!)「zum domstein」に入ることにした。(あとで調べたら、ロンプラには載っていて「ローマ風料理」となっている。が、ローマ風料理って何だろう?)

入りやすい店構えで、ドアを開けると店内は案外広い。ウエイターを捕まえて「わん ぱーそん、ぷりーず」。どこの国でもそうだけど、ここで下手にドイツ語を使うと後が全てドイツ語になるので、「私は外人です。」ということを高らかと宣言する主義なのだけど、みんなどうしているのだろう。

 13時過ぎで、人はあまりいない。壁際の席に案内されてメニューを持ってきてくれた。食べ物は事前に確認してた「つばいうんとどらいすぃっひ・・・・(カタコトドイツ語はしゃべる外人である。)」ですぐに分かり、「Trierer Spiessbraten」(トリア風のシュピースブラーテン?)、飲み物は・・・ここのおもしろいのは、グラスワインについて「お試しセット」があることである。居酒屋で日本酒をいくつか少量ずつ小さなグラスに入れてきて飲ませてくれる、あの「ワイン版」である。悩まずに「モーゼル・リースリング・トロッケン 3種類セット」を頼んだ。

 ドイツに限らないが、ヨーロッパのいいところはきちんと何センチリットル(ドイツでは0.1リットル単位の表記が多い)か表示があること。日本はなぜ「中ジョッキ」みたいないい加減な表示が許されるのだろう?グラスワインが何CCかなんて表示のあるお店に日本で出会ったことがあるかどうか・・・ 。

 このお試しセットは100CC*三杯となっていて、6種セツトだと50CC*六杯、いずれにしろ300CCは飲むことになる。私は勝手に「お試し」と書いているが、「お試し」かどうかは人によるかも知れない。お試しセットのワインは全て単品グラスでも提供されていて、200CCが4~6ユーロくらい。変な言い方だが、今回の旅行中、ドイツ人は大体1ユーロ100円くらいの感覚ではないか(?)と思うところがあって、やはり安い。実為替レートでも200ccが高くても800円くらいだから、もうパラダイス・・・という感じである。大体、日本のグラスワインで一杯200CCと言うのはあり得ない・・。

 先に出てきたワインはレーマーグラスにつがれ、専用の木製プレートに三つのグラスが置かれていた。パンも一緒に持ってきてくれる。ウエイターが「英語はしゃべれるか?」と聞くのでイエスと言うと、英語でそれぞれのワインについて簡単に説明してくれた。一口飲むと・・・うまい。その日のフランクフルトからのドタバタを全て忘れさせてくれるようなうまさである。その3種の中でも、特別香りの好きだったOckfener Bocksteinをグラスでもう一杯頼む。

 

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1件のコメント

  • ドイツのお酒と食事その3・・・トリアのレストラン2

     出てきた料理は・・・・ブラウンソースがかかった豚肉が二枚にフライドポテトの山盛り、ザウアークラウトの付け合わせ、と別にサラダが一皿ついてきた。まあ、絵にかいたような「ドイツ料理」だったのだけど、なかなかおいしい。後述するが、それ以後のレストランの食事では、結局「豚、ジャガイモ、キャベツ」以外の食材は食べられなかった。・・・・ワインのつまみとしては、ぴったしである。

     これは当たったなあ。と思いつつ、メニューを眺めていたら「Riesling Sekt」というのがある「リースリングの泡」というシンプルな命名もだが、ゼクトは一杯飲んどかないと後悔する。順番は逆なのだけど、最後の締めでこのゼクトを頼む。(ゼクトはどこも100CCの提供だった。)これもおいしい・・・・リースリングの泡も日本では飲むのに苦労するので、涙がでるほどうまい。・・・・これで650CC。ちょうど良かったのでお会計。27.3ユーロで、まあ、チップの金額を計算しなくていい都合のいい数字なのもさることながら、これだけリースリングに浸ってもたかだか30ユーロなのね・・。30ユーロ払ってお店を後にした。

     ほろ酔い気分でトリア駅に向かったが、歩きスマホで検索するとちょうど30分後ぐらいにコブレンツ行きがある。これでヴィースバーデンまで向かおう・・・トリア駅でトイレに行きたくなったが、50セントを持ってない。崩すのを兼ねて、インビスみたいなところでロゼワインを頼むと、品切れという。赤もちょっと飲んでみるかと頼むと、250CCの瓶にブラコップを付けて渡してくれた。プファルツのビンゲン産の赤ワイン(さすがにモーゼルの赤ワインというのはこういうところではないのかも・・・)だったが、一口飲んでこれまた感動。Dornfelderのトロッケンで、私が覚えている限り、Dornfelderは初めて飲んだ。色に似あわず軽いタイプ飲み口で、これも日本では飲めないだろうなあ。

     900CCまで来たので、打ち止めである。これで新宿から家に帰るのならそんなに気にしないが、今から電車に乗って、コブレンツ、マインツで乗り換えて、初めて行くヴィースバーデンのホテルにたどり着くには、そこそこの判断力がいる。一つよかったのは、電車がコブレンツ行と、次がフランクフルト行きだったので、乗り過ごして気付いたら熱海でした、ということはないことである。

     で、何とかヴィースバーデンまでたどり着き、ホテルから温泉に直行したのだけど、温泉(後述するが)で酔いが冷めたのか深まったのか、もうちょっと飲めない(というか食べられない・・・)という感じで、最後にヴィースバーデンでラインヘッセンのワインで今日は締める、ということができなかったのが残念だった。

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